登場人物のデティールがよく書けているのでどんどんはまり込んで読み進められます。特に萩谷敏子がいいなぁと思います。悪意を浴び続ける生い立ちであったのに、その人柄にはひとかけらの悪意も感じられずまさに善意の人です。
親子、家族という普遍的なテーマが超能力、子殺しという自分の身に起きえない事柄を自分の身に引き寄せて感じさせてくれます。親は子を殺すことによって子を自分の元に取り戻し、また、子を殺しても生き続けることによって子を守りぬく。原罪によって楽園を追われた人間の裔の、なお背負い続ける罪と罰。
救いは最終章で萩谷敏子を訪ねてくる青年です。萩谷敏子に穏やかな日々がありますように。
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楽園 下 (文春文庫 み 17-8) 文庫 – 2010/2/10
宮部 みゆき
(著)
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ライター・滋子の許に舞い込んだ奇妙な依頼。その真偽を探るべく16年前の殺人事件を追う滋子の眼前に、驚愕の真実が露になる!
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/2/10
- 寸法10.5 x 1.8 x 15 cm
- ISBN-104167549085
- ISBN-13978-4167549084
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/2/10)
- 発売日 : 2010/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4167549085
- ISBN-13 : 978-4167549084
- 寸法 : 10.5 x 1.8 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 109,432位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,598位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年生まれ。東京都出身。東京都立墨田川高校卒業。
法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
1992年 「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞長編部門、 同年「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞。1993年 「火車」で第6回山本周五郎賞。1997年 「蒲生邸事件」で第18回日本SF大賞。1999年 「理由」で第120回直木賞。2001年 「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞 、 第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門をそれぞれ受賞。2007年 「名もなき毒」で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年 英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award 受賞。2022年 第70回菊池寛賞受賞。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
wowowのドラマを見て徹夜覚悟で模倣犯と楽園を購入
宮部みゆきさんは大好きな作家さんですが
途中でやめられなくなるので暇になったら読もうと
思ってました
リアルタイムではなかったので模倣犯より楽園のほうが面白かった
ドラマと違って萩谷敏子が小説では際立っていて
宮部さんらしい親しみ易さと意外な展開が
心に残った
名もなき毒の杉村三郎みたいにお人好しで
いつも読者に犯罪に巻き込まれないように警告してくれてるんだと思う
火車を読んだ時は小娘だったのでお金の怖さを知って
心を引き締めたし
模倣犯はどんな背景があっても人殺しはただの馬鹿
関わったら家族まで破滅させられる
色んな教訓を読者に寝る間も惜しむほどの文才で
教えてもらえる贅沢
年を取れば頭で分かったつもりでもうっかり忘れている事をハッと気づかせてくれる
小説は贅沢品なのかな書かれてる内容の濃さを
思えば庶民価格なんだけど
宮部みゆきさんは大好きな作家さんですが
途中でやめられなくなるので暇になったら読もうと
思ってました
リアルタイムではなかったので模倣犯より楽園のほうが面白かった
ドラマと違って萩谷敏子が小説では際立っていて
宮部さんらしい親しみ易さと意外な展開が
心に残った
名もなき毒の杉村三郎みたいにお人好しで
いつも読者に犯罪に巻き込まれないように警告してくれてるんだと思う
火車を読んだ時は小娘だったのでお金の怖さを知って
心を引き締めたし
模倣犯はどんな背景があっても人殺しはただの馬鹿
関わったら家族まで破滅させられる
色んな教訓を読者に寝る間も惜しむほどの文才で
教えてもらえる贅沢
年を取れば頭で分かったつもりでもうっかり忘れている事をハッと気づかせてくれる
小説は贅沢品なのかな書かれてる内容の濃さを
思えば庶民価格なんだけど
2023年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あの模倣犯の、女性弁護士の大畑滋子を主人公にしたスピンオフ。
超能力の少年は、模倣犯と関連付けたいので、無理やりだしたみたいで、最初からない方が良かった。
それよりも、なぜ両親が、長女を殺害しなければならなかったのかに焦点を当てるべきだったとおもう。
よくアメリカのホラー映画で、続編を変に複雑にしてつまらなくするのがあるように、あまりに複雑にしすぎて、つまらなくなった。
大畑滋子は、作者の分身かな。
超能力の少年は、模倣犯と関連付けたいので、無理やりだしたみたいで、最初からない方が良かった。
それよりも、なぜ両親が、長女を殺害しなければならなかったのかに焦点を当てるべきだったとおもう。
よくアメリカのホラー映画で、続編を変に複雑にしてつまらなくするのがあるように、あまりに複雑にしすぎて、つまらなくなった。
大畑滋子は、作者の分身かな。
2012年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変面白かった。作品紹介は次のとおり。彼の告白には、まだ余白がある。まだ何かが隠されている。親と子をめぐる謎に満ちた物語が、新たなる謎を呼ぶ。
一般文学通算688作品目の読書完。通算1028冊目の作品。2011/04/13
一般文学通算688作品目の読書完。通算1028冊目の作品。2011/04/13
2023年8月27日に日本でレビュー済み
いわゆる『模倣犯』の後続作品となります。
・・・
私は『模倣犯』も未読、そして宮部さんの作品もこちらで2作目となる、言わば宮部初心者。
結論からすれば非常に楽しめました! これはですね、先が読めない2時間ものの邦画を集中して視聴したかのような読後感でした。
・・・
とある奇妙な依頼『うちの子が本当に超能力を持っていたのかどうか確認してほしい』という話から始まる、本作。
ここから、一見脈絡がないような出来事が散らばるように描写されます。
萩谷等が幻視した殺人事件の現場。殺人事件の当事者たる土井崎夫婦の独白、姉を殺された誠子の悲しさ、誠子と中の良かった地元の友達達、土井崎家を守ろうとする高橋弁護士、殺された土井崎茜の交流、萩谷等がほかにも幻視していた学校の先生方の隠蔽したいプライベート、滋子をサポートする『模倣犯』時代の秋津警部との連携等々。
読中は別個に与えられるピースが徐々に連結していくところに、読者は納得のため息と快感を得ることができると思います。
・・・
下巻では、土井崎家の事情、何を彼らは防ごうとしていたのか、土井崎父・土井崎母との対話、また親戚たる木村夫妻との会話から、土井崎家を巡る問題が立体的になってきます。同時に萩谷等がかかわっていた団体「あおぞら会」と土井崎家との関連が徐々に明らかになってきます。
こうしてジグソーパズルが出来上がっているかのような感覚、是非楽しんでいただきたいと思います。
・・・
最後に。
12歳で亡くなった萩谷等君。結局かれは超能力を持っていたのか。名言はしませんが、ストーリの書きぶりでは「Yes」ですよね。
また事故死であった彼は実は自殺したという噂。これも一部には「Yes」やもしれませんよね。見え過ぎる、分かり過ぎるというのは時としてつらい物であります。そうしたもの悲しさもドラマとしての深みを与えてくれる作品であったと思います。
・・・
私は『模倣犯』も未読、そして宮部さんの作品もこちらで2作目となる、言わば宮部初心者。
結論からすれば非常に楽しめました! これはですね、先が読めない2時間ものの邦画を集中して視聴したかのような読後感でした。
・・・
とある奇妙な依頼『うちの子が本当に超能力を持っていたのかどうか確認してほしい』という話から始まる、本作。
ここから、一見脈絡がないような出来事が散らばるように描写されます。
萩谷等が幻視した殺人事件の現場。殺人事件の当事者たる土井崎夫婦の独白、姉を殺された誠子の悲しさ、誠子と中の良かった地元の友達達、土井崎家を守ろうとする高橋弁護士、殺された土井崎茜の交流、萩谷等がほかにも幻視していた学校の先生方の隠蔽したいプライベート、滋子をサポートする『模倣犯』時代の秋津警部との連携等々。
読中は別個に与えられるピースが徐々に連結していくところに、読者は納得のため息と快感を得ることができると思います。
・・・
下巻では、土井崎家の事情、何を彼らは防ごうとしていたのか、土井崎父・土井崎母との対話、また親戚たる木村夫妻との会話から、土井崎家を巡る問題が立体的になってきます。同時に萩谷等がかかわっていた団体「あおぞら会」と土井崎家との関連が徐々に明らかになってきます。
こうしてジグソーパズルが出来上がっているかのような感覚、是非楽しんでいただきたいと思います。
・・・
最後に。
12歳で亡くなった萩谷等君。結局かれは超能力を持っていたのか。名言はしませんが、ストーリの書きぶりでは「Yes」ですよね。
また事故死であった彼は実は自殺したという噂。これも一部には「Yes」やもしれませんよね。見え過ぎる、分かり過ぎるというのは時としてつらい物であります。そうしたもの悲しさもドラマとしての深みを与えてくれる作品であったと思います。
2022年1月3日に日本でレビュー済み
一般的な謎解きミステリーではない。ライター前畑滋子が、「模倣犯」のトラウマを克服し、新たな一歩を踏み出す物語。滋子が、宮部みゆきさん自身を投影したキャラに思われて、この長編の執筆が、トラウマを克服するためだったように感じた。
下巻は、いよいよ本当に事件が起きて、やはり滋子の視点で語られる。興味深いキャラも沢山出て来るが、丁寧に描写され、混乱する事なく物語に没頭する事が出来た。作者の筆力は、さすがベストセラー作家、と称賛したい。
中でも印象的だったキャラは、事故で愛児を亡くし、滋子に調査を依頼した母親。彼女も事件に深く関わり、マスコミの取材を避けるため、滋子と同居するのだが、最終的には、息子の遺骨と共に去っていく。彼女の虐げられた半生と、息子との死別を思うとき、息子の兄の登場は、何とも感慨深いエピソードであった。
他にも、多くのキャラの過去にまで遡る作者の描写が冴えていた。この話はストーリーを追うだけでは、真価がわからないと思う。丁寧に読み込んでこそ、納得のいく傑作だ。
下巻は、いよいよ本当に事件が起きて、やはり滋子の視点で語られる。興味深いキャラも沢山出て来るが、丁寧に描写され、混乱する事なく物語に没頭する事が出来た。作者の筆力は、さすがベストセラー作家、と称賛したい。
中でも印象的だったキャラは、事故で愛児を亡くし、滋子に調査を依頼した母親。彼女も事件に深く関わり、マスコミの取材を避けるため、滋子と同居するのだが、最終的には、息子の遺骨と共に去っていく。彼女の虐げられた半生と、息子との死別を思うとき、息子の兄の登場は、何とも感慨深いエピソードであった。
他にも、多くのキャラの過去にまで遡る作者の描写が冴えていた。この話はストーリーを追うだけでは、真価がわからないと思う。丁寧に読み込んでこそ、納得のいく傑作だ。
2020年12月19日に日本でレビュー済み
昔は宮部みゆきを読み漁っていたが、歴史小説、SFに移行してから久し振りに読んでみると、文章力を実感した。
最近教場シリーズを3冊読んだ。個人的な感想だか、全く引き込まれず無理をして読んだ感じ。無理をしてまでも読んだ理由は、ベストセラーと言われる教場シリーズの面白さを知りたかったから。
でも、私の読書脳には教場の描写は平面で二次元の世界しか描く事が出来なかった。
宮部みゆきの本書は、ストーリー以外の状況描写も実に豊かでまるで映像を見ているかのように、登場人物が生きている。
きっと20代や30代の世代には、教場のような描写で十分その世界が描かれるから多くの人に好まれ読まれるのだろうが、私には情報が乏しく描ききれなかった。
これは完全に好みの問題なので、良い悪いではなく、人の心、心理を描く作家の文章に惹かれる、その世界に引き込まれる感覚が堪らなく好きな私にとって、宮部みゆきはやはり素晴らしい作家だと再実感した。
ストーリーも、淡々としたのもであったが、胸に響く物で、最後文字が読めないほど涙が出た。
宮部みゆきさん、私はあなたが書く小説が大好きです。背負う物も大きいかもしれませんが、貴方が書いた小説を読む事ができる私は幸せです。
日本語が母国語であった事を本当にラッキーだと思います。
そろそろ宮部さんの歴史小説に手を出そっかな。
小説家になって下さってありがとうございます!私の生活の中で読書は私の人生を支える大きな喜びです。
最近教場シリーズを3冊読んだ。個人的な感想だか、全く引き込まれず無理をして読んだ感じ。無理をしてまでも読んだ理由は、ベストセラーと言われる教場シリーズの面白さを知りたかったから。
でも、私の読書脳には教場の描写は平面で二次元の世界しか描く事が出来なかった。
宮部みゆきの本書は、ストーリー以外の状況描写も実に豊かでまるで映像を見ているかのように、登場人物が生きている。
きっと20代や30代の世代には、教場のような描写で十分その世界が描かれるから多くの人に好まれ読まれるのだろうが、私には情報が乏しく描ききれなかった。
これは完全に好みの問題なので、良い悪いではなく、人の心、心理を描く作家の文章に惹かれる、その世界に引き込まれる感覚が堪らなく好きな私にとって、宮部みゆきはやはり素晴らしい作家だと再実感した。
ストーリーも、淡々としたのもであったが、胸に響く物で、最後文字が読めないほど涙が出た。
宮部みゆきさん、私はあなたが書く小説が大好きです。背負う物も大きいかもしれませんが、貴方が書いた小説を読む事ができる私は幸せです。
日本語が母国語であった事を本当にラッキーだと思います。
そろそろ宮部さんの歴史小説に手を出そっかな。
小説家になって下さってありがとうございます!私の生活の中で読書は私の人生を支える大きな喜びです。