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伊集院 静
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乳房 (講談社文庫) 文庫 – 1993/9/3

伊集院 静 (著), 久世 光彦 (解説)
3.8 5つ星のうち3.8 41個の評価
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妻と病室の窓から眺めた満月、行方不明の弟を探しに漕ぎ出た海で見た無数のくらげ、高校生に成長した娘と再会して観た学生野球……せつなく心に残る光景と時間が清冽な文章で刻み込まれた小説集。表題作の他「くらげ」「残塁」「桃の宵橋」「クレープ」と名篇を収録し、話題を呼んだ直木賞作家の、魂の記念碑。
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  1. 本の長さ
    190ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    講談社
  4. 発売日
    1993/9/3
  5. 寸法
    10.8 x 0.8 x 14.8 cm
  6. ISBN-10
    4061855174
  7. ISBN-13
    978-4061855175
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1993/9/3)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1993/9/3
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 190ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061855174
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061855175
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 0.8 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 41個の評価

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伊集院 静

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上位レビュー、対象国： 日本

しーちゃん
5つ星のうち5.0 泣けました。
2012年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夏目雅子さんの大ファンだったので、彼女のきれいな、ホントにキレイな瞳を思い出しました。二人とも、お互いにすごく相手を愛していたのだな、と感じました。ちょっと妬けます。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
ron
5つ星のうち4.0 伊集院静のフアンになる作品。
2019年10月20日に日本でレビュー済み
伊集院静といえば、若くして亡くなった女優夏目雅子の夫であり、
サントリーの広告のコラムで毎年4月1日に掲載になる「新社会
人おめでとう」を執筆しており、その文章が心をうち何年間スクラッ
プしていた記憶があります。
読者の心を震わせるような文章を書く作家というイメージでした。
期待どおり文章がすばらしかったです。
山本周五郎のような巧みな美しい表現力ではなく、心打つ言葉です。
短編集で、なにげない切ない場面を切り取ったりしています。
「乳房」は、故夏目雅子との闘病生活を描いていると思いますが
深い愛情を感じさせます。病室で月を見つめている切れ長の目が
微笑んでいて美しく、その後、洗面所で何もできない自分を責めて
先行きの不安から慟哭します。読んでいてつらくなりました。
あの美しい目をした夏目雅子を思い出したりしました。
すっかり、伊集院静のフアンになってしましました。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
サンクス
5つ星のうち3.0 事実なら心が痛みます
2020年5月12日に日本でレビュー済み
心の中を優しい風が吹き抜けるような短編小説でした。
ただ「乳房」での里子さんが子供を４度も堕ろしていて
もう子供が産めないと医者から言われたとの事・・・。
愕然としました。
子供が出来なくて妊活で苦しい思いをしている人たちもいます。
どんな事情があるにせよ１度や2度じゃなく4度も・・・。
「命」ですよ。
そのあとの里子さんの言葉（フィクション？）にも又驚愕・・・。
人それぞれ色んな形があって、事情もあって、みんな違ってていいのは
理解しているつもりですが・・・。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
バチ
5つ星のうち5.0 名前は胡散臭いけど良い作家でした。
2015年1月13日に日本でレビュー済み
本作や田辺聖子の「ジョゼと虎と魚たち」のような、日本を代表すべき「リアリズム小説」が、世に知れ渡らないのは残念です。
そういったジャンルを求めている読者は、間違っても直木賞作家の本なんて手に取らないでしょう。しかし、この本は芥川賞受賞作よりよっぽどちゃんとしています。
と言うことで、やっとたどり着けた良作でした。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
街道を行く
5つ星のうち5.0 誰もが持っている”物語”
2010年3月19日に日本でレビュー済み
５編の短編が収められています。読み始めてすぐに誰かに似ているなぁ、と思いました。
誰かなと記憶をとどって行くとあっ山口瞳さんだ、と感じたのです。
文体ではなく、テイストと言うべき物ですが。
そういえば、山口さんが毎年書かれていた「新入社員諸君」を今は伊集院氏が引き継がれていました。
解説の久世光彦氏は、著者は、太宰が好きなのではないか、と書いています。
伝え聞くところでは、無頼派と言えるのでしょうか。この５編の短編は、実に素晴らしい物語です。
普通に暮らしている人が持っているちょっとした物語を鮮やかに描いています。
特に良かったのは「クレープ」です。離婚したときに別れた娘。まだ乳飲み子でした。高校に入学したお祝いに会って欲しいと頼まれます。その時の父親の胸の鼓動が聞こえてくるような物語でした。
誰もがもっている”小説”を描く視点に暖かさを感じました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
moonship
5つ星のうち4.0 しっとりと心に染み入る短編集
2003年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編集ですが、どの作品もゆっくりとしっとりと胸に心地よい振動のようなものを与えてくれる感じがする本です。
特に私は最後の作品　クレープ　が味わい深かったです。離婚した妻に育てられた高校に合格したばかりの娘との再会。どう振る舞ったらいいのかわからずに戸惑う主人公の気持ちがよく分かりました。その情景や続かない会話にもどかしさを感じつつも引き込まれました。
どの作品も優しい気持ちにさせてくれます。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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cobo
5つ星のうち3.0 評価の分かれるところ
2008年5月1日に日本でレビュー済み
私が感情移入できる人物はやはりいないものの、短編として切り取ったシーンにそれなりの意味を見出せましたし、伝えたいことが言葉の意味からではなく、伝わってくることに作品の質を感じました。

中でも「残塁」と「桃の宵橋」は好きです。特に「桃の宵橋」の娘、母、父の関係ととある仕事の関係が、非常に面白かったです。

ただ、「桃の宵橋」を除く短編の主人公（男、さえない、泣き言多い、都合よ過ぎる、流されやすい）がちょっと。また、そこに作者の影や、佇まいみたいなものまで感じ取らせるので（表題作「乳房」は有名な奥様の事を連想させずにはいられないでしょうし、ある意味チープな同情を呼ぶ話しに、また自分に都合良い話しなってしまっていて何だか悲しい）そこらへんをどう考えるかで評価が分かれるのでしょうけれど、私個人の感想は、伊集院さんの個人的な歴史を無いものとして考えても、どうしても自分を割合棚に上げての哀愁を感じさせる、つまり少し自分に酔ってしまった感じがしてしまうところが少し気になりました。もう少し上手く隠すことで伝わる何かがあったのではないか？と。また、主人公を女にして「桃の宵橋」が書けるなら、もっとできたのでは？と思わずにはいられなかったので。

それでも、読んで良かった短編集です。大きな出来事の後に残る、言葉に出来ない何かを思い出して見たい方、少し弱ってる男性にオススメ致します。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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マックスハーラー
5つ星のうち4.0 乳房を含め
2016年5月21日に日本でレビュー済み
乳房を含め、伊集院静さんの過去の経験を小説にしたんでしょうね。描写がリアルにイメージでき、主人公に感情移入できました。好きな短編は、乳房とクレープです。クレープは、離婚した後に自分の娘に会う物語、男としてかなり共感できました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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