なぜ採り上げたかというと、
・著者が例として挙げているのと同じような場面に何度か遭遇し、共感が持てたから。
・サブタイトル通り、仕事だけでなく家庭でも実践できそうだから。
・あまり肩肘はらずに、気軽にチャレンジできそうな内容だから。
本の中身は、以下の3部構成になっています。
1:自分の居場所がなくなる9つの行動
2:自分の居場所を作る9つの行動
3:自分自身の孤独感の癒し方
1の中では、例えば以下のような自分の居場所がなくなる行動について指摘をされています。
・要するに、「聞いているの？」と言われる時点で、聞いている姿勢としてはダメ。
・全否定した瞬間に、相手の中には反発しか生まれない。「私のことを何もわかってくれない」と思われてしまう。
・奥さんに「オレばかり働いている」というのは、全く周りが見えていない証拠。
・相手に任せたなら、最後まで任せる。「オレの方が早いからやっておくよ」と上司が言っていたら、いつまでたっても部下の経験値が上がらない。
皆さんも、1つくらいは当てはまることがあるのではないでしょうか。
次に、2の中では、例えば以下のような自分の居場所を作る行動について指摘をされています。
・「できなかった」ところではなく、「できた」ところを見てあげる。
・人は自分と同じように喜んでくれたり、悲しんでくれたり、泣いてくれたりする人を信頼するし、そういった人が一人でもいるだけで、幸せを感じる。
・家に帰って顔を合わせた瞬間に、満面の笑顔で「ただいま」と挨拶すれば、それだけで相手は自分が受け入れられている、自分の居場所があると思う。
・人に与えたら返ってくる。だけど同じだけ返ってくると期待してはいけない。見返りを期待しないで与えることは、あなたが人間的に大きく、満たされているという証し。
皆さんも、1つくらいは明日からできそうだと思えることがあるはずです。
このように、自分が経験したことがあるような身近な例や、これくらいなら自分でも試してみることができそうという簡単な（実際にやってみようとすると案外難しいのかもしれませんが）アドバイスが豊富にあるので、中身にのめりこんでしまい、すらすらっと読めてしまいました。
そして、最後の3の部分では、いくつか孤独感の癒し方に触れられています。
そこで、一番印象的だったのは、以下の部分です。
「最高の親孝行は、親に何か高額なものを買ってあげることではない。あなたがあなたらしく、ハッピーに生きている姿を見せること。」
ああ、まさにおっしゃる通りで、何も言うことはありません。
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