本書によれば、「今の歌舞伎町に何かあるんですか?」と20代の週刊誌記者が
したり顔で著者に言ったという。その言葉に著者はこんな風に反応する。
昔からなにかあったのか? 派手な銃撃戦や人殺しがあれば、なにかがあると
言えるのか? 小説や映画じゃあるまいし、現実の歌舞伎町に目に見える形で
なにかがあるわけがない。場末のバーやキャバクラにちびちび飲みにくるだけで、
「取材活動」をやったつもりになっているのか?
著者はそして、歩き回るというかほっつき回る道を選ぶ。
何があるかわからない土地で徐々に協力者のネットワークを広げ、
そこからまた新たな人脈が連なり、インタヴューへとつながっていく。
本書はある種のビルドゥングス・ロマンであり、
流した汗の分だけ真実がある、という言葉を思い出した。
ここに書かれなかったもっと大きな闇を見たい、という思いを込めて
星をひとつ減らしました。
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龍宮城 (歌舞伎町マフィア最新ファイル) 単行本(ソフトカバー) – 2009/4/28
小野 登志郎
(著)
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「怒羅権(ドラゴン)」という愚連隊の栄光と悲哀
ゴールなき「歌舞伎町浄化作戦」によって、
確かに歌舞伎町の闇は狭まった。
しかし、なくなったわけでは毛頭ない。
移民街の象徴であった歌舞伎町、
その街の闇から発生した毒は、
この街を離れて周囲の街々に拡散していった。
それは、一つの移民街の終焉であると同時に、
日本人と移民との共存関係の全面化の開始でもある。
世界各国からの「怒羅権」は、
街の各所において生成されている。……「エピローグ」より
中国残留孤児二世、三世を中心とする愚連隊と
中国人マフィアたちは玉手箱を目指す
大小の龍となって、荒れ野の街をのたうち疾走する。
気鋭のライターによるノワール・ノンフィクションの傑作
ゴールなき「歌舞伎町浄化作戦」によって、
確かに歌舞伎町の闇は狭まった。
しかし、なくなったわけでは毛頭ない。
移民街の象徴であった歌舞伎町、
その街の闇から発生した毒は、
この街を離れて周囲の街々に拡散していった。
それは、一つの移民街の終焉であると同時に、
日本人と移民との共存関係の全面化の開始でもある。
世界各国からの「怒羅権」は、
街の各所において生成されている。……「エピローグ」より
中国残留孤児二世、三世を中心とする愚連隊と
中国人マフィアたちは玉手箱を目指す
大小の龍となって、荒れ野の街をのたうち疾走する。
気鋭のライターによるノワール・ノンフィクションの傑作
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社太田出版
- 発売日2009/4/28
- ISBN-104778311701
- ISBN-13978-4778311704
登録情報
- 出版社 : 太田出版 (2009/4/28)
- 発売日 : 2009/4/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 248ページ
- ISBN-10 : 4778311701
- ISBN-13 : 978-4778311704
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,662,063位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この著者何にも分かってないと思いますが、自分が分かってない事に
自覚もないようなので仕方ないですね。読むだけ時間の無駄ですが
暇潰ししたい時にざっと読んでポイ捨てするレベルの本です。
自覚もないようなので仕方ないですね。読むだけ時間の無駄ですが
暇潰ししたい時にざっと読んでポイ捨てするレベルの本です。
2009年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ無理に無理を重ねて生きて行くのか?
薬物に走らざるを得ない人は、どうしてそういう生き方しかできないのか?
どうして体を売って生きて行く女の子がいるのか?
今まで、ヤクザ的な生き方をしている人を見たり聞いたりするたびに感じてきた謎が、この本を読んだことで、私の中で少し解け始めた気がする。
この本の中には、何人もの表情豊かな日中の男女が登場する。
中国人マフィアに入った日本人(!)も登場する。
一気に読み進むうち、共感と反感の両方を感じ、私は混乱の中にたたきこまれ涙ぐんだ。
そして、日中の男女たち一人一人が、その人固有の「物語」を生きていることを生々しく感じた。
いわゆる「中国マフィア」たちが、まるで自分の友達の友達に一人はいそうな身近な人物に思える。
だけど、彼らのやってることを私が見たら「極悪」なことだと思う。
とにかく、彼らは私たちと地続きのところでもがきながら生きている。
この本を読んだ感想として、なんで犯罪グループに入るのか?という問いに私が答えるとしたら、「仲間がほしいから」なんじゃないかと思う。
でもそれは、(いろいろありつつも)日本でぬくぬく生きてきた女子である私だからそう思うのかもしれない。
そんな私とこの本に登場する人たちの物語は大きくかけはなれている(いまもって消化不良気味)。
だけど、私と彼らに共通すること、それは自分の「物語」を必死に守りながら生きているということだ。←ちょっと元気になれます。
中国人マフィアとその彼女、それぞれの独白の章は必読です。
たぶん男の人向けの本だけど、女の子に読んでほしい本です!
薬物に走らざるを得ない人は、どうしてそういう生き方しかできないのか?
どうして体を売って生きて行く女の子がいるのか?
今まで、ヤクザ的な生き方をしている人を見たり聞いたりするたびに感じてきた謎が、この本を読んだことで、私の中で少し解け始めた気がする。
この本の中には、何人もの表情豊かな日中の男女が登場する。
中国人マフィアに入った日本人(!)も登場する。
一気に読み進むうち、共感と反感の両方を感じ、私は混乱の中にたたきこまれ涙ぐんだ。
そして、日中の男女たち一人一人が、その人固有の「物語」を生きていることを生々しく感じた。
いわゆる「中国マフィア」たちが、まるで自分の友達の友達に一人はいそうな身近な人物に思える。
だけど、彼らのやってることを私が見たら「極悪」なことだと思う。
とにかく、彼らは私たちと地続きのところでもがきながら生きている。
この本を読んだ感想として、なんで犯罪グループに入るのか?という問いに私が答えるとしたら、「仲間がほしいから」なんじゃないかと思う。
でもそれは、(いろいろありつつも)日本でぬくぬく生きてきた女子である私だからそう思うのかもしれない。
そんな私とこの本に登場する人たちの物語は大きくかけはなれている(いまもって消化不良気味)。
だけど、私と彼らに共通すること、それは自分の「物語」を必死に守りながら生きているということだ。←ちょっと元気になれます。
中国人マフィアとその彼女、それぞれの独白の章は必読です。
たぶん男の人向けの本だけど、女の子に読んでほしい本です!
2014年3月21日に日本でレビュー済み
非常に読ませる1冊である。
この著者は、ここまで取材をしてよく無事ていたな!
と感じる。
多分、内通者がいるのであろうと感じるが、それも著者の実力だと言える。
中々、ここまで書かれた書物は見られない。
☆4つの理由は、最後が私的にちょっと納得できなかったので。
読む価値のある1冊だと思う。
この著者は、ここまで取材をしてよく無事ていたな!
と感じる。
多分、内通者がいるのであろうと感じるが、それも著者の実力だと言える。
中々、ここまで書かれた書物は見られない。
☆4つの理由は、最後が私的にちょっと納得できなかったので。
読む価値のある1冊だと思う。
2009年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歌舞伎町を描いた小説やルポは多数存在するが、この本の著者である小野登志郎ほど、丹念に取材をした作品はなかったのではないか。
著者は対面での取材に拘り、身の危険すら感じながら、歌舞伎町を形作っている人々に肉薄している。
まさに歌舞伎町版『ヤバい社会学』ともいうべき傑作で、読了後は、歌舞伎町を楽々と超え、人間の存在の哀しさが眼前に迫ってくる。
著者は対面での取材に拘り、身の危険すら感じながら、歌舞伎町を形作っている人々に肉薄している。
まさに歌舞伎町版『ヤバい社会学』ともいうべき傑作で、読了後は、歌舞伎町を楽々と超え、人間の存在の哀しさが眼前に迫ってくる。
2011年1月10日に日本でレビュー済み
中国残留孤児2世・3世を中心に組織されたという「愚連隊」、怒羅権。歌舞伎町を闊歩し、日本のヤクザとシノギを削り合う彼らの実像をわたしたちは知らない。それは彼らが、わたしたちの日常とあまりにもかけ離れた存在だからかもしれない。だが怒羅権は、この国が自国民に対して犯した罪を、凄まじいエネルギーと圧倒的な生命力によって表現しているようにわたしには思える。それは時として許されざる犯罪という形を取るが、善悪をひとまず括弧に入れれば、国家によって生きる権利を奪われた彼らがあらゆる手段を駆使して生き延びようとする姿は、ある種の勇気のようなものをわたしたちに与えてくれる。
著者は怒羅権の実像を、まるで実際に歌舞伎町を歩いているかのような生々しい描写で伝えている。この本が特徴的なのは、怒羅権に関する本格的なドキュメントというだけでなく、徹底的に部外者の視点で描かれているために、まるで筆者とともに歌舞伎町の奥深くに侵入するかのような体験ができることだ。当たり前のことだが、そう簡単に怒羅権の懊悩が理解できるわけがない。その点で、この本と怒羅権との距離感はとてもリアルだと言えるのではないかと思う。ただ、この本を読んだからといって、怒羅権のすべてがわかった気になってはいけないのかもしれない。怒羅権の物語は、歌舞伎町の内外で今後も続いていくだろう。読後、わたしはそのすべてを見てみたい、という欲求に駆られた。
著者は怒羅権の実像を、まるで実際に歌舞伎町を歩いているかのような生々しい描写で伝えている。この本が特徴的なのは、怒羅権に関する本格的なドキュメントというだけでなく、徹底的に部外者の視点で描かれているために、まるで筆者とともに歌舞伎町の奥深くに侵入するかのような体験ができることだ。当たり前のことだが、そう簡単に怒羅権の懊悩が理解できるわけがない。その点で、この本と怒羅権との距離感はとてもリアルだと言えるのではないかと思う。ただ、この本を読んだからといって、怒羅権のすべてがわかった気になってはいけないのかもしれない。怒羅権の物語は、歌舞伎町の内外で今後も続いていくだろう。読後、わたしはそのすべてを見てみたい、という欲求に駆られた。
2009年8月3日に日本でレビュー済み
たまたまコンビニで買った『漫画実話ナックルズ』という雑誌で、永江朗が書評を書いていた。その冒頭に「この本は、これまで歌舞伎町について書かれたものの中で最高傑作だ!」と書かれていた。で、買ってみた。読んでみた。うん、確かにこの本は“最高傑作”でした。歌舞伎町ってやっぱり怖いところだなぁ…なんて田舎者の僕は思うのでした。