先日、KSD汚職事件の控訴審判決があった。
村上被告に対する判決は、一審と同じく実刑判決であった。
このことについて、マスコミ各社の扱いは小さかった。
しかし、この判決は驚くべき判決であったのである。
起訴事件に関して本書を読む限りでは、一審での証言が翻されたり、
新たな証拠が提出されるなどしたため、村上氏は限りなく白である。
汚職そのものがあったかどうかは別にして、検察側の起訴状に対する証明が、
十分なされているとは言いがたい。
疑わしきは被告人の利益にという法の精神に従えば、村上氏は無罪なのである。
しかし判決は有罪であった。
ここに特捜検察の権力を見て取ることができる。
それにマスコミが迎合したときの怖さも。
権力装置としての特捜検察も十分に監視すべき対象であることを
改めて思い知らされる一冊である。

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真実無罪―特捜検察との攻防 単行本 – 2005/12/1
宮本 雅史
(著)
「KSD事件」の真相に迫った、法廷ノンフィクション!
参議院のドンが受託収賄容疑で逮捕された。後に贈賄側の証言は覆るが、彼を「黒」とする捜査と裁判は続行された。その時、拘置所や法廷で何が起こっていたのか。特捜検事と弁護士・被告の攻防を再現し、真実に迫る!
参議院のドンが受託収賄容疑で逮捕された。後に贈賄側の証言は覆るが、彼を「黒」とする捜査と裁判は続行された。その時、拘置所や法廷で何が起こっていたのか。特捜検事と弁護士・被告の攻防を再現し、真実に迫る!
- 本の長さ346ページ
- 言語日本語
- 出版社角川学芸出版
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104046210192
- ISBN-13978-4046210197
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登録情報
- 出版社 : 角川学芸出版 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 346ページ
- ISBN-10 : 4046210192
- ISBN-13 : 978-4046210197
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,507,670位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,666位刑法・訴訟法
- - 152,720位ノンフィクション (本)
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