購入後、しばらく見てなかったんですが、ようやく見ました。この年(2005年)、薬師丸ひろ子は、三丁目の夕日、オペラ映画の狸御殿、鉄人28号など、多数に出て、キネマ旬報・助演女優賞に選ばれている。この映画は、三丁目の夕日に比べて評価は高くないですが、薬師丸ひろ子のほぼ主演なので、薬師丸の演技を楽しむにはなかなか良かった。お話の展開上、きつい顔や暗い表情が印象的で、あまり見たことのない演技が見られた。すごい説得力のある熱演で、マジにうまいと思った。にしても、冷たい顔もいいですね。目がいいんだな。最後の場面では、モナリザみたいな謎の微笑もあったぞ。
この映画の難点としては、主人公夫婦以外の家族の事情とか人格とか、あまり堀り下げられていないところ。子供たちもそうだけど。ま、薬師丸と役所でおなかいっぱいって気もするけどね。
追記:おまけのインタビュー動画が入っていて得した気になります。薬師丸さん、インタビューは打って変わって、くつろいだすっぴん?みたいな、ほっとする普段着の表情で、実に良かった。この映画や監督、共演者、現場の様子をざっくばらんに語っていて、聡明で思いやりのある人だと思った。それに映画や演技に意欲的ですね。このころは、宮藤官九郎とのテレビも始まって、第二期の全盛期(今に続く)のスタート期だったんだな。