最近は音楽に心揺さぶられることが少なくなり、邦楽ロックも食傷気味だったのだけれど、このClimb The Mindの2ndアルバムはいい具合に自分の空白にはまってくれた。
一聴しただけではよくわからなかったのだが、彼らの音楽はありふれているギターロックとは一線を画しているように思える。ジャンルでいうとエモ?オルタナ?ポストロック?どれにも当てはまりそうで、当てはまらなそうでもある。独自性の強いメロ、詩、声、楽器が日常の風景を切り取り、それを目の前にただ提示する。かなり聴く側に委ねられる型の音楽。
歌詞はポジティブでもネガティブでもなく、あるがままの日常を描く。
Voは歌うというよりも詩を丁寧に朗読しているといった感じ。新鮮だ。
音楽で、ここまで歌詩が自分の中にじんわりと染み込んできたものは久々。
これはもう音楽というより詩や文学に近いかもしれない。
最近の邦楽ロックに飽きている人に聞いていただきたい音楽。気になったら、是非試聴を。おススメです。