現在のアメリカ政治を読み取るにはネオコンを知ることは重要だ。
この本では、ネオコンの第1期から始まり、現政権での姿まで描かれている。
特に、9.11以後、イラク問題、パレスチナ問題を中心に据えており、現ブッシュ政権を読み解くには大変参考になる。
筆者はもと東京新聞の記者であることから、アメリカ政治史、政治哲学といった学術的な事柄より、
実際に何が起きたか、という点から切り込まれている。
その点で力まず読めることができる一冊。

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ネオコンとは何か: アメリカ新保守主義派の野望 新書 – 2003/7/30
田原 牧
(著)
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社世界書院
- 発売日2003/7/30
- ISBN-104792720656
- ISBN-13978-4792720650
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ブッシュ政権を背後で操る政策集団、アメリカの「新保守主義派」。保守を名乗りながら改革の旗を振る彼らはいったい何者なのか、そしてその世界戦略は? イスラエル・パレスチナ問題を梃子にアメリカ政治の現状を逆照射する。
登録情報
- 出版社 : 世界書院 (2003/7/30)
- 発売日 : 2003/7/30
- 言語 : 日本語
- 新書 : 207ページ
- ISBN-10 : 4792720656
- ISBN-13 : 978-4792720650
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,838位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 20位アメリカのエリアスタディ
- - 38位政治学 (本)
- - 167位政治入門
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年10月22日に日本でレビュー済み
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ネオコン=トロツキズム同根説が一時はやった。トロツキズムの世界革命とネオコンのそれが同じだとか。でも、トロツキーの永続革命論を読めばわかるけど、ちょっと同じとは言えない。
それよりも、イデオロギー先行性・即物性のなさという「強さ」を、左翼から継承しているところにネオコンの原理的な強さがある、という本書の「同根説」は一定うなずける。また、同じような継承関係が日本の左翼からの「転向組」にもみられるというのも、なるほどそのとおりだとおもう。
ただ、戦前のトロツキストから新保守主義派へと至る過程の叙述については、検討の余地があるようにおもう。決して間違っているとはいわないが、ユダヤ人問題、知識人と社会との関係、社会主義・共産主義、労働組合と社会民主主義等々の「特殊アメリカ的」な側面を論じていかないと、あのネオコンの特徴は明らかにされないとおもう。「主に批評家の集団がなんであんな力をもっているのか」とか。
それよりも、イデオロギー先行性・即物性のなさという「強さ」を、左翼から継承しているところにネオコンの原理的な強さがある、という本書の「同根説」は一定うなずける。また、同じような継承関係が日本の左翼からの「転向組」にもみられるというのも、なるほどそのとおりだとおもう。
ただ、戦前のトロツキストから新保守主義派へと至る過程の叙述については、検討の余地があるようにおもう。決して間違っているとはいわないが、ユダヤ人問題、知識人と社会との関係、社会主義・共産主義、労働組合と社会民主主義等々の「特殊アメリカ的」な側面を論じていかないと、あのネオコンの特徴は明らかにされないとおもう。「主に批評家の集団がなんであんな力をもっているのか」とか。
2005年5月1日に日本でレビュー済み
きわめてスリリングな本である。著者によるとネオコンの源流はトロツキズムにある。もともと左翼思想を奉じていたトロツキストたちがヴェトナム戦争以降に保守化し、冷戦構造崩壊の中で変質を遂げて米国の権力支配層に食い込んでいき、ついには世界の動向を左右する存在へと成長するに至った経緯が、この本には平易に描かれている。著者が描く構図は、まるで古めかしいユダヤ陰謀論者がさんざん主張してきた<ユダヤ世界支配戦略>そのままにも見えるが、陰謀というにはあまりに堂々と発言し行動しているのがネオコンの特徴であるようだ。ただしロックフェラーやモルガンをユダヤ財閥に含めているのは事実に関する基本的な誤りで、恐らくは低俗な反ユダヤ本の記述にでも引きずられたのであろうか。もちろん本書はその手のユダヤ陰謀論とは一線を画す内容であるだけに、そのへんの掘り下げの浅さが惜しまれる。