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ガンダムと日本人 (文春新書) 新書 – 2010/11/17
多根 清史
(著)
今も大人たちを燃え上がらせるガンダム。京大高坂正堯門下の著者がこの名作アニメを通して日本人の戦争観、ものづくりを読み解く
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/11/17
- ISBN-104166607847
- ISBN-13978-4166607846
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/11/17)
- 発売日 : 2010/11/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4166607847
- ISBN-13 : 978-4166607846
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,165,678位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,684位文春新書
- - 6,850位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ユニークではありますが、回りから取って付けたような話に思えて、、、意表を突く対比を多々繰り出して面白いだけに残念。
2010年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この書籍はガンダムの中のジオン軍と連邦軍におけるモチーフとなったドイツ軍や旧帝国陸軍などの呼称や共通性を語りながら、ガンダムが生まれた背景や時代性を事細かに紹介してくれる本です。
どうしても帯の文章である「小沢はシャアだった?」に目が奪われがちですが、本筋は日本やアメリカが歩んできた戦前から戦後にかけての核競争や宇宙開発競争、大東亜共栄圏などの政策や思想をまるで学校の教科書のように教えてくれることです。
これは半ば本気で考えていますが、高校や大学の近代史や文化史を学ぶ時に、副読本として読んでもいいくらいだと思います。
私は総統(今冬のヤマトには「総統は相当ご冗談がお好き」が無かったの残念)相当突飛なことを行っているように見えますが、私が中学生の頃に手塚治虫のアニメ論が現国の教科書に載ってたので、あと何年かすればガンダムが教科書に載ってもおかしくないと私は考えます。
話は少々それましたが、この本の帯についてもう一度語りますが、小沢はシャアというたとえ話は、政治板ではよく語られていることですので、それほど突飛な例えではありません。
私はまだ第四章の『二人のシャア〜富野由悠季と小沢一郎』を最後の楽しみに取っておいている状態ですが、この書籍は情報量の密度が相当高いため、かなり読んでいて時間が掛かるという嬉しい悲鳴を上げさせてくれるものです。
具体例を挙げますと、戦艦大和の製作工程を飛躍的に向上させた西島カーブと呼ばれる工程管理システムや、日本を破滅に導いたポピュリスト宰相の孫が細川元総理であるという事実や、アメリカの宇宙開発競争が日本のSF市場を生み出した背景であったなど、眼から鱗が落ちるお話ばかりでした。
言われてみれば日本のSF業界が盛り上がったのは宇宙開発が元気だった時代とほぼ一致します。
私はあと少しでこの本を読了しますが、それがちょっと惜しいと思えるいい本でした。
どうしても帯の文章である「小沢はシャアだった?」に目が奪われがちですが、本筋は日本やアメリカが歩んできた戦前から戦後にかけての核競争や宇宙開発競争、大東亜共栄圏などの政策や思想をまるで学校の教科書のように教えてくれることです。
これは半ば本気で考えていますが、高校や大学の近代史や文化史を学ぶ時に、副読本として読んでもいいくらいだと思います。
私は総統(今冬のヤマトには「総統は相当ご冗談がお好き」が無かったの残念)相当突飛なことを行っているように見えますが、私が中学生の頃に手塚治虫のアニメ論が現国の教科書に載ってたので、あと何年かすればガンダムが教科書に載ってもおかしくないと私は考えます。
話は少々それましたが、この本の帯についてもう一度語りますが、小沢はシャアというたとえ話は、政治板ではよく語られていることですので、それほど突飛な例えではありません。
私はまだ第四章の『二人のシャア〜富野由悠季と小沢一郎』を最後の楽しみに取っておいている状態ですが、この書籍は情報量の密度が相当高いため、かなり読んでいて時間が掛かるという嬉しい悲鳴を上げさせてくれるものです。
具体例を挙げますと、戦艦大和の製作工程を飛躍的に向上させた西島カーブと呼ばれる工程管理システムや、日本を破滅に導いたポピュリスト宰相の孫が細川元総理であるという事実や、アメリカの宇宙開発競争が日本のSF市場を生み出した背景であったなど、眼から鱗が落ちるお話ばかりでした。
言われてみれば日本のSF業界が盛り上がったのは宇宙開発が元気だった時代とほぼ一致します。
私はあと少しでこの本を読了しますが、それがちょっと惜しいと思えるいい本でした。
2011年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本はガンダムシリーズを論じている物でも、キャラクターとしてのガンダムを論じている物でもない。機動戦士ガンダムというひとつの作品と、それに関わった富野由悠季という人物を掘り下げているものである。
第二次世界大戦から高度経済成長期にいたるまでの社会情勢がどのような変遷へて、この作品に対して影響を与えたのかを全体の6割にもわたって書かれてある。
この「世界観はどのようにして生まれるのか、そして生まれたのか」をアニメ関連の書籍で書かれることはかなり少ない。大概はそういった歴史的背景や文化的背景など除外され、出てくるロボットのディティールや美少女、美少年に対する言及であったりする。
私は常々キャラクターグッズを中心とした偶像崇拝的な今の商業主義に関しては大いに論じるべきではないかと考えている。
このように、通常とは違った論点と語り口で述べられているため、非常に楽しく読むことができた。また、他の書評でもあるようにシャア・アズナブル=小沢一郎、富野由悠季という所は非常に面白い。もちろん、シャア=富野については常々、某国内大手掲示板でも論じられていることなのでこれに関してはごもっともなのだが、小沢を比較対象に出しつつ、彼の育った家庭的、政治的背景まで提示しているあたりにガンダムとは何だったのかを今一度整理させてくれる要素がある。
題名であるガンダムと日本人の発端となっているのは間違いなく18mを再現してみせたお台場ガンダム(現在は東静岡ガンダム)であるが、これは商業主義であるバンダイが富野という人へ歩み寄ったから成し得た奇跡でもあった。目論見は150万人で合ったのに対して450万人が来場し、日本人だけでなく海外からもたくさんの人が訪れたというこの事象に関していえば、偏に妥協を許さなかった富野由悠季氏とそれに耐えたスタッフの忍耐ではなかったのだろうか。21世紀の大仏となったガンダムだが、1000年間生き延びることができるか、それはまだわからない。
第二次世界大戦から米ソ冷戦を経由し、様々な困難を乗り越えた日本だからこそ生まれたガンダムはこれからも続いてくのだろう。ガンダムという作品は細分化された富野由悠季であるが、それにいたるまでには全共闘時代も影響はあるし、宇宙開発も大いに関係し、SF作品の影響もある。もちろん、鉄腕アトムも貧乏サンライズも商業主義のクローバーもザンボット3もダイターンも、彼を取り巻いてい影響を与えたすべての事柄がこのガンダムへと続いているのだ。
そういう背景が常にあり続けたということをリスペクトしてこそ、ファンと言えるのではないだろうか。
この本はそういったファンのあり方を改めて提言しているような気がする。
少なくとも私にはそう思えた。
第二次世界大戦から高度経済成長期にいたるまでの社会情勢がどのような変遷へて、この作品に対して影響を与えたのかを全体の6割にもわたって書かれてある。
この「世界観はどのようにして生まれるのか、そして生まれたのか」をアニメ関連の書籍で書かれることはかなり少ない。大概はそういった歴史的背景や文化的背景など除外され、出てくるロボットのディティールや美少女、美少年に対する言及であったりする。
私は常々キャラクターグッズを中心とした偶像崇拝的な今の商業主義に関しては大いに論じるべきではないかと考えている。
このように、通常とは違った論点と語り口で述べられているため、非常に楽しく読むことができた。また、他の書評でもあるようにシャア・アズナブル=小沢一郎、富野由悠季という所は非常に面白い。もちろん、シャア=富野については常々、某国内大手掲示板でも論じられていることなのでこれに関してはごもっともなのだが、小沢を比較対象に出しつつ、彼の育った家庭的、政治的背景まで提示しているあたりにガンダムとは何だったのかを今一度整理させてくれる要素がある。
題名であるガンダムと日本人の発端となっているのは間違いなく18mを再現してみせたお台場ガンダム(現在は東静岡ガンダム)であるが、これは商業主義であるバンダイが富野という人へ歩み寄ったから成し得た奇跡でもあった。目論見は150万人で合ったのに対して450万人が来場し、日本人だけでなく海外からもたくさんの人が訪れたというこの事象に関していえば、偏に妥協を許さなかった富野由悠季氏とそれに耐えたスタッフの忍耐ではなかったのだろうか。21世紀の大仏となったガンダムだが、1000年間生き延びることができるか、それはまだわからない。
第二次世界大戦から米ソ冷戦を経由し、様々な困難を乗り越えた日本だからこそ生まれたガンダムはこれからも続いてくのだろう。ガンダムという作品は細分化された富野由悠季であるが、それにいたるまでには全共闘時代も影響はあるし、宇宙開発も大いに関係し、SF作品の影響もある。もちろん、鉄腕アトムも貧乏サンライズも商業主義のクローバーもザンボット3もダイターンも、彼を取り巻いてい影響を与えたすべての事柄がこのガンダムへと続いているのだ。
そういう背景が常にあり続けたということをリスペクトしてこそ、ファンと言えるのではないだろうか。
この本はそういったファンのあり方を改めて提言しているような気がする。
少なくとも私にはそう思えた。
2010年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ガンダムが、その宇宙世紀を舞台にした作品群やゲーム、コミック、小説などの中で、語り直されること繰り返して今のイメージを形作られていることを半ば無視している。たとえば、「ジオン」=「ナチス・ドイツ」のイメージがある、という前提で本書では語られているが、ファーストが作成されたときにその構図はさほど強いものではなかった。初のOVA作品である「0080ポケットの中の戦争」において、デザイナー出渕裕が前面に押し出し、以降の作品に継承されていったものだ。
ファーストと現実の日本との間に似たエピソードを見いだし、現実側のエピソードを詳細に記述していく、そして「やっぱり似てる」というのが毎回の結論になっている。牽強付会という感が強く、あまり納得できるものではないし、エピソードをよく調べて書いたという努力は認めるが、それ以上ではない。
そのような「似ている」ということと、現実のエピソードの詳細な紹介に終始しているがために、ガンダムという作品についてその内部世界はおろか、その社会的意味に就いての理解も深まらないし、日本人とは何かということも何ら見えてこない。
これほど底の浅い論説には久しぶりに出会った。いうなれば「めぐりあい、空(から)」である。
ファーストと現実の日本との間に似たエピソードを見いだし、現実側のエピソードを詳細に記述していく、そして「やっぱり似てる」というのが毎回の結論になっている。牽強付会という感が強く、あまり納得できるものではないし、エピソードをよく調べて書いたという努力は認めるが、それ以上ではない。
そのような「似ている」ということと、現実のエピソードの詳細な紹介に終始しているがために、ガンダムという作品についてその内部世界はおろか、その社会的意味に就いての理解も深まらないし、日本人とは何かということも何ら見えてこない。
これほど底の浅い論説には久しぶりに出会った。いうなれば「めぐりあい、空(から)」である。
2012年10月30日に日本でレビュー済み
「作品」として世の中に出てきた以上、それをどう解釈するかは受けて一人一人の問題です。
だから本書の様な論が出てくることは別に批判もしないし、むしろ「そういう解釈もあるのか」と
肯定的に捉えます(他者の見解は、自分の見識を広げる一助になる)。
しかし、この本は…本屋でお金取って並べる「本」=商品としては、ちょっと…現代史と
ガンダム世界の歴史で共通する部分だけを拝借して「だから○○」というのは底が浅い。
事実、結論部で「○○と思う」、という文章多数(まあ、これは解釈の問題だから、実験と
異なりこうなってしまうのも分かるが)。
本当にそれらを論じるなら、自身の解釈を冨野監督に問うべきでは?と。当然、意識して
描いた部分もあれば、反対に無意識に描いた部分もあるでしょう。
でも、商品として世に問うなら、作り手への確認(インタビュー)も行うべきです。
それこそ作品に「敬意」を持っているなら。
丁寧な補足説明や、ガンダム世界と史実の同一性を見つけるために、史実からいろいろ
エピソードを持て来た、という努力は認めます(知らなかった点も多いので。なので現代史の
副読本としてなら読む価値はある)。
ただ、それはガンダムそのものを論じるというよりは、こじつけ感が先行してしまうため
単なる知識自慢で終わっているのです。
それに編集が仕事せずに、著者に丸投げな点が良くわかる本です。文春という大手にも
関わらず、中小出版社の便乗本と同様に許諾を受けた上での図版が一切ありません。
(絵を借りると批判的な論が載せられないので、敢えて借りない、という場合もありますが
批判しているわけでもないので。この本は)
そこそこ売れるだろうから、ちょっと書いて&売ってみました、という感の強い一冊です。
だから本書の様な論が出てくることは別に批判もしないし、むしろ「そういう解釈もあるのか」と
肯定的に捉えます(他者の見解は、自分の見識を広げる一助になる)。
しかし、この本は…本屋でお金取って並べる「本」=商品としては、ちょっと…現代史と
ガンダム世界の歴史で共通する部分だけを拝借して「だから○○」というのは底が浅い。
事実、結論部で「○○と思う」、という文章多数(まあ、これは解釈の問題だから、実験と
異なりこうなってしまうのも分かるが)。
本当にそれらを論じるなら、自身の解釈を冨野監督に問うべきでは?と。当然、意識して
描いた部分もあれば、反対に無意識に描いた部分もあるでしょう。
でも、商品として世に問うなら、作り手への確認(インタビュー)も行うべきです。
それこそ作品に「敬意」を持っているなら。
丁寧な補足説明や、ガンダム世界と史実の同一性を見つけるために、史実からいろいろ
エピソードを持て来た、という努力は認めます(知らなかった点も多いので。なので現代史の
副読本としてなら読む価値はある)。
ただ、それはガンダムそのものを論じるというよりは、こじつけ感が先行してしまうため
単なる知識自慢で終わっているのです。
それに編集が仕事せずに、著者に丸投げな点が良くわかる本です。文春という大手にも
関わらず、中小出版社の便乗本と同様に許諾を受けた上での図版が一切ありません。
(絵を借りると批判的な論が載せられないので、敢えて借りない、という場合もありますが
批判しているわけでもないので。この本は)
そこそこ売れるだろうから、ちょっと書いて&売ってみました、という感の強い一冊です。
2010年11月28日に日本でレビュー済み
ガンダムって、日本でしか産まれ得なかった作品だと思いますし、そういう意味ではガンダムと日本人っていろんな切り口があって面白い題材だと思うんですよね。
しかし、これはひどいです。この人、ガンダムも日本人も知らないのでは?
物語上の架空の設定から連想される過去の事象をこじつけて、「あれって歴史上のこれに似てるよね」と言っているだけ。大体、ファーストガンダムが第二次世界大戦を参考にしてるなんてガンダムファンには常識だし、今更言われてもねぇ。
日本人論と言えるものもほとんどなく、具体的に説明される人物は二人居ますが...
小沢一郎と富野由悠季がシャアだって言われても...
富野氏がシャアと似たメンタリティを持つのは今更指摘するほどの事でもないし、小沢一郎とシャアのエピソードの似てるとこだけピックアップして並べる事になんの意味があるのか分かりません。ほとんど飲み屋の与太話レベル(赤い彗星のオザワにはちょっと笑いましたが)。
さらに、ほとんどファーストの話しか出てこない...どころか、非常に断片的なキーワードだけで、ファーストの話すらほとんど出てこないというか....
ガンダムを知る人にも、知らない人にも全く薦められない本ですね。これを読んでも、ガンダムも日本人も、その関連性もさっぱり分からないです。
文春新書の編集さん、ちゃんと仕事してます?
しかし、これはひどいです。この人、ガンダムも日本人も知らないのでは?
物語上の架空の設定から連想される過去の事象をこじつけて、「あれって歴史上のこれに似てるよね」と言っているだけ。大体、ファーストガンダムが第二次世界大戦を参考にしてるなんてガンダムファンには常識だし、今更言われてもねぇ。
日本人論と言えるものもほとんどなく、具体的に説明される人物は二人居ますが...
小沢一郎と富野由悠季がシャアだって言われても...
富野氏がシャアと似たメンタリティを持つのは今更指摘するほどの事でもないし、小沢一郎とシャアのエピソードの似てるとこだけピックアップして並べる事になんの意味があるのか分かりません。ほとんど飲み屋の与太話レベル(赤い彗星のオザワにはちょっと笑いましたが)。
さらに、ほとんどファーストの話しか出てこない...どころか、非常に断片的なキーワードだけで、ファーストの話すらほとんど出てこないというか....
ガンダムを知る人にも、知らない人にも全く薦められない本ですね。これを読んでも、ガンダムも日本人も、その関連性もさっぱり分からないです。
文春新書の編集さん、ちゃんと仕事してます?
2010年12月16日に日本でレビュー済み
これまで、いわゆる「ガンダム本」は数多く出版されてきた。
しかし、そのほとんどが公式資料集に解説を載せ、
登場人物やMSの無難なビジュアルでごまかしたもの。
私はつねづね、「どうして大人が読めるガンダム評論」
というのはないのか、疑問に思っていた。
本書を読んで、その理由がようやく分かった。
ガンダム評論本がこれまで成立しなかった理由、
それは適任の評論家・人材がいなかったからだ。
しかしようやくひとり、期待の人材が登場したようだ。
本書の著者・多根清史氏は「オトナアニメ」のスーパーバイザー。
彼の緻密な分析力は、この本のなかで十二分に発揮されている。
その最たる見立てが「シャア=小沢一郎論」。
これからのガンダム研究者は、本書を越えることが目標となるだろう。
最初からガンダムを見てきた者として、歓喜の一冊。
しかし、そのほとんどが公式資料集に解説を載せ、
登場人物やMSの無難なビジュアルでごまかしたもの。
私はつねづね、「どうして大人が読めるガンダム評論」
というのはないのか、疑問に思っていた。
本書を読んで、その理由がようやく分かった。
ガンダム評論本がこれまで成立しなかった理由、
それは適任の評論家・人材がいなかったからだ。
しかしようやくひとり、期待の人材が登場したようだ。
本書の著者・多根清史氏は「オトナアニメ」のスーパーバイザー。
彼の緻密な分析力は、この本のなかで十二分に発揮されている。
その最たる見立てが「シャア=小沢一郎論」。
これからのガンダム研究者は、本書を越えることが目標となるだろう。
最初からガンダムを見てきた者として、歓喜の一冊。