日本論語研究会の講演から採録した14本の論語講義録と、序章と終章に充てられた２本のコラムで構成されています。内容はバラエティに富んでいて、『論語』と近現代の政治経済に関することがらに儒教的解釈が示したものから、外交的エピソード、歴史上の逸話など、盛り沢山の内容です。執筆者の職業や年齢も多彩で、それぞれのフィールドに即した『論語』観が書かれていて楽しく読める本です。
『論語』の解釈そのものには合点の行かないものもありますが、解釈の仕方は人それぞれですから当然のことです。それを別にして、この本には『論語』を活かす姿勢に学ぶべきものが満ちていますから、多くの感銘を受けることができるでしょう。
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