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魂の殺人: 親は子どもに何をしたか 単行本 – 1983/7/1

4.1 5つ星のうち4.1 37個の評価

この商品には新版があります:

魂の殺人 新装版
¥3,080
(44)
残り15点(入荷予定あり)

商品の説明

出版社からのコメント

◆「躾」という名の暴力◆
教育や躾の名による暴力は子どもたちの魂を粉々に打ち砕き,社会はいずれ手 痛い復讐を受けずにはすまない。ヒットラーや少女娼婦クリスチアーネの幼年時代を詳細に分析して,教育の暴力性と非人間性を容赦なくえぐり出した衝撃のロングセラー。

◆本文一部◆

一度でも母となり父となったことのある方なら、そしてなんにでもほっかむりをしている人でないなら、子どもの性質なり行動なりの中に許し難いものを見て苛立った覚えがおありだと思います。自分の子どもを愛しており、その子の個性を尊重しようと思っていながらそれが出来ないわけですから、自分の子どもにそのようなところを認めるのはとてもいやなものです。頭でいくらいろいろなことを知っているからと言ってそれだけで寛大になれるものではありません。私たち自身が子どもだった時代に私たちに投げつけられた軽蔑を意識して生き、研究することがあれば、私たちもまた子どもたちに軽蔑を投げつけることになるのです。いくら児童発達の法則についてよく知っていても、それだけでは怒ったり憤ったりしない保証にはなりません。子どものふるまいは私たちの考えていることだとか必要としているものに上手く当てはまるとは限らないし、そればかりか私たちの防衛機制を脅かすようなことだってしないとは言えないのですから。

◆目 次◆
まえがき
生命力の迫害としての教育
いわゆる「闇教育」/「光の教育」はあるか
沈黙の劇の終幕

はじめに/自己自身に対する殲滅戦/アドルフ・ヒットラーの子ども時代/ユルゲン・バルチュ/この章の終わりに
恐れ、憤り、そして悲しみ
わざとしたわけでなくとも無慈悲な行いは痛みをもたらす/シルヴィア・プラスと苦悩の禁止/押し殺された憤怒/知る許可
あとがき

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新曜社 (1983/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1983/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 379ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4788501732
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788501737
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 37個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
37グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まとめになります。

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従属教育を受けた子供は,大人になっても,自分が人に悪用されているのを見抜けない.相手が親切そうに話している限り.

赤ん坊が自分に向けられた何かを禁止する視線や軽蔑の目つきを見ると,それが後年の重い障害,中でも倒錯であるとか強迫神経症の発生する一因に成りえる.

無意識のうちに受けた精神外傷をそれにふさわしい感情を込めて表現することが出来ない.この状態が多くの人を重大な精神的危機に陥れる原因です.

小さい内から,隣人愛,自己犠牲,献身などの道徳を押しつければ,一生終わることのない緊張が残る.

馴化させられた人が親になると,子供を従順にしようとする.しかし,それまでに自分が子供に押しつけてきた不当に厳しい躾と体罰に対する罪悪感から,突然信じられないほど物わかりが良くなり,子供を不安にさせ,攻撃的な態度を助長させる.すると,再び躾を厳しくするようになる.

良心の愛を信じることが出来,良心が求めることに「いやだ」と堪えなければ行けないことがあっても愛されていることに不安を持たない人は自己を手渡さない.

親を弁護せず,起こったことを起こったとおりの重みのある出来事として聞くのが理想的な大人である.

自分の内部の生き生きとした子供を抹殺した人は,それは尊大さとして生き残ることがある.尊大とは自分の外側に子供っぽさを投影することである.

幼少の頃から条件付けが完成している子は,愛と賞賛を得ようと思ったら,自己放棄しなくてはいけないと考えている.心がそれを出来ないと,麻薬シンナーなどに頼るようになる.

反復強迫によって,欠くべからざる「物」を手に入れるため,莫大なお金を手に入れようと絶えずあくせくしなければならないという,「市民的」な奴隷になる.
麻薬・シンナー中毒は両親の支配から逃れ,言うなりになるまいとする試みから始まる(かわりに不良のグループの良いなりになっている).

子供にとって,家庭内の憎しみが,戦争時には両親と共通の敵として現れる.そのせいで,他人のために死んでいこうとする若者が多い.

家庭内での憎しみが引き起こした反復強迫が戦争の原因になっている場合,過去が起こっていないことにしようと試みて,適当な敵を探す.その場合,たとえ戦争に一時的に勝っても,結局はその国家は自滅する.

一人の人間が大衆を支配しようと思ったら,大衆の受けた教育の体系を再現すればよい.
(例:権威的な教育を受けたならば,国家主義的,またはナショナリズムに訴えるなど).
教育をされているほど,成人した後,他人に利用(扇動)されていることに気がつかない.

繊細な人間の可塑性はほとんど限界が無い.

反復強迫は自分からいろいろな状況を作り出して人と関係して,相手を苦しめたり,自分もその人に苦しめられるようにし向ける.

憎しみという物が最も強くそして残酷な形で荒れ狂うのは,最も親密な人に対してである.

自分の感情を周囲に気取られない用にしていなければならない用にしていなければならない人は,一貫して冷淡である.

子供時代のサディズムに出会った後はもはや人間を傷つけることを必要としなくなる.

自分の攻撃性とともに生きているとき,それの抗して生きるよりも攻撃的でなくなる.

それまで忌避されてきた憎しみは体験されたのであって,拒絶されたわけではないから.
その場合この人はそれまでよりも勇敢になる.下向きに防御するのではなく上向きに抵抗するようになる.妻や子供を屈服させる必要が無くなる.

攻撃的,破壊的行為がどのようないきさつで生まれてきたのか理解できれば,心理的エネルギーは自然に創造性に姿を変える.連れ合いや子供との相互関係も変わる.
48人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ残酷な事件は起こるのだろう、なぜナチスはあんなことができたのだろうと、
以前から疑問を持っていました。
この本は別の理由で買ったのだけれど、結果的にはその答えも示されていました。
育つ環境というのがいかに大事か、事件を起こした加害者を擁護することはできないけれど、
彼も一人の人間であり、純粋な子供だったことは深く考えさせられました。
加害者についてただ単に異常だと切り捨て、事件を隠すのではなく、その背景を考えることが、
社会全体を良くしていくのにも役立つと思いました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすい文章で分かりやすい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初版は毒になる親よりだいぶ前に出た本だけれども内容は衝撃的・・・。
ドイツ語の原題は【はじめに教育ありき】だそうで、教育の欺瞞を徹底して暴いている。
自分の親が毒親であると自覚のある方、まずこれを読んで見てください。
本書はなぜ親が自分自身の親にされたことを繰り返すのか、虐待の連鎖について最も迫っている本だと思う。
『親はなぜ私に対してあのような酷い態度をとっていたのか?』がよくわかります。
自分がされたことを自分の子に繰り返すということは他書にものっているが、その原因について本書ほど深く掘り下げているものはほとんど見ませんので納得することが多いと思います。

あえて本書の難点をあげれば冒頭の闇教育についての引用部分が本文より文字が小さいのと濁点ふりがあるので読み難い、ということくらいかな。

とにかく、ここ2,3年の間にまるで『毒親というブーム』に便乗したような薄い内容の毒親本が増えたのだけどそんなの読む必要ないと思えるくらい濃い本です。
根源的なものが明示されている。

あと、本書の内容に根拠がないとレビューされている方がいるが完全に無視してよいと思います。
長年の精神分析学や精神医学の臨床、児童虐待の影響の研究で確認されていてちゃんと根拠はあります。
要は機能不全家族に育ったことによる複雑性のPTSDと、その心理的な影響がどんなものになるかを分析したのが述べてあるに過ぎないので。
根拠が知りたければ精神医学を勉強すれば難なく理解できる話。
近年は神経科学や脳科学の進歩のおかげで、偉大な精神科医や精神分析医たちが発見してきた虐待の影響に、科学的な根拠がどんどん付いて行ってます。
46人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親の不適切な子供への関わり方が、いかに子供の人生に影響を与えるか、考えさせられました。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親は自分の勝手で子供を造り、子供を殺しかねない恐ろしい生き物なんだと考えさせられるものがありました。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年3月6日に日本でレビュー済み
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現代の凶悪事件や虐待について見方を大きく変えてくれた素晴らしい本。現在アダルトチルドレンで悩んでいる自分自身には運命の本でした。最初は例が多くデータが少ない本なので不安でしたが、作者の洞察力はとても深く鋭い物だと感じました。結果として豊富な例も効果的に、説得的に使われていました。

私が心の底から驚かされたのは、遥か昔から『教育』には本当に言葉に出来ない程狡猾で、子供に記憶を残さないように『親に服従させる』方法が存在していたという事実です。
それが現代にも形を変えて脈々と息づいていることをきっと読者は感じると思います。

その教育を受けた子供は強烈な罪悪感を抱かされ、感情を殺して行った末路を、非常に具体的に豊富な臨床経験から克明に写し出しています。ここがこの本の素晴らしいところだと思います。

自殺や殺人などの凶悪事件にまで発展するのは、各個人の精神の繊細さ、状況など様々な要素があるとは思います。しかしそこに至るまで、それぞれご筆舌し難い仕打ちを受けて来たのだと知ることが出来ました。

『人は体験していない事は実際に行えない。凶悪事件や薬物中毒、自殺などの現象は、精神面を含めた幼少期の体験を現実世界に再現したに過ぎない。』という衝撃的な一つの考えを集約した本です。

私にとって読みながらとっても苦しくなり、激しく否定したくなる面もある本でしたが、アダルトチルドレンと対決する決意を固めてくれた運命的な本です。筆者と翻訳者に心から感謝しました。

された人にしか分からない、両親の狡猾さといやらしさを嫌と言うほど感じる本なので無理せず読み進める事をおすすめします。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年5月29日に日本でレビュー済み
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教育は厳しくなくてはいけない、体罰ば必要だ、等考えている人の心情がよく解ります。 教育とは何なのか考えさせられました。 良い本ですが、難しいです。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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