第一期学徒出陣で徴収された兵士の体験談が、著者自身の画を添えて語られています。
文章が簡潔で画もよく描けているので体験が直に伝わります。こういう本は戦争資料
として貴重です。こういう、初めから反戦気分で冷めた目の兵士もいたんだなと思う。
40年経ってから書かれた本なのでどことなく余裕が感じられるのが珠に瑕ですが・・・
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戦争案内 (平凡社ライブラリー) 文庫 – 1999/9/13
戸井 昌造
(著)
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学徒動員での教練から戦地での体験の数々を丹念なイラストと文で回想した20歳の記憶と記録の書。戦争も軍隊も知らない読者に、父や祖父の体験を!解説=落合恵子
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日1999/9/13
- 寸法11.1 x 3.3 x 16 cm
- ISBN-104582763057
- ISBN-13978-4582763058
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
わたしは二十歳から二十三歳までの華の三年間をロスした。このうらみを書き留めておかねば、ロスは永遠のロスになってしまう―。二十歳で兵隊にとられた著者の戦争の記憶。86年晶文社刊の再刊。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
品質(金額、状態)は普通だと感がえました。
この本は現代史或は戦記物ファンにおすすめです
この本は現代史或は戦記物ファンにおすすめです
2015年9月8日に日本でレビュー済み
1943年、当時の早稲田高等学院在学中に第1期の「学徒出陣」で招集、見習士官として中国大陸に送られそこで終戦を迎えた著者が、3年間の軍隊生活を絵入りで振り返った1冊である。
本書で注目すべき点は、戦争の悲惨さ・残酷さよりむしろ、ゲームや武勇伝や「経済」の感覚で戦争を眺めていては決して理解できない、その不条理で混沌としたカオスの面である。本気の「反戦」ではないものの(著者自身が述べているように、この時代「反戦」は命を捨てる覚悟が必要だった)もともと戦争や軍隊に批判的な文学青年だった著者も、兵営でのシゴキやイビリの中でいつしか兵士の「要領」を身につけ、見習士官のカッコいい軍服に得意になり、配属先へと戦場を旅するうちに手足のちぎれた死体にも何の感情も抱かなくなっていく。砲は山砲3門だけで銃も3人に1丁という配属先の砲兵大隊。人数あわせの転属要員として広い大陸を放浪するうちに戦争が終わってしまった中佐。シラミにナンキンムシにマラリアにカイセン。部下を率いて隊を脱走し無国籍の山賊部隊となった「黒木曹長」の話…。
日本が敗北して戦争が終わり、捕虜となっても軍隊での生活は続く。連日の道路工事。栄養失調。中国人の家を回って肖像画を描いては食いつないだ日々。下士官兵による将校へのリンチ(著者自身は部下とは比較的うまく行っていたためか「止め立ては無用ですよ」的な脅しで済んだらしいが)。やがて復員して実家に戻り、シラミの付いた服を脱いで風呂に入った瞬間が著者の軍隊との訣別の時だった。
書きぶりは全体にソフトだが、美しく勇ましい標語の陰に隠された恐ろしい実態(まさに今「日本を取り戻す」「積極的平和主義」「教育再生」といった言葉に乗って復活しつつあるような)とそれに気付かない国民、軍隊という巨大組織の中の腐敗や矛盾など、実は現代の我々の社会とそれほどかけ離れているわけではない「戦争」の実態を知るためにも参考になる内容ではないかと思う。あとがきにもある通り、あの時代に本当は何があったのかを正しく知ることこそが大切なのだ。
本書で注目すべき点は、戦争の悲惨さ・残酷さよりむしろ、ゲームや武勇伝や「経済」の感覚で戦争を眺めていては決して理解できない、その不条理で混沌としたカオスの面である。本気の「反戦」ではないものの(著者自身が述べているように、この時代「反戦」は命を捨てる覚悟が必要だった)もともと戦争や軍隊に批判的な文学青年だった著者も、兵営でのシゴキやイビリの中でいつしか兵士の「要領」を身につけ、見習士官のカッコいい軍服に得意になり、配属先へと戦場を旅するうちに手足のちぎれた死体にも何の感情も抱かなくなっていく。砲は山砲3門だけで銃も3人に1丁という配属先の砲兵大隊。人数あわせの転属要員として広い大陸を放浪するうちに戦争が終わってしまった中佐。シラミにナンキンムシにマラリアにカイセン。部下を率いて隊を脱走し無国籍の山賊部隊となった「黒木曹長」の話…。
日本が敗北して戦争が終わり、捕虜となっても軍隊での生活は続く。連日の道路工事。栄養失調。中国人の家を回って肖像画を描いては食いつないだ日々。下士官兵による将校へのリンチ(著者自身は部下とは比較的うまく行っていたためか「止め立ては無用ですよ」的な脅しで済んだらしいが)。やがて復員して実家に戻り、シラミの付いた服を脱いで風呂に入った瞬間が著者の軍隊との訣別の時だった。
書きぶりは全体にソフトだが、美しく勇ましい標語の陰に隠された恐ろしい実態(まさに今「日本を取り戻す」「積極的平和主義」「教育再生」といった言葉に乗って復活しつつあるような)とそれに気付かない国民、軍隊という巨大組織の中の腐敗や矛盾など、実は現代の我々の社会とそれほどかけ離れているわけではない「戦争」の実態を知るためにも参考になる内容ではないかと思う。あとがきにもある通り、あの時代に本当は何があったのかを正しく知ることこそが大切なのだ。
2008年5月7日に日本でレビュー済み
著者は、砲兵科の見習い士官として、大陸に赴きます。
任地に到着するまで、3ヶ月かかったのに、早いと誉められたのだとか。
なお、将校によっては、転属命令が出てもすぐに赴任せずにブラブラして、任地についたと思ったら、次の転属命令が来て…と言うのを繰り返してるような人もいたそうです。
帝国陸軍も組織の一つなので、部隊の新設やら補充とかで人を出すように言われたときに、コアになるような人材は外に出さずに、ハシにも棒にもかかんないようなのを送り出すものみたいです。
(このあたりは、勤め人としては、あるあると首肯するところなのかも。)
あの帝国陸軍にも、いい加減なところや隙間がいっぱいあったと著者は記しています。
戦争の悲惨な体験を声高に云々するのは、自分のガラじゃないですから、そのあたりのことを望まれたら、この本を読んで著者の声と思いを聞き取ってください。
(著者は、歳を聞かれたとき、軍にいた3年間を差し引いて答えるのだそうです。)
任地に到着するまで、3ヶ月かかったのに、早いと誉められたのだとか。
なお、将校によっては、転属命令が出てもすぐに赴任せずにブラブラして、任地についたと思ったら、次の転属命令が来て…と言うのを繰り返してるような人もいたそうです。
帝国陸軍も組織の一つなので、部隊の新設やら補充とかで人を出すように言われたときに、コアになるような人材は外に出さずに、ハシにも棒にもかかんないようなのを送り出すものみたいです。
(このあたりは、勤め人としては、あるあると首肯するところなのかも。)
あの帝国陸軍にも、いい加減なところや隙間がいっぱいあったと著者は記しています。
戦争の悲惨な体験を声高に云々するのは、自分のガラじゃないですから、そのあたりのことを望まれたら、この本を読んで著者の声と思いを聞き取ってください。
(著者は、歳を聞かれたとき、軍にいた3年間を差し引いて答えるのだそうです。)