デフレは、緩慢な死である。避けられたミスである。
それを叫び続けてきたのが著者である。安倍総理誕生が実現すると即、阿修羅のようにに働き複数の会議を立ち上げ安倍総理をそのトップに担ぎ上げた。そして遂に宿願のデフレ脱却であるアベノミクスを実現させた。一般には知られていない功労者である。
レビューしたのは、その事実を知ってもらいたかったためである。
著者の主張は一貫して日銀のデフレ政策により「国民生活のレベルが下がり貧しくなった」という事である。
それは、自民党の歴代政権幹部が「デフレとは何か、それが何故起きるのか」ということを正確に理解していないということであった。日銀に対しては国会でも度々論戦を挑んでいたがそのような状況の下では虚しいものであった。
デフレ状況下では。
企業は、工場の海外移転を促進する。
労働者は、賃金が下がる。
年金生活者は、年金が減っていく。
株式投資家は、株価の低迷により魅力を失う。
銀行は、不良債権が増える。
国家は、税収を減らし国家財政は危機に陥る。
以上がデフレの病である。
そしてそれは、日銀の世界標準に横を向いた独りよがりのガラパゴス的金融政策によるものであった。
そして、政界でも金融理論を解かっている人はいなかった。総理大臣も財務大臣も全く理解していなかった。
宮沢氏は、原始ケインズ理論止まりであり与謝野氏に至っては、相対価格と絶対価格の区別さえついていなかった。
日本国民にとって真に不幸であった。
アベノミクスは、黒田日銀総裁の誕生そして、金融政策の転換により一気に円安及び株高となり世界的にも、日本は25年の眠りから覚めまるで朝が来たようだ。緩慢な死から抜け出そうとしていると評価されている。間違いなかったというべきであろう。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
日銀につぶされた日本経済 単行本(ソフトカバー) – 2010/6/28
山本 幸三
(著)
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社ファーストプレス
- 発売日2010/6/28
- 寸法13 x 1.7 x 18.9 cm
- ISBN-104904336488
- ISBN-13978-4904336489
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
著者紹介
山本幸三(やまもと・こうぞう)
衆議院議員(比例九州選出)
1948年福岡県生まれ。東京大学経済学部卒業後、
1971年大蔵省入省。コーネル大学経営大学院MBA修了。
ハーバード大学国際問題研究所客員研究員、
大蔵大臣秘書官、九州国際大学講師を経て、
1993年衆議院初当選。現在五期目。
経済産業副大臣、衆議院法務委員長を経て、
現在、自由民主党政務調査会副会長。 主な著書として、『豊の国、北九州に立つ』(若林出版)、
主な共著に、『日本破局のシナリオ』(新講社)、
監修『一問一答特定調停法』(商事法務研究会)がある。
登録情報
- 出版社 : ファーストプレス (2010/6/28)
- 発売日 : 2010/6/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4904336488
- ISBN-13 : 978-4904336489
- 寸法 : 13 x 1.7 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 520,642位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年3月21日に日本でレビュー済み
国会でいつも日銀総裁を呼んで質問している著者に興味を持ち、本を読んでみました。
この本では、日本はずっとデフレである、デフレの悪影響は各主体にたくさんの被害をもたらす、日本のデフレの原因は日銀の金融引き締めにある、デフレ脱却には財政出動よりも金融政策が効果的で、どんどん金融緩和すべきなのに日銀が十分にしないからけしからん!ということがわかりやすく書かれています。途中、著者が国会で歴代日銀総裁との質疑のやりとりの要約が載っていて、面白かったです。
著者はデフレ脱却には、金融政策が主で、財政政策が従と考えているようですが、金融政策が大切なのはよくわかりましたが、財政政策を軽視する理由が薄かったです。
この本では、日本はずっとデフレである、デフレの悪影響は各主体にたくさんの被害をもたらす、日本のデフレの原因は日銀の金融引き締めにある、デフレ脱却には財政出動よりも金融政策が効果的で、どんどん金融緩和すべきなのに日銀が十分にしないからけしからん!ということがわかりやすく書かれています。途中、著者が国会で歴代日銀総裁との質疑のやりとりの要約が載っていて、面白かったです。
著者はデフレ脱却には、金融政策が主で、財政政策が従と考えているようですが、金融政策が大切なのはよくわかりましたが、財政政策を軽視する理由が薄かったです。
2015年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このような方がいるのに見過ごしていたかと思うと、ほんとうに情けないなあ? 経済に詳しい方が政治家、記者、評論家にもっと出てほしいものです。
2010年8月8日に日本でレビュー済み
金融政策とデフレの関係について、日銀の過度な金融引締めこそがデフレの要因であって、日本経済がデフレから脱却するには日銀法を改正して、日銀に一定のインフレ目標をコミットさせるべきだ、というのが大まかな主張である。
その説明について、かなり細かい点まで踏み込んでいるが、文章が平易で非常に読みやすく、また、論理の展開もスムーズなので、とても説得力がある。そのへんの評論家やエコノミストと違って、きちんとした学問的な知識に裏づけされており、また、政治家として人に説得する術を身につけているところが、随所に垣間見れる。インフレターゲットについては異論も多いが、この本だけを読めば「そうだ」と思うだろう。
ただ、「自民党惨敗の真相は、日銀の金融政策の失敗にあり」という副題が、かえって読者を遠ざけているような印象を受けないでもない。とはいえ、そういう色眼鏡を抜きにして、読む価値のある一冊であろう。
その説明について、かなり細かい点まで踏み込んでいるが、文章が平易で非常に読みやすく、また、論理の展開もスムーズなので、とても説得力がある。そのへんの評論家やエコノミストと違って、きちんとした学問的な知識に裏づけされており、また、政治家として人に説得する術を身につけているところが、随所に垣間見れる。インフレターゲットについては異論も多いが、この本だけを読めば「そうだ」と思うだろう。
ただ、「自民党惨敗の真相は、日銀の金融政策の失敗にあり」という副題が、かえって読者を遠ざけているような印象を受けないでもない。とはいえ、そういう色眼鏡を抜きにして、読む価値のある一冊であろう。
2010年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
政権が何度変わっても日本経済の停滞が根本的には好転しない本当の理由が判る本です。著書は政治家
ですが、金融政策に精通しうる経歴を有しており、大学のゼミは現日銀総裁と同じゼミの出身でもあります。そのうえ、長年にわたって国会において日銀総裁と論戦してきた経験にも基づいています。
昨今の経済社会問題として、財政構造、税制、景気、雇用、賃金、年金、社会不安などが論点としてとり
上げられることが多いですが、その問題の根幹には日銀の金融政策の誤りがあることが理解できる本です。世界のほとんどの中央銀行は、デフレにならないようにすること、高インフレにならないようにすることを同時に実現し数%程度のマイルドインフレになるようにあらゆる努力を行っています。一方、日銀は、日本経済のデフレ状態を維持するような金融政策を長年に渡って行ってきていますが、そうなったも
1998年の日銀法の改悪によって、日銀が金融政策の目標すら決められる全知全能の神のような存在となったことが決定的要因であることを解説しており、日本経済再生の唯一の処方箋が日銀法改正をおこない
一定のインフレ率を目標とするように日銀に義務付けることだと結論しています。デフレを目標とするような金融政策を行わせないということです。この本を読めば、増税しても減税しても財政支出増やしても
減らしても、なにやっても日銀法改正なくしては徒労に終わるということが理解できます。
ですが、金融政策に精通しうる経歴を有しており、大学のゼミは現日銀総裁と同じゼミの出身でもあります。そのうえ、長年にわたって国会において日銀総裁と論戦してきた経験にも基づいています。
昨今の経済社会問題として、財政構造、税制、景気、雇用、賃金、年金、社会不安などが論点としてとり
上げられることが多いですが、その問題の根幹には日銀の金融政策の誤りがあることが理解できる本です。世界のほとんどの中央銀行は、デフレにならないようにすること、高インフレにならないようにすることを同時に実現し数%程度のマイルドインフレになるようにあらゆる努力を行っています。一方、日銀は、日本経済のデフレ状態を維持するような金融政策を長年に渡って行ってきていますが、そうなったも
1998年の日銀法の改悪によって、日銀が金融政策の目標すら決められる全知全能の神のような存在となったことが決定的要因であることを解説しており、日本経済再生の唯一の処方箋が日銀法改正をおこない
一定のインフレ率を目標とするように日銀に義務付けることだと結論しています。デフレを目標とするような金融政策を行わせないということです。この本を読めば、増税しても減税しても財政支出増やしても
減らしても、なにやっても日銀法改正なくしては徒労に終わるということが理解できます。
2013年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読めばアベノミックスを理解しやすいと思います。景気良くなりますように。
2012年5月13日に日本でレビュー済み
政治家であっても誰もが経済に詳しいわけなはない。
日本は20年も続くデフレ不況に突入し、未だ解決の目処すら立てられていない。
その責任は日本銀行の金融政策にあるとして
衆議院になって以来、国会で戦い続ける山本幸三先生の著書である。
この本の白眉は後半部分の歴代日銀総裁との国会でのやり取りであろう。
94年の頃に早くもデフレ深刻化を懸念し指摘していたのは
流石としか言いようがない。
それからアメリカ経済の凋落、それから波及する輸出の落ち込み
原油高騰など早くから予見し日銀に警告していたのは氏の慧眼に他ならない。
それでもあくまでも「日銀流理論」に固執し機械的かつ逐次式の政策により
デフレが深刻化しそれでも言い訳に終始する日銀の姿が鮮明に暴かれる。
それと共にゼロ金利政策の成り立ちなど端的にバブル崩壊以降の日本経済の
あらましが端的に分かる良著である。
日本は20年も続くデフレ不況に突入し、未だ解決の目処すら立てられていない。
その責任は日本銀行の金融政策にあるとして
衆議院になって以来、国会で戦い続ける山本幸三先生の著書である。
この本の白眉は後半部分の歴代日銀総裁との国会でのやり取りであろう。
94年の頃に早くもデフレ深刻化を懸念し指摘していたのは
流石としか言いようがない。
それからアメリカ経済の凋落、それから波及する輸出の落ち込み
原油高騰など早くから予見し日銀に警告していたのは氏の慧眼に他ならない。
それでもあくまでも「日銀流理論」に固執し機械的かつ逐次式の政策により
デフレが深刻化しそれでも言い訳に終始する日銀の姿が鮮明に暴かれる。
それと共にゼロ金利政策の成り立ちなど端的にバブル崩壊以降の日本経済の
あらましが端的に分かる良著である。
2010年9月2日に日本でレビュー済み
一主婦、サラリーマンですが、経済素人にもわかりやすく
非常に読みやすい良著でした。日本経済どうなるの?
これからずっとまだまだ不況?と思っている多くの人に
新しい観点・論点を教えてくれ、また著者と日銀総裁との
国会論戦も盛り込まれているので「へ〜ふ〜ん」と思いながら
するする読める一冊です。
日銀の態度はさもありなんで将来に悲観的な後味も残りますが、
経済こそ、超党派で政局に左右されずに政策をうってほしいと
願わずにいられません。
非常に読みやすい良著でした。日本経済どうなるの?
これからずっとまだまだ不況?と思っている多くの人に
新しい観点・論点を教えてくれ、また著者と日銀総裁との
国会論戦も盛り込まれているので「へ〜ふ〜ん」と思いながら
するする読める一冊です。
日銀の態度はさもありなんで将来に悲観的な後味も残りますが、
経済こそ、超党派で政局に左右されずに政策をうってほしいと
願わずにいられません。