インターネット時代の今や、ケータイ小説やテレビのゴールデンのドラマでも
ネットでのつながりや出会いを取りあげたものが出てきた今だからこそ、
人と人が直に会って触れ合う大切さを教えてくれた作品です。
そこには「ちゃんと人と触れ合いましょう」なんてもちろん書かれてなく、
むしろ書かれてあるのは家族間や会社での面倒臭い人間関係ばかり。
そんな面倒臭い人間関係を少しでも簡素に、シンプルにしたいと
思っている主人公ですが、核となる問題を話し合うのはそんな面倒臭い
人間関係を一緒に作っている旦那や姑でなく、「これでよろしくて」同好会の
メンバー。
人間、逃げたらダメだとか、真正面から向き合わなければならない、と
分かっていても、山の中に居ればその山の大きさが分からないように、
何のしがらみもない人との会話や触れ合いから、答えを見つけたりするものです。
現在ではインターネット上で顔も分からない人に自分のリアルな悩み相談をする人が
多いと思うが、この小説の中に出てくる会は、実際に会った人たちと一緒に
とっても抽象的な問題について語り合う会。
「これでよろしくて」同好会、どこかで本当に開催されているのならば、
私も遠くから駆けつけて参加してみたいです。
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これでよろしくて? 単行本 – 2009/9/1
川上 弘美
(著)
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- 本の長さ314ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2009/9/1
- ISBN-104120040577
- ISBN-13978-4120040573
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2009/9/1)
- 発売日 : 2009/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 314ページ
- ISBN-10 : 4120040577
- ISBN-13 : 978-4120040573
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,088,858位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年生まれ。1996年「蛇を踏む」で芥川賞。1999年『神様』で紫式部文学賞。2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞。2007年『真鶴』で芸術選奨を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 パスタマシーンの幽霊 (ISBN-13: 978-4838721009 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月28日に日本でレビュー済み
ついこの間、ボクの第一印象は、なかなか笑わない、不愛想な人だと思った。。。と、うら若き女性から言われた。
ああ、そのセリフは懐かしい。
昔は、とっつきにくい人と、よ~く言われた。
女性なんか、眼中にないと思っていたのではなく、むしろ意識しすぎだったけれど、“女子、見知り”がはげしかった。
川上弘美さんの『これでよろしくて?』を読んで、『機嫌のよすぎる男』イコール『すごくもてる男』の等式を知った。
なんか、納得だなあ。
そーなんだ、知らなかった。
男は黙ってサッポロビール。。。の時代は、遠くなりにけりか。
でも、ワタクシなどが、機嫌がよすぎたら、今なら、ウザったい。。。とか言われるに違いない。
でなければ、『まだ、そのネタで引っ張りますか~』とうるさがられて、挙句に、『なんだそれ』で終わりそうだ。
妄想でも、自虐にドップリ浸かってどうする!!!。
と書いてきて、『最後から二番目の恋』の、早朝の駅での中井貴一氏と小泉今日子さんの会話を思い出した。
小泉今日子さんが行きたいと思っている、レストランについてのやりとりがあった。
行ったことのないレストランについて、思わず、あそこいいですよと男(中井貴一)は、つられて言ってしまう。
女(小泉今日子)は、行ったこともないのにどうしていいですよね、とか言えるのか。
適当だなあと怒る。
男は、そんなに噛みつく大げさなことなのか、大人の会話ができない人だと理解に苦しむ。
男と女の意識のすれ違いを描いた、巧みで、楽しいシーンだった。
男女だけでなく、人はみな、見ている方向や価値観だって違う。
第一、毎日、人生の目標は何か、価値は何か。。。など考えていたら、人はみな、哲学者になってしまう。
さもなくば、考え疲れ、楽しくない人生を過ごすに違いない。
ただ、ある程度つきあうと、だんだんと人となりがわかってきて、あの人なら、こういう場合はこう考えるだろう、こう行動するだろうとかは見当がつく。
この違いを埋めて行くのが、たぶん、交遊なのではないか。
すこし前のウイスキーのCMで、『恋は遠い日の花火ではない』というのがあった。
ああ、こういう時代は、ボクにはなかったなあ~と、うらやましく思った。
若者の言葉の『むかつく』、『がっつり』が どうして、『腹立つ』や『しっかり』でいけないのかとは思う。
けれど、言葉は生き物であり、時代も変わる。
ドラマではないが、そんなに腹立つことですか?と考えると、まあ、ブツブツ言う程度ですね。
昔、小言幸兵衛っていたじゃないですか~となにげに、今風に、呟いてみる。
ああ、そのセリフは懐かしい。
昔は、とっつきにくい人と、よ~く言われた。
女性なんか、眼中にないと思っていたのではなく、むしろ意識しすぎだったけれど、“女子、見知り”がはげしかった。
川上弘美さんの『これでよろしくて?』を読んで、『機嫌のよすぎる男』イコール『すごくもてる男』の等式を知った。
なんか、納得だなあ。
そーなんだ、知らなかった。
男は黙ってサッポロビール。。。の時代は、遠くなりにけりか。
でも、ワタクシなどが、機嫌がよすぎたら、今なら、ウザったい。。。とか言われるに違いない。
でなければ、『まだ、そのネタで引っ張りますか~』とうるさがられて、挙句に、『なんだそれ』で終わりそうだ。
妄想でも、自虐にドップリ浸かってどうする!!!。
と書いてきて、『最後から二番目の恋』の、早朝の駅での中井貴一氏と小泉今日子さんの会話を思い出した。
小泉今日子さんが行きたいと思っている、レストランについてのやりとりがあった。
行ったことのないレストランについて、思わず、あそこいいですよと男(中井貴一)は、つられて言ってしまう。
女(小泉今日子)は、行ったこともないのにどうしていいですよね、とか言えるのか。
適当だなあと怒る。
男は、そんなに噛みつく大げさなことなのか、大人の会話ができない人だと理解に苦しむ。
男と女の意識のすれ違いを描いた、巧みで、楽しいシーンだった。
男女だけでなく、人はみな、見ている方向や価値観だって違う。
第一、毎日、人生の目標は何か、価値は何か。。。など考えていたら、人はみな、哲学者になってしまう。
さもなくば、考え疲れ、楽しくない人生を過ごすに違いない。
ただ、ある程度つきあうと、だんだんと人となりがわかってきて、あの人なら、こういう場合はこう考えるだろう、こう行動するだろうとかは見当がつく。
この違いを埋めて行くのが、たぶん、交遊なのではないか。
すこし前のウイスキーのCMで、『恋は遠い日の花火ではない』というのがあった。
ああ、こういう時代は、ボクにはなかったなあ~と、うらやましく思った。
若者の言葉の『むかつく』、『がっつり』が どうして、『腹立つ』や『しっかり』でいけないのかとは思う。
けれど、言葉は生き物であり、時代も変わる。
ドラマではないが、そんなに腹立つことですか?と考えると、まあ、ブツブツ言う程度ですね。
昔、小言幸兵衛っていたじゃないですか~となにげに、今風に、呟いてみる。
2018年11月17日に日本でレビュー済み
川上弘美さんのファンで、筆者の作品はだいたい読破してます。
「これでよろしくて?」のあらすじは、コミカルなのに奥深い、ガールズトーク集ということでしたが...
読んでいて一つも共感できるところがありませんでした。
まず「これでよろしくて?同好会」という年齢層もばらばらな女性たちが集まる会で毎回様々な議題について語り合われますが、その議題が共感できない。「そんなこと思ったことないわ」と一蹴したくなるものばかり。
そしてその会に参加する女性たちのバックグラウンド等があまり表現されていないので、いまいちどんな人物たちがどんな気持ちで語っているのかが想像しきれません。
また、OLの登場人物が会社の愚痴をこぼすシーンもありましたが、それも現実味が薄く、川上さんは学校の先生だったキャリアがあるので、普通のOLたちの繰り広げるような会社であった出来事や愚痴等のガールズトークを描くには無理があったのではないかなあと、少し思いました。
川上さんの作品は登場人物の気持ちの機微が繊細に表現されている作品が多いですが、本作は「コミカルに」書こうと無理をされたのか、川上さんらしい淡々とした、でも心に響くようなものではなく、一度読んだら忘れてしまうようななんでもない話で、無理にガールズトーク集っぽく、なんでもない会話を引き伸ばし引き伸ばし描いているようで退屈でした。
「ママン」という義理母と一時同居する展開の中でも、もっと葛藤やいろいろな感情が登場人物たちにあってもおかしくないのに、話のオチはこんなものか...と少しがっかりしました。
最後に他の短編集で出てきたキャラクターが少しだけ登場したところが、一番本作を読んだ価値がありました。
川上さんは大好きなので、また別な作品に期待します。
「これでよろしくて?」のあらすじは、コミカルなのに奥深い、ガールズトーク集ということでしたが...
読んでいて一つも共感できるところがありませんでした。
まず「これでよろしくて?同好会」という年齢層もばらばらな女性たちが集まる会で毎回様々な議題について語り合われますが、その議題が共感できない。「そんなこと思ったことないわ」と一蹴したくなるものばかり。
そしてその会に参加する女性たちのバックグラウンド等があまり表現されていないので、いまいちどんな人物たちがどんな気持ちで語っているのかが想像しきれません。
また、OLの登場人物が会社の愚痴をこぼすシーンもありましたが、それも現実味が薄く、川上さんは学校の先生だったキャリアがあるので、普通のOLたちの繰り広げるような会社であった出来事や愚痴等のガールズトークを描くには無理があったのではないかなあと、少し思いました。
川上さんの作品は登場人物の気持ちの機微が繊細に表現されている作品が多いですが、本作は「コミカルに」書こうと無理をされたのか、川上さんらしい淡々とした、でも心に響くようなものではなく、一度読んだら忘れてしまうようななんでもない話で、無理にガールズトーク集っぽく、なんでもない会話を引き伸ばし引き伸ばし描いているようで退屈でした。
「ママン」という義理母と一時同居する展開の中でも、もっと葛藤やいろいろな感情が登場人物たちにあってもおかしくないのに、話のオチはこんなものか...と少しがっかりしました。
最後に他の短編集で出てきたキャラクターが少しだけ登場したところが、一番本作を読んだ価値がありました。
川上さんは大好きなので、また別な作品に期待します。
2023年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に良いとされている古書を注文しました。届いたら中のページは折れているし、表紙をめくるとカバーまで折れていました。
出荷する時にちゃんと出来ないのでしょうか?残念です。
出荷する時にちゃんと出来ないのでしょうか?残念です。
2009年11月18日に日本でレビュー済み
子供のいない主婦・菜月は38歳。
まあ、普通の穏やかな日々。
自分と設定が似ているので、かなり入り込んでしまった。
一見すると単なるガールズトーク?バーさんトーク?
って働く女性や男性からは生きる価値もないなんて思われそうな
毎日の積み重ねの中に真実があったりする。
『これでよろしくて?』のタイトルが、
どこか前をしっかりと見据えて、
強く生きている女性たちの姿をまさに言い表している。
まあ、普通の穏やかな日々。
自分と設定が似ているので、かなり入り込んでしまった。
一見すると単なるガールズトーク?バーさんトーク?
って働く女性や男性からは生きる価値もないなんて思われそうな
毎日の積み重ねの中に真実があったりする。
『これでよろしくて?』のタイトルが、
どこか前をしっかりと見据えて、
強く生きている女性たちの姿をまさに言い表している。
2017年7月31日に日本でレビュー済み
結婚して感じていた小さな日常の確執や理不尽だと感じていた気持ちを書き出して頂けたようです。
小気味良く、開けっ広げに語る「これでよろしくて?同好会」のメンバーたち。主人公の菜月さんは、その不思議な同好会に参加し、話を聞き、話している内に気づきを得ていきます。
小気味良く、開けっ広げに語る「これでよろしくて?同好会」のメンバーたち。主人公の菜月さんは、その不思議な同好会に参加し、話を聞き、話している内に気づきを得ていきます。
2020年1月31日に日本でレビュー済み
この主人公にイライラしました。なぜ、言いたいことを言わないのか。自分の主張をしないのか。言いたいことを言わずにグジグジしてるのが気に障りました。日本的なのかもしれませんが、とにかく軋轢を嫌う。戦いますになって自分が傷つくのをおそれる。なぜ、言わないのか。自ら主張しなきゃダメですよと思う小説でした。
2009年11月8日に日本でレビュー済み
芥川賞系の作家は活躍しないと言われる中で、小川洋子と共に大きな存在感を放つ文豪・川上。今回は又ずいぶんと肩の力が抜け、するするとユルイ作品だ。
しかし男族や夫族への皮肉がじわじわじわじわにじんでくる。こ、こわいよお。姑「ママン」との対決も、淡々と書かれていたけど、こ、こわいよお。
基本的にユーモア小説なのだけれど、女の本音もバシバシ書かれているし、なにより「これでよろしくて?同好会」がシュール。洋食屋に寄り合って四方山話をする同好会なのだが、いったいどこでどうして知り合ったんだ。このネーミングはなんなんだ。そもそも元彼の母に、道でばったりスカウトされるってのはシュールすぎる。このさりげないシュールさが、魅力だ。
しかし男族や夫族への皮肉がじわじわじわじわにじんでくる。こ、こわいよお。姑「ママン」との対決も、淡々と書かれていたけど、こ、こわいよお。
基本的にユーモア小説なのだけれど、女の本音もバシバシ書かれているし、なにより「これでよろしくて?同好会」がシュール。洋食屋に寄り合って四方山話をする同好会なのだが、いったいどこでどうして知り合ったんだ。このネーミングはなんなんだ。そもそも元彼の母に、道でばったりスカウトされるってのはシュールすぎる。このさりげないシュールさが、魅力だ。