アウシュビッツのガス室でユダヤ人の死体を処理していた著者の体験を綴ったインタビュー形式の体験録。
著者はギリシャ系ユダヤ人でギリシャのテッサロニキに住んでいた。
戦争が始まり、イタリア軍が攻め込んできて町は占領されてしまう。
著者は父親を幼くして失ったため、家計を支えるために働かねばならず苦労していた。
やがてユダヤ人への迫害が開始され、ドイツ軍に町は占領されてしまう。
ユダヤ人の一斉検挙が始まって一家は強制収容所へ送られてしまう。
お母さんと二人の妹は到着するなりいきなり選別でガス室送りになった。
著者やお兄さんや従兄弟は何とか選別を免れたものの、ガス室での遺体処理の仕事に回される。
ガス室で殺された犠牲者の死体から金目のものを抜いて焼却する。
誰もやりたがらない「汚れ仕事」をナチスは同じユダヤ人の囚人にやらせた。
特殊任務に従事する囚人たちはその代償として他の囚人よりも食料が多く得られ、それなりの環境と自由も与えられていた。けれど、それは所詮ナチス将校の気まぐれでいつ口封じの為の処刑があるかもしれないという期限付きのものだったのだ。
ガス室はチクロンBを投げ入れた後に毎回毎回換気をしないと遺体を処理する囚人たちも仲には入れなかった。
その作業は著者によると「扇風機を回すことで換気していた」とのことだが、それで毒ガスが四散してすぐに作業に入れたとは信じ難い。将校や処理する側の囚人がガスで犠牲にならなかったのだろうか?
特殊任務に従事する囚人たちは皆「生き延びるために感情をなくしたロボット」と化して黙々と作業をこなしていた模様。それしか選択の余地はないという時、感情を持っていたら生き延びれなかったのだろう。
新品:
¥4,100¥4,100 税込
無料お届け日:
4月4日 - 6日
発送元: オレンヂブック 販売者: オレンヂブック
新品:
¥4,100¥4,100 税込
無料お届け日:
4月4日 - 6日
発送元: オレンヂブック
販売者: オレンヂブック
中古品: ¥566
中古品:
¥566

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
私はガス室の「特殊任務」をしていた 単行本 – 2008/12/11
シュロモ ヴェネツィア
(著),
鳥取 絹子
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥4,100","priceAmount":4100.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"4,100","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"%2F3XQvDFqtx5AEpeZc7uLi9Qs1OHJZJZFPNkmR8iZ%2FtND2%2FkjO428lwN2Aaf6s%2BCcPySWdmoGR3hC9gxfHUwrNjARv6mcrV75Nv8goIhmm8evPdpUCV%2Bw0YcEnRLXimYlkQY0OrPqmAMOH8LyLo8p5DCSsyppqcVOn%2FrjF7rKb3u0ml7nv4Zxe916J9CotdvX","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥566","priceAmount":566.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"566","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"%2F3XQvDFqtx5AEpeZc7uLi9Qs1OHJZJZFLcyA4rgXvrCgXQq7Y9guYXyAYFrXXVd%2F0G5QCWJP532wrlzaT%2F6S8jfmn5Y2IcH3Fja34FCSn90dMmCRfVTN3aH%2FRTgqqgRPDTxuccH%2BC5UJbLmOQ8Rv1gCrBxcBurjgRBpxUi4Q46VMdLKeBdPk1A%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
ナチスのユダヤ人大量虐殺で最も有名なアウシュヴィッツ収容所で、殺された同胞たちを「ガス室」から搬出し焼却棟で遺体を焼く仕事を強制された特殊任務部隊があった。ユダヤ人生存者がその惨劇を問答形式で克明に語る衝撃の書。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2008/12/11
- ISBN-104309224954
- ISBN-13978-4309224954
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1923年ギリシャ生まれのイタリア系ユダヤ人。21歳のときにアウシュヴィッツ=ビルケナウに強制収容され、同胞の遺体処理という特殊任務を行なう。収容所解放前に抹殺される運命だったが、奇跡的に逃れて生き延びた。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2008/12/11)
- 発売日 : 2008/12/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4309224954
- ISBN-13 : 978-4309224954
- Amazon 売れ筋ランキング: - 724,219位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 251位ドイツ・オーストリア史
- - 1,863位ヨーロッパ史一般の本
- - 92,523位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、「アウシュビッツのガス室で働かされた捕虜」で、本来は消される運命にあった人が特殊な作業をやることにより、ナチス敗北により奇跡的に生き残り、その生々しい体験を克明に語った衝撃的な体験談です。この著者の任務は、ガス室の裏側の扉から、山のように積み重なった死体をかき出し、焼却炉に入れて燃やす作業でした。すなわち、ナチスはいろんな「汚い、残酷な」作業を捕虜にさせていたのです。
。
。
2023年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ一章しか読んでいませんが、訳し方がダイレクトすぎるのかインタビュー形式だからかは分かりませんが、文章が少々途切れ途切れで読みにくいなぁと感じます。
2012年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
二度とあってはならない事ですがこの証言は大切に読み継がれていって
欲しいと思います。生還出来ただけでも奇跡のようですが広く世界に向けて
証言して頂き心より感謝したいと思いました。
欲しいと思います。生還出来ただけでも奇跡のようですが広く世界に向けて
証言して頂き心より感謝したいと思いました。
2009年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読売新聞の書評を読んで興味を持ち、購入しました。イタリア系ユダヤ人の著者が過ごした
収容所に入る前の生活のことから、移送中のこと、収容所での生活、解放前後の状況を
鮮明に、淡々と語っています。インタビュー形式だけれど、順を追って丁寧に語られています。
悲惨な内容ではあるけれど、おどろおどろしい文章ではないので一気に読んでしまいました。
ユダヤ人であるというだけで、人間が人間に対してこんなことまで出来るのか、こんな極限の
状態でも生き延びられるのかー 感銘を受けます。巻末に歴史家の資料もあるので、当時の
ヨーロッパのユダヤ人の状況についても理解しやすいです。
収容所に入る前の生活のことから、移送中のこと、収容所での生活、解放前後の状況を
鮮明に、淡々と語っています。インタビュー形式だけれど、順を追って丁寧に語られています。
悲惨な内容ではあるけれど、おどろおどろしい文章ではないので一気に読んでしまいました。
ユダヤ人であるというだけで、人間が人間に対してこんなことまで出来るのか、こんな極限の
状態でも生き延びられるのかー 感銘を受けます。巻末に歴史家の資料もあるので、当時の
ヨーロッパのユダヤ人の状況についても理解しやすいです。
2016年4月17日に日本でレビュー済み
ヴェネツィア氏は、特殊任務(同じユダヤ人の仲間をガス室や焼却炉に送ること)についたおかげで生き延びるくらいなら、
「とろ火で長時間かけて焼き殺された方が良かった」
と語っている。
この言葉に考えさせられましたね。
最近、映画「サウルの息子」で、またこの本が注目されているとのこと。
映画も良かったですが、一人でも多くの方に読んでいただきたいです。
「とろ火で長時間かけて焼き殺された方が良かった」
と語っている。
この言葉に考えさせられましたね。
最近、映画「サウルの息子」で、またこの本が注目されているとのこと。
映画も良かったですが、一人でも多くの方に読んでいただきたいです。
2013年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ショアーを初めて読んだ時の衝撃は忘れられない。この本も夢中になり、あっという間に読み通した。しかし、西岡氏の書物を読んでからは、こられの書物を盲目的に信じることができなくなってしまった。西岡氏の論が未だに論破されているとは思えないからだ。ガス室の換気の問題に関して、完膚なきまで論破してくれる専門家はいないものか。
2010年1月10日に日本でレビュー済み
この本のところに来た人は
いいからとにかく読め
関心があるなら読め
そして何かを感じよう。
私のつまらないレビューよりも
内容にはるかに価値がある。
ホロコースト関係の貴重な史料でもあります。
いいからとにかく読め
関心があるなら読め
そして何かを感じよう。
私のつまらないレビューよりも
内容にはるかに価値がある。
ホロコースト関係の貴重な史料でもあります。