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トリプルA 小説格付会社上単行本 – 2010/5/27

黒木亮 (著)

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購入オプションとあわせ買い

市場を弄ぶ〝魔性の記号〟の正体とは――
証券化(サブプライム)バブルを演出し、金融危機の〝戦犯〟と目される格付会社。
民間企業の「意見の表明」にすぎない格付記号を、なぜ市場は盲信し、権威にまつりあげたのか――。
金融業界のタブーに切り込み、迷宮の扉をこじ開けた、待望の最新作!

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本の長さ

356ページ
言語

日本語
出版社

日経BP
発売日

2010/5/27
ISBN-10

4822247899
ISBN-13

978-4822247898
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著者について

黒木亮(くろきりょう)
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。
銀行、証券会社、総合商社勤務を経て作家。
2000年、国際協調融資を描いた『トップ・レフト』でデビュー。他に『排出権商人』『巨大投資銀行』『エネルギー』『貸し込み』『カラ売り屋』『アジアの隼』など。
中学時代から長距離ランナーとして活躍し、大学時代は箱根駅伝に2度出場、20kmで道路北海道記録を塗り替えた。
その体験は自伝的長編『冬の喝采』にほぼノンフィクションの形で綴られている。英国在住。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2010/5/27)
発売日 ‏ : ‎ 2010/5/27
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 356ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4822247899
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822247898

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黒木亮

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1957年、北海道生まれ。

早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院（中東研究科）修士。

銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、貿易金融、航空機ファイナンスなどを手がける。

2000年、『トップ・レフト』でデビュー。主な作品に『巨大投資銀行』、『排出権商人』、『エネルギー』など。大学時代は競走部に所属し、箱根駅伝に2度出場、20kmで道路北海道記録を塗り替えた。ランナーとしての半生は自伝的長編『冬の喝采』にほぼノンフィクションで綴られている。

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あるばとろす

格付けの内幕

2021年10月25日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

面白い。ただし、アメリカ企業を過大評価している。アメリカ企業は何から何まで優れているといった書きようは少し物語を不自然にしてしまう。

役に立った

平和

日本国債の将来像と日本経済の将来が見えるかも

2012年9月26日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

エンロンやサブプライム等の格付けに対する信憑性や重要性の問題がありながらも、未だに投資法人等では一つでも上の格付けを取るために格付け機関に対して低姿勢でのぞんでいることは事実です。それは格付機関の格付けにより銀行融資や金利優遇に大きな差があるからです。
ＲＥＩＴ等ではご丁寧にひとつひとつの物件まで格付け機関が視察に来ます。そして数個の質問をして帰りますが、恐ろしい位に不動産についての知識や相場観が欠けている場合もあります。それでも高い格付けを得るために低姿勢で臨む訳です。「格付けとは投資家のためにある」と本書の中で何度もこのようなフレーズが出てきました。全くその通りだと思います。しかし未だに実態は格付けとは発行体のためにある気がします。いかに投資家の視線を向かせるかのためだけの…。
そして、本書では日本の国債の格付けについても言及しています。
特に最終章では、日本の将来像ともいえる予言的な会話があります。
読み終わり、ハッとさせられる本でした。

2010年6月28日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

金融機関の若手の自分としては、格付けの歴史、特に日本においてどのようなプレイヤーがいて、
過去の金融危機とどのように絡んで、当局はどう動いて・・・という部分がとても興味深かった。
ただし、小説としてはどうか。同じ人物の雰囲気を表わす時、その人物を形容する同じ言葉を繰り返し
書いたりするのはちょっと興ざめだった。また、狙ったのかもしれないが、登場人物にあまり味がなく、
深みを感じなかった。
加えて、1987年に富士登山をした話があったが、新富士駅は当時存在していなかったし、S&Dを「S&P」と
書いてしまっている部分が一か所あったり、細かいところの詰めが甘く感じた。とはいえ、自分が買った
目的は社債や証券化商品の格付けにまつわる歴史にあったので、その点においては満足であった。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

さっちゃん

懐かしくも新しい。

2018年8月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

懐かしい時代の雰囲気。

あの時代を生きた日本人なら共感できる人も多い作品だと思います。

バブル期とその崩壊、時代の流れが、社会経済を動かす当事者側から描かれていて、おもしろい。

主人公は銀行の若手ホープでしたが、障害のある娘のために、格付会社に転職。単なる意見の表明にすぎないはずの格付が引き金となって実体経済が動いた、とも言える、金融ドラマが精緻な筆致で描かれています。

家族愛も描かれています。

世代間のリレーの中で、親が子供のためにできることは何か、考えさせられる本です。

社会に置かれた立場は様々でも、次世代を担う子供達への眼差しはひとつだと思います。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

チャン

格付け会社はやっぱりね

2014年4月18日に日本でレビュー済み

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格付け会社の商売としてはやっぱりあるよね。なんてところがたくさんありました。
投資を考えるときに参考になるかもしれません。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Kamuy

日本経済バブル前後のお話

2012年11月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

信用格付けの基礎知識、及び格付け業界の内情を知りたく、しかし専門書を読んだのでは時間がかかりそうだったので、ノンフィクションに近い本を探していた所、この本に辿り着きました。
結論から言うと、登場人物の体験を追っている内に専門用語が頭に入ってくるので、専門外の人間でも分かり易かったです。
ただし、格付けの具体的なアルゴリズムについては殆ど触れられていません。
けれども、最初に書いた目的を達することはできたので満足しています。

話の期間としては、世界金融恐慌の直接的な引き金となったリーマン・ショックが起きた2008年9月から始まり、その後、バブル直前の1984年夏にタイムスリップして、マーシャルズ（Moody's）の駐日代表が失脚する1999年2月頃までとなっています。

いくつか印象に残った話を箇条書きします。
★当時のマーシャルズには職人的なアナリストが多くアカデミックな雰囲気があったという話は少し意外でした。
★「ソブリン・シーリング」（または「カントリー・シーリング」）はやや理不尽かなと思えました。
★本書の中でいくつか紹介されていた相手に対する質問のコツや相手を見抜くポイントは参考になりました。
★下巻の後書きによれば、登場人物の8〜9割は本名らしいが、役人は仮名のようです。旧大蔵省の役人として登場する「片倉さゆり」という人物は、当初「片山さつき」を指していると思っていましたが、下巻で名前が出てくる静岡七区で衆院選に出馬した「木島ゆかり」が「片山さつき」であることは間違いないので、どうも別人のようです。
★1980年代後半の「バブル経済の一番の原動力は関西のアングラマネー」というのも初めて聞きましたが、こういう話は実際のデータを見ない限り鵜呑みにすることは難しいかなと思いました。そういった意味で言うと、帰国子女で学校で虐められた経験を持つ駐日代表が日本社会に対して「勝手格付け」で復讐する話や、リチャード・ファルドの傲慢さがヘンリー・ポールソンの反感を招きリーマン・ショックに繋がったという話は、ストーリー的には分かり易いのですが、事実としてはどうなんだろう？と思わされました。
★「経営者の資質とか、会社の戦略なんかは、数値化しようがない」という話が下巻のキーワードにもなっています。

あと、格付けには全く関係ない話も、いくつか興味深いものがありました。
★バナナ人間という俗語を初めて知りました。（人種差別用語なのかもしれないが言い得て妙だ！）
★月の満ち欠けと出産の関係には驚かされました。
★障害児に対する日本人とアメリカ人の考え方の違いを知り、アメリカ人の前向きさ（強さ）・日本人の後ろ向きさ（弱さ）には考えさせられるものがありました。

まあ、あくまでも小説なので、話をそのまま鵜呑みにするのは止めておいた方が良いでしょう。
それから、下巻に参考文献や専門用語の一覧があるので、本格的に勉強したい人は下巻を買った方が良いでしょう。
ただし、上巻もそうですが、下巻もハードカバー本と文庫本とがあるので、両方購入する人は、その辺に気を付けた方が良いです。
（私は上巻をハードカバー本、下巻を文庫本で買ってしまいました。。）

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KIVI

小説という形式がマッチしない

2011年7月11日に日本でレビュー済み

あの世界的な金融危機を描くならば、全てではないが、
フィクションよりノンフィクションが勝ってしまう気がする。

格付会社に視点を置いたのは悪くないと思ったし、
格付会社の格付によって関係者が翻弄されていく様子は
リアリテイがあった。

しかし、ほぼ史実通りの構成ゆえに想像の範囲内でストーリーが
展開されるため、面白みに欠ける気がした。

2010年6月21日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

債権格付けにある裏側舞台を緻密に描いています。さすが黒木亮といったところか。
一見、厳格に運用されていると思われがちだったのが、サブプライム問題で内情が浮き彫りに。そこには会社の経営方針や個人の欲も複雑に絡み合い…
専門用語も沢山でてきますが、リアリティな内容で一気に読ませます

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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