このような本をずっとずっと探していたのです。
大聖堂や教会の写真集は何冊か持っているのですが
それらとは明らかに異なる雰囲気が本書からは溢れ出ています。
「買った」というよりも「買わされた」という感じ。
いきなり髑髏やミイラの彫刻という幕開けには度肝を抜かれましたが
私たち日本人が抱く、清らかで愛くるしい天使像は完璧に裏切られます。
物凄く生々しいのです。鬼気迫る、と言ってもいいくらいでしょうか。
爽やかで微笑ましい姿ではないからこそ、胸を鷲づかみにされるのです。
その理由が、最後の解説を読んで明らかになりました。
撮影場所は墓地――ここに眠る人達の魂を天使達は守護、或いは浄化しているのだと。
故に、大聖堂や教会とは異質の空気を感じたのだと…
私は眠る前に、バッハの『マタイ受難曲』を聴きながら、この写真集を眺めます。
『ロンドンの天使達』という本も出ているそうなので、是非手に入れようと思います。

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Talking with angels (イタリアの天使達) 単行本 – 2006/10/1
岩谷 薫
(著)
- 本の長さ134ページ
- 言語日本語
- 出版社エフ企画
- 発売日2006/10/1
- ISBN-104894190621
- ISBN-13978-4894190627
登録情報
- 出版社 : エフ企画 (2006/10/1)
- 発売日 : 2006/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 134ページ
- ISBN-10 : 4894190621
- ISBN-13 : 978-4894190627
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,181,743位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,859位写真家の本
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2011年9月21日に日本でレビュー済み
前作ロンドンの天使達は、いかにも「聖なる使い」のような
清らかさを感じるものでしたが、イタリア編は・・・
いきなり骸骨や、地から悪魔の指が伸びていたり
オカルトチックで、怖い雰囲気です。
ロンドンの天使達は、天に羽ばたくようなイメージなら
イタリアの天使達は、倒れていたり、嘆いていたり
苦しんでいるような表情で・・・ある意味コチラの
方が表現が激しく、よりリアリティーで読者を惹きつける
かもしれません。
17、24、59、ページの天使など
重層感があるというか、怖さの中に神秘的なものを感じました。
でも、怖い天使ばかりでなく、ロンドンと同じような
美しく優しそうな天使像も後半に登場します。
巻末の著者の文は、ロンドン編の方が面白かったです。
今回は、豆知識というよりは、
著者の思考というか宗教を説いているかのような内容で
興味が湧きませんでした。
もっと撮影秘話的なこと、撮影した天使達について
知りたいと思いました。
ロンドン編の併せて購入する事をオススメします。
清らかさを感じるものでしたが、イタリア編は・・・
いきなり骸骨や、地から悪魔の指が伸びていたり
オカルトチックで、怖い雰囲気です。
ロンドンの天使達は、天に羽ばたくようなイメージなら
イタリアの天使達は、倒れていたり、嘆いていたり
苦しんでいるような表情で・・・ある意味コチラの
方が表現が激しく、よりリアリティーで読者を惹きつける
かもしれません。
17、24、59、ページの天使など
重層感があるというか、怖さの中に神秘的なものを感じました。
でも、怖い天使ばかりでなく、ロンドンと同じような
美しく優しそうな天使像も後半に登場します。
巻末の著者の文は、ロンドン編の方が面白かったです。
今回は、豆知識というよりは、
著者の思考というか宗教を説いているかのような内容で
興味が湧きませんでした。
もっと撮影秘話的なこと、撮影した天使達について
知りたいと思いました。
ロンドン編の併せて購入する事をオススメします。
2006年11月18日に日本でレビュー済み
著者の前作、ロンドンの天使達は衝撃的だった。天使の写真集や、画集は数あれど、ここまで天使達が語りかけてくる写真集を見た事は無かった。
なので、今作も早速、購入した。
じっくりと、見て欲しい。
ここにいる天使達、(一部、髑髏などを含む)いわゆる、イメージする所のキューピッド、などという、かわいらしい天使達とはまた違う。
墓地にある像を撮っているせいもあるだろうが、苦しみがあり、嘆きがあり、そして、あの世に旅立つ人を思う家族の愛に溢れている。そう、現実世界で繰り
広げられるドラマさながらに。
見るだけでない、写真集。1枚1枚から語りかけてくるメッセージに耳を傾けて欲しい。
それは、静かに、確かに心に語りかけてくる。
特に秀逸なのが、自然と共に撮ってある写真だ。奇跡としかいいようの無い美しい写真を是非、見て欲しい。
ただ一つ、この書籍についてあった帯の文章は残念だった。
ダンテの神曲を新曲と間違えている事もそうだが、編集サイドにはもっと作品の魅力を表す言葉を考えて欲しかった。
なので、今作も早速、購入した。
じっくりと、見て欲しい。
ここにいる天使達、(一部、髑髏などを含む)いわゆる、イメージする所のキューピッド、などという、かわいらしい天使達とはまた違う。
墓地にある像を撮っているせいもあるだろうが、苦しみがあり、嘆きがあり、そして、あの世に旅立つ人を思う家族の愛に溢れている。そう、現実世界で繰り
広げられるドラマさながらに。
見るだけでない、写真集。1枚1枚から語りかけてくるメッセージに耳を傾けて欲しい。
それは、静かに、確かに心に語りかけてくる。
特に秀逸なのが、自然と共に撮ってある写真だ。奇跡としかいいようの無い美しい写真を是非、見て欲しい。
ただ一つ、この書籍についてあった帯の文章は残念だった。
ダンテの神曲を新曲と間違えている事もそうだが、編集サイドにはもっと作品の魅力を表す言葉を考えて欲しかった。
2007年1月21日に日本でレビュー済み
はじめてこの写真集と出会った時、妖気にも似た恐いくらいの天使達の美しさに体がぞわぞわしました。でも、近頃は慣れてきたせいか、見返す度、その躍動感の内にある優しさを新たに発見したりします。まるでヨーロッパの古本のような装丁のページを静かに開くと、その題名が示す通り、天使達から日々違うメッセージを受け取ることができます。
著者の前作、ロンドンの天使達は、神憑かりなほど奇跡的な写真集でしたが、このイタリアの天使達も負けず劣らず奇跡的な作品。特に彫刻の技には目を見張るものがあります。イタリアとロンドンでこうまで死の表現が違うのかと思ってしまいます。
あと書きの文章も、豊富な知識で、キリスト教のみならず仏教的視点も織りまぜ語っているところなど、作者の撮影姿勢と共に被写体に対する誠実さが伝わり興味深いです。この本の言う通り天使の言葉は、言語や思考、そして宗教も超えたものだということがわかります。ただ、自分もこの本の帯の文章は格調高い作品に比して妥当とは思えません。
著者の前作、ロンドンの天使達は、神憑かりなほど奇跡的な写真集でしたが、このイタリアの天使達も負けず劣らず奇跡的な作品。特に彫刻の技には目を見張るものがあります。イタリアとロンドンでこうまで死の表現が違うのかと思ってしまいます。
あと書きの文章も、豊富な知識で、キリスト教のみならず仏教的視点も織りまぜ語っているところなど、作者の撮影姿勢と共に被写体に対する誠実さが伝わり興味深いです。この本の言う通り天使の言葉は、言語や思考、そして宗教も超えたものだということがわかります。ただ、自分もこの本の帯の文章は格調高い作品に比して妥当とは思えません。