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西武王国-その炎と影 新装版: 側近No.1が語る 狂気と野望の実録 単行本 – 2004/12/1
中嶋 忠三郎
(著)
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- 本の長さ287ページ
- 言語日本語
- 出版社サンデー社
- 発売日2004/12/1
- ISBN-104882030411
- ISBN-13978-4882030416
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
西武王国
西武鉄道の有価証券報告書訂正問題など、相次ぐ不祥事に揺れる西武グループ。その頂点に君臨してきた堤康次郎氏と義明氏父子の側近として40年以上仕えた著者が、その歴史と内幕を赤裸々に綴った書。著者は1998年に他界している。本書は今から15年前、90年に上梓されたが、発売直前になって西武側により全冊買い取り回収され世に出ることはなかったという、曰く付きの書である。
西武鉄道の有価証券報告書訂正問題など、相次ぐ不祥事に揺れる西武グループ。その頂点に君臨してきた堤康次郎氏と義明氏父子の側近として40年以上仕えた著者が、その歴史と内幕を赤裸々に綴った書。著者は1998年に他界している。本書は今から15年前、90年に上梓されたが、発売直前になって西武側により全冊買い取り回収され世に出ることはなかったという、曰く付きの書である。
戦前は東京地方裁判所判事や外務省で上海領事などを歴任した著者は、縁あって「西武農業鉄道」を営む堤康次郎氏に迎え入れられた。その後、康次郎氏の不動産買収と事業拡大に対する執念に共鳴し、影のように寄り添い支えていく。元華族の邸宅などを次々に手中にするやり方を強欲と見る向きもあったが、今日の地上げ屋とは全く異なり、利益主義ではなく庶民に住居を持たせたいという理想があった。
記述の焦点はグループ発展の舞台裏から、康次郎氏の女性関係及びその子供たちに移る。3人の“夫人”の実相と息子である義明氏、清二氏の学生時代を回顧する。顧問弁護士としての立場から事業継承問題についても臆することなく論じているが、全体としては西武草創期への憧憬と復活を願う思いを訴えた書と言える。
(日経ビジネス 2005/01/31 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
登録情報
- 出版社 : サンデー社 (2004/12/1)
- 発売日 : 2004/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 287ページ
- ISBN-10 : 4882030411
- ISBN-13 : 978-4882030416
- Amazon 売れ筋ランキング: - 315,177位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 20,480位投資・金融・会社経営 (本)
- - 32,624位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
身内の側から観た人物像はそれなりに面白かった。著者のような気骨ある方が、企業を育て繁栄させていくような気がする。その著者の忠僕さを若いうちから見抜いていた堤氏もまた逸材と感心した。
2020年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は,当時はまだ珍しかった社内弁護士(西武鉄道の重役,西武のグループ会社の代表取締役にも就任)として堤氏を支えていた人物である。初版発売時(平成2年)西武側が全冊回収し一旦は日の目を見なかったようであるが,そこまでスキャンダラスな内容とは思えなかった(出版自体は,平成16年)。内容的には,堤氏と著者が手掛けた法的紛争(堤氏の個人的紛争も含む)や事業にまつわる話が多く(一部義明氏の事業に関する話もある),法務の仕事している者として興味深く読むことができた。氏の事業家としての側面を知るのにおすすめの1冊であることは間違いないと思う。
2007年6月18日に日本でレビュー済み
一見 読むと あまり差し障りのないことが書いている印象を受けるが、西武(東急や 国際興業、場合によっては 阪急も含む)がどのような土地を購入していったとか それにどんな筋が絡んでいたのか?とか 西武の堤一族の内部事情とか、その相続問題の問題点とか。著者が こういうことはやっていないというのを 全部裏がえしてよんでみたときに現れる西武の本当の姿とか。こういう点から 旧版が西武に買い取られてしまったのでしょうか?
著者も 西武に感謝をしつつ 所々で 西武への愚痴が ぽろっと出てくる 西武への愛憎が 感じられる 不思議な本です。
著者も 西武に感謝をしつつ 所々で 西武への愚痴が ぽろっと出てくる 西武への愛憎が 感じられる 不思議な本です。
2018年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もの凄い掘り出し物。仕事ぶりや私生活でこれだけ詳しい堤康次郎の本、他になかろう。最初は出会いから戦後、高度成長期の重要な仕事の話がメインで、著者が堤の人柄や能力に心酔していったことがよくわかる。読者も堤康次郎を見直したような気になるが、後半に入ると、例の次々に若い娘や女性に手を出して子供をもうけ、妻とか妾とかを多数抱える私生活の話とそれの尻拭いをした話がどっと出てきて、あらためてハチャメチャと言うか異常と言うか怪物と言うか、やっぱり酷え人間なんだなとうんざり(西武が初版を買占めしようとしたのもわかる)。で、最後に近づくと清二と義明の話がメインになり、相続や事業の継承の話が出てきて、その後の西武王国の堤家支配崩壊に繋がる処理に関することも匂わされる。結局、なんだかんだ言っても、堤家の支配は崩壊して当然だったし、鉄道やリゾート施設、様々なインフラが事業としては継承されているから、日本のためにはなったのだなと納得する。
ところで、書きにくいが(知っている人多くいるのかどうか知らないが)、清二氏の最初の妻との離婚の原因が「康次郎のお手付きの女だった」というのがばれたからだと書いてある。これってマジに山崎豊子の「華麗なる一族」ではないか(山崎氏、これを取材したのか?)。やっぱ、堤家、表と裏、全部含めて、日本の資本主義の勃興・成長期を象徴する一家やな。
ところで、書きにくいが(知っている人多くいるのかどうか知らないが)、清二氏の最初の妻との離婚の原因が「康次郎のお手付きの女だった」というのがばれたからだと書いてある。これってマジに山崎豊子の「華麗なる一族」ではないか(山崎氏、これを取材したのか?)。やっぱ、堤家、表と裏、全部含めて、日本の資本主義の勃興・成長期を象徴する一家やな。
2017年6月16日に日本でレビュー済み
「西武王国 堤一族の血と野望」と続編も傑作だが、この本は堤康二郎氏にフォーカスし側近の立場、いわば西武王国の内側から語られている作品。当初中嶋氏の出版は西武の書籍買い上げにより頓挫するが、西武事件発覚後再度日の目を見ることになった。
康二郎氏の土地取得にかける想い、執念は凄まじい。自分自身で現場に足を運び確認することに加え、相手がどうしても譲らない場合には相手が死ぬまで待つなどは本当に凄まじい。ピストル堤と揶揄された康二郎氏は以外にも私利私欲の部分は少ない人物であり、意外に綺麗な人物であることに驚いた。しかし東海道新幹線開通予定地の土地買収などは、実は現代であれば違法スレスレであると思われ、「やるべきところはやる」恐ろしい人物であることも描かれている。
康二郎氏の土地取得にかける想い、執念は凄まじい。自分自身で現場に足を運び確認することに加え、相手がどうしても譲らない場合には相手が死ぬまで待つなどは本当に凄まじい。ピストル堤と揶揄された康二郎氏は以外にも私利私欲の部分は少ない人物であり、意外に綺麗な人物であることに驚いた。しかし東海道新幹線開通予定地の土地買収などは、実は現代であれば違法スレスレであると思われ、「やるべきところはやる」恐ろしい人物であることも描かれている。
2022年11月23日に日本でレビュー済み
家族のあり方や企業の繁栄について考えるだけでなく、日本のいろいろな土地の歴史を知れる面白い本でした。
P247にあるように、これだけ土地買収をしていてもコクドは不動産バブル崩壊の影響をそこまで受けなかった?(セゾンはもろに受けていると思いますが)ように見えるのは凄いです。
P247にあるように、これだけ土地買収をしていてもコクドは不動産バブル崩壊の影響をそこまで受けなかった?(セゾンはもろに受けていると思いますが)ように見えるのは凄いです。
2005年2月22日に日本でレビュー済み
堤康次郎氏の側近であった著者が1990年に書いた著書で、西武創成期の話しと、康二郎氏死後の二部に分かれる。
後半部分では選挙違反の話し、相続の話しなど現在の西武のコンプライアンス問題のルーツが紹介されている。
筆者は元裁判官で、弁護士ではあるが堤康次郎氏に対して憧憬が深く、後半部分では西武が違法行為をしているという認識が無く、淡々と書いている。これが当時の感覚であったと思う。社会のコンプライアンスに対する意識の変化を感じさせる。
逆にこれを発売当時回収した西武には違法行為であったという認識があったのであろう。その後、それを改善できなかったことは西武のために惜しまれる。
後半部分では選挙違反の話し、相続の話しなど現在の西武のコンプライアンス問題のルーツが紹介されている。
筆者は元裁判官で、弁護士ではあるが堤康次郎氏に対して憧憬が深く、後半部分では西武が違法行為をしているという認識が無く、淡々と書いている。これが当時の感覚であったと思う。社会のコンプライアンスに対する意識の変化を感じさせる。
逆にこれを発売当時回収した西武には違法行為であったという認識があったのであろう。その後、それを改善できなかったことは西武のために惜しまれる。