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まともな人 (中公新書 1719) 新書 – 2003/10/1
養老 孟司
(著)
- 本の長さ231ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2003/10/1
- ISBN-104121017196
- ISBN-13978-4121017192
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2003/10/1)
- 発売日 : 2003/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 231ページ
- ISBN-10 : 4121017196
- ISBN-13 : 978-4121017192
- Amazon 売れ筋ランキング: - 514,545位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,059位中公新書
- - 15,684位エッセー・随筆 (本)
- - 21,749位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
養老さん独特の語り口で、時事の事柄がシンプルにこぎみよく語られている。「唯脳論」や、「バカの壁」で語られていた「都市化=脳の表出」という一貫した視点が根底にある。
理屈で理解できない自然を排除するということは都市化の典型として語られているのだが、コントロールできない自然の側にある「子ども」を都市化の流れの中でコントロールしようとするところに教育のゆがみがある、ということが語られているが、なるほどと感じる。
ただ、この中で時事ネタが扱われていて養老さん流に語られているところは、自分の感情が先にたっている印象をもちました。私のイメージする養老さん流とは違和感があり、「ん?」と思うこともあった。そこは唯脳論などで語られている抽象化、一般化された思想をもとにして社会一般の出来事・現象を語ることの難しさか?
そんな個人的な感想はありますが、養老さんの考え方を軽妙な語り口と論理的に表現している文章は間違いなく面白い。お薦めの本であることは間違いない!
理屈で理解できない自然を排除するということは都市化の典型として語られているのだが、コントロールできない自然の側にある「子ども」を都市化の流れの中でコントロールしようとするところに教育のゆがみがある、ということが語られているが、なるほどと感じる。
ただ、この中で時事ネタが扱われていて養老さん流に語られているところは、自分の感情が先にたっている印象をもちました。私のイメージする養老さん流とは違和感があり、「ん?」と思うこともあった。そこは唯脳論などで語られている抽象化、一般化された思想をもとにして社会一般の出来事・現象を語ることの難しさか?
そんな個人的な感想はありますが、養老さんの考え方を軽妙な語り口と論理的に表現している文章は間違いなく面白い。お薦めの本であることは間違いない!
2021年11月30日に日本でレビュー済み
今(2021年)から遡ること20年ほど前の時評。
9.11はついこの前の感覚ではあるが、それ以外のテーマは著者のあとかぎにあるように、そんな事ありましたっけ状態となる。
ベストセラー『バカの壁』の勢いそのままの語り口で、世の中をバシバシ切ってくれるが、当時を知らなければ切れ味を堪能するのもままならず。時評の宿命ではあるので、著者のブレない根っこのところを読み取るべきなのだろう。
9.11のテーマは、著者の比類なき(?)「あたりまえ」が良くわかる象徴的なエッセイである。
9.11はついこの前の感覚ではあるが、それ以外のテーマは著者のあとかぎにあるように、そんな事ありましたっけ状態となる。
ベストセラー『バカの壁』の勢いそのままの語り口で、世の中をバシバシ切ってくれるが、当時を知らなければ切れ味を堪能するのもままならず。時評の宿命ではあるので、著者のブレない根っこのところを読み取るべきなのだろう。
9.11のテーマは、著者の比類なき(?)「あたりまえ」が良くわかる象徴的なエッセイである。
2023年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
秀逸に決まってますw
参勤交代のように、定期遠出して森林浴せずとも済むほどの効能が1冊一冊に。。。
奥様の用意するお洋服も、昆虫を追う青年も日本の美しい文化的生活を、感じさせます。(脱線失礼)
参勤交代のように、定期遠出して森林浴せずとも済むほどの効能が1冊一冊に。。。
奥様の用意するお洋服も、昆虫を追う青年も日本の美しい文化的生活を、感じさせます。(脱線失礼)
2019年11月6日に日本でレビュー済み
養老氏の時事評論で、バカの壁等養老氏のシリーズが好きでこちらも手に取りました。時事評論の為、シリーズものとは違う纏め方、視点になっていますので、新しい観点でも発見があると多います。養老氏の著書が好きであれば、楽しめると思います。
2008年5月29日に日本でレビュー済み
環境が悪いとか、未来に希望が持てないとか
なんだかんだと少子化の理由を述べ立てるが・・・
本音は「子どもはいらない」と思っている人が
多いというだけではないのか?など
あまりにも直球なので、のけぞってしまうほどの
過激なメッセージが満載です。
私が、最も面白いと感じたのは日本人の特殊性について。
それは、死者を人と見なさない。という考え方。
死んだ人は人ではない・・・
こういった日本人の考え方の特殊性にもっと
自覚的にならないと、例えば中国とのイザコザは
絶えず生じるだろうと述べられています。
なんだかんだと少子化の理由を述べ立てるが・・・
本音は「子どもはいらない」と思っている人が
多いというだけではないのか?など
あまりにも直球なので、のけぞってしまうほどの
過激なメッセージが満載です。
私が、最も面白いと感じたのは日本人の特殊性について。
それは、死者を人と見なさない。という考え方。
死んだ人は人ではない・・・
こういった日本人の考え方の特殊性にもっと
自覚的にならないと、例えば中国とのイザコザは
絶えず生じるだろうと述べられています。
2013年7月8日に日本でレビュー済み
養老孟司氏はたいへんな読書家であり、様々な分野に関する知識を持っています。それだけでなく、考えることを習慣化している人なので、角度のついた物の見方ができます。
本書はエッセイ集なので話題は多岐にわたっています。私は養老孟司氏の本のほとんどを読みましたが、かなり難しいものが多いです。本書の難しさは『 唯脳論 (ちくま学芸文庫) 』『 人間科学 』ほどではありません(これらは難しいが非常に質の高い論考が収められています)。
以下は私の印象に残った部分です(原文を簡素化しています)。
・学習は、知覚(入力)と運動(出力)の両方がループを形成しなければ完結しない(p7)。
・大学は雑用ばかりさせられる。大学はもうものを考える場所ではない(p20)。
・自分の考えは理想論だと言われそうだが、それは日本にいちばん欠けているものだ(p44)。
・すべては国ではなく人のする行為だということを忘れてはいけない(p72)
・自分は関係ないと言えない世界を原理主義という(p83)。
・個性は身体にまかせればいい。心こそ人類が共有すべきものだ(p130)
・人間の不幸の何割かは、まじめさから生じる(p210)。
・犯罪を犯した子を育てた親はけしからんというなら、その親を育てた親もけしからんし、その親も・・というふうに永遠に続いてしまう(p223)。
本書はエッセイ集なので話題は多岐にわたっています。私は養老孟司氏の本のほとんどを読みましたが、かなり難しいものが多いです。本書の難しさは『 唯脳論 (ちくま学芸文庫) 』『 人間科学 』ほどではありません(これらは難しいが非常に質の高い論考が収められています)。
以下は私の印象に残った部分です(原文を簡素化しています)。
・学習は、知覚(入力)と運動(出力)の両方がループを形成しなければ完結しない(p7)。
・大学は雑用ばかりさせられる。大学はもうものを考える場所ではない(p20)。
・自分の考えは理想論だと言われそうだが、それは日本にいちばん欠けているものだ(p44)。
・すべては国ではなく人のする行為だということを忘れてはいけない(p72)
・自分は関係ないと言えない世界を原理主義という(p83)。
・個性は身体にまかせればいい。心こそ人類が共有すべきものだ(p130)
・人間の不幸の何割かは、まじめさから生じる(p210)。
・犯罪を犯した子を育てた親はけしからんというなら、その親を育てた親もけしからんし、その親も・・というふうに永遠に続いてしまう(p223)。
2012年1月25日に日本でレビュー済み
養老さんが「中央公論」で01年から03年まで連載していた時評をまとめたものです。
時評なので9・11や新しい教科書問題のようなトピックが「ニュース」として出てきます。
その意味で時評としていま読むのはなかなかつらいです。
ただ養老さんのエッセイとして物事の考え方や発想を培うのにはいいかもしれません。
本書は時事問題や養老さんの身の回りのトピック(虫とか)に触れながら、
日本政治や大人の振る舞いがちょっとヘンなことになっていませんか、と問題提起しています。
問題提起というよりは、養老さんがふと思いついただけかもしれないですけど。
養老さんの著書の傾向ですが、「問題提起」があって、その解決策が明示されていないことが多々あります。
(一方で、驚くくらい直球のメッセージを投げてくることもあるので要注意です)
きっとご自身の中で考えはまとまっているのでしょうけど、僕も含め、読者の何割かは消化不良なのでは。
ただ養老さんが本書の中で書いているように「わかる」問題などほとんどないわけで、
自分なりに考えた上で落ち着くところに落ち着くしかない。解決策なんてないから期待するほうが間違っている。
無理や誇張がなく、他人に迷惑をかけずに、自分なりの考えの着地点へたどり着ける人が「まとも」なのかも。
もやもやっとしたまま読み進めた結果、そんなふうに考え至りました。
時評なので9・11や新しい教科書問題のようなトピックが「ニュース」として出てきます。
その意味で時評としていま読むのはなかなかつらいです。
ただ養老さんのエッセイとして物事の考え方や発想を培うのにはいいかもしれません。
本書は時事問題や養老さんの身の回りのトピック(虫とか)に触れながら、
日本政治や大人の振る舞いがちょっとヘンなことになっていませんか、と問題提起しています。
問題提起というよりは、養老さんがふと思いついただけかもしれないですけど。
養老さんの著書の傾向ですが、「問題提起」があって、その解決策が明示されていないことが多々あります。
(一方で、驚くくらい直球のメッセージを投げてくることもあるので要注意です)
きっとご自身の中で考えはまとまっているのでしょうけど、僕も含め、読者の何割かは消化不良なのでは。
ただ養老さんが本書の中で書いているように「わかる」問題などほとんどないわけで、
自分なりに考えた上で落ち着くところに落ち着くしかない。解決策なんてないから期待するほうが間違っている。
無理や誇張がなく、他人に迷惑をかけずに、自分なりの考えの着地点へたどり着ける人が「まとも」なのかも。
もやもやっとしたまま読み進めた結果、そんなふうに考え至りました。