感想はタイトルの通り。
著者の主張はご尤もなのですが、ビジネスの最前線で「お金と売上」
「ビジネスコンセンサス作り」それと「ガイアツの有効な使い方」等の表と裏を
見て来ている人間からすれば高校時代に留学、トップの大学、財務官僚
そんな経歴を歩んで来られた方に「日本脳の弱点と克服法」などと言われても、大変
残念なことに繰り事にしか聞こえません。
又、精神医学的に見ると、恐ろしいことに「70%が自己愛性人格障害」と言われる
日本人の日常行動に影響を及ぼす仕掛けが本著には全くありません。権威で影響力
を及ぼせるようならば、とっくに日本は末端から変わっているはずです。
一番変わらなければいけないのは、
・既得権益を握る富裕層
・政界でリーダーシップを取れる立場に居る人
・財界のトップたち
この人たちです。ところが、この人たちにこの本を読ませても無意味だと思うのは
本書のような主張内容を悪用して既得権益保持に使っているマインドセットが蔓延
しているからであろうと推測するからです。
そしてとうとう起こってしまいました。東日本大震災と福島原発の大事故。
これだけの事が起きても、この国の在り方を根本的に改めようとしないリーダー、
お金持ちたち、世襲リーダーたち(政治家、経営者みんなそう)。。
どこかで一度、どこかの国の植民地になってしまったらいかがでしょうか。
一般市民の生活はもう少しまともになるように思います。
日本人の既得権益保持者たちには、そう思わせるくらいの「バカの壁」が強固に
根を張ってしまっていますね。
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