かつて、マンガ雑誌が月刊誌全盛だった時代、少年画報誌はかなりメジャーな雑誌だったようだ。
ようだ、と書いたのは、私がリアルタイムで読んでいた時代、昭和30年代後半は、少年、少年ブック、冒険王等が勢いがあった。
少年画報は、かろうじて「マグマ大使」が掲載されていたが、付録をやめたり、幾度もの誌面刷新をしたりと、部数回復を模索していた時期だったからだ。
最も隆盛していた時期を、私が記憶していない、という事情によるのだ。
多分、「まぼろし探偵」などが連載されていた頃が、同誌は最も勢いがあったのではないか。
その盛衰には雑誌の運命というか宿命のようなものを感じるし、その経緯が本書を読むと、いろいろと分かってくる。
やはり勢いのある時は、テレビドラマ化された作品が多い。
実は、その昭和30年代後半のあたりは、かなり懐かしい。
今では名前も見なくなってしまった作家とその作品たち、今では幼児向け雑誌でもなかなか見られないような紙製組み立て付録の数々等。
やはり、雑誌というのは時代と共にあった、時代とともに歩んだのだと、改めて感慨を深くした。
特に、それぞれの時代の子供の要求に、それぞれの時代なりのやり方で情報を、娯楽を、そして至福のひとときを与えてくれた雑誌の存在は、立派なひとつの文化である。
雑誌というのは、どうしても読み捨てられる運命にある。
でも、その歴史を記録に止めることには、その時代と文化を記録するという意味がある。
だから、本書はかつての子供文化、かつての少年たちの熱い魂を記録した、とても意義深い一冊なのである。
そして、どうしても知りたいことがひとつある。
チック卓という作家と、彼の「スペースマン」という作品について、どなたかご存知のかた、情報をお寄せいただければ幸いである。
「スペースマン」は読んだ記憶があり、達者な絵のSF作品として面白かった覚えがある。
しかし、どのような作家か、他に作品があるのかが、まったく分からない。
ネットの検索でも、引っかからないという状態である。
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少年画報大全 コミック – 2001/7/10
本間正幸
(著)
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付属資料:冒険活劇文庫創刊号(36P)
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社少年画報社
- 発売日2001/7/10
- ISBN-104785921013
- ISBN-13978-4785921019
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
黄金バット、赤胴鈴之助、ビリーパック、マグマ大使…。昭和23年「冒険活劇文庫」の誕生から昭和46年まで、24年間にわたって少年漫画界をリードしてきた「少年画報」の足跡を辿る。「冒険活劇文庫創刊号」の復刻版つき。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年10月11日に日本でレビュー済み
少年画報は、考えてみればテレビタイアップのはしりを積極的にやっていたようだ。『赤胴鈴之介』を初め、『まぼろし探偵』や『マグマ大使』や『怪物くん』などなど、映画、ラジオ、テレビで知っている名前が続く。そんな雑誌も、休刊となってしまうといつか忘れ去られてしまうようで、今でも読むことが出来る作品は数えるほどしかない。
懐かしいだけでなく、過去を知る意味でもこうしたデータや作品そのものをもっと充実させることが、さらにマンガの世界を豊かにしていくことにも繋がっていくと思うのだが。
懐かしいだけでなく、過去を知る意味でもこうしたデータや作品そのものをもっと充実させることが、さらにマンガの世界を豊かにしていくことにも繋がっていくと思うのだが。