「私たちがいまいる場所は、グローバル資本主義から
グローバル市民主義への過渡的な場所ではないか」
という著者の認識は、イメージとして、なるほどと思う。
(具体的には、よくわからないが)
「ドルは裸の王様」であり、いずれ、1ドル=50円という
「ドルはハーフサイズ化が目安になると見ている」
という見立てや
景気回復のために、また小さなバブルを起こそうとしている
政策はおかしい
といった指摘も、私たちは頭に入れておくべきだと思う。
しかし、地域通貨でデフレを解消といった処方箋や、
「低価格の衣料品は、デザインも色も、創造性にも欠ける商品」とか
「携帯電話の多機能を使いこなせている日本人がどれだけいるだろう」
というような著者の認識は、残念ながら、一般市民、特に若い世代の人たち
の感覚から、大きくズレている。
ユニクロやH&Mといった「安売り」のお店で、実際に買い物を
されてみることをお薦めしたい。
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ユニクロ型デフレと国家破産 (文春新書 759) 新書 – 2010/6/18
浜 矩子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
グローバル恐慌以降、依然猛威をふるう「新型デフレ」。その危険な正体と、負の連鎖を断ち切るための“画期的処方箋”を指し示す
- 本の長さ243ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/6/18
- ISBN-104166607596
- ISBN-13978-4166607594
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/6/18)
- 発売日 : 2010/6/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 243ページ
- ISBN-10 : 4166607596
- ISBN-13 : 978-4166607594
- Amazon 売れ筋ランキング: - 630,256位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,213位文春新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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同志社大学大学院ビジネス研究科教授。1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1975年、三菱総合研究所入社。ロンドン駐在員事務所所長、同研究所主席研究員を経て、2002年より現職。専攻はマクロ経済分析、国際経済(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『誰も書かなかった 世界経済の真実 地球経済は再び斬り刻まれる(ISBN-10: 4776207389)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年8月23日に日本でレビュー済み
2010年6月24日に日本でレビュー済み
一企業名を書名に使い、さもその企業が採用するビジネスモデルが国家破産の牽引役かのように言うのであれば、
それ相応の慎重な議論をしなければならないはずだが、『 デフレの正体 経済は「人口の波」で動く 』のように実証的にデフレの要因を立証しているわけでもないし、なによりユニクロ型のビジネスモデル以外で今後のグローバル競争で生き残る企業を見出すのが現在困難なのだから、まずはユニクロに対して失礼だろう。
そしてデフレ脱却の方策として最終的にはモラルや我慢に依存しており、本書に処方箋はない。
小泉改革が格差を生みデフレを加速させたとメディアが騒ぎ始めて、著者はエコノミストとしてメディアに登場しはじめた。
メディアで格差や貧困という用語が登場し、日本人が一億総中流から格差社会へ、成長から幸福へと自己認識を変えつつあった時期に、
著者の格差社会批判や労働者保護の提言は当時はそれなりのインパクトを持ったのだろうが、
民主党政権下の大きな政府での福祉政策が景気浮揚にも格差の縮小にも成功していない現状を鑑みるに、
著者がフリードマンを時代遅れと難じたのがそのまま著者自身に当てはまるという皮肉な現実になりつつある。
それ相応の慎重な議論をしなければならないはずだが、『 デフレの正体 経済は「人口の波」で動く 』のように実証的にデフレの要因を立証しているわけでもないし、なによりユニクロ型のビジネスモデル以外で今後のグローバル競争で生き残る企業を見出すのが現在困難なのだから、まずはユニクロに対して失礼だろう。
そしてデフレ脱却の方策として最終的にはモラルや我慢に依存しており、本書に処方箋はない。
小泉改革が格差を生みデフレを加速させたとメディアが騒ぎ始めて、著者はエコノミストとしてメディアに登場しはじめた。
メディアで格差や貧困という用語が登場し、日本人が一億総中流から格差社会へ、成長から幸福へと自己認識を変えつつあった時期に、
著者の格差社会批判や労働者保護の提言は当時はそれなりのインパクトを持ったのだろうが、
民主党政権下の大きな政府での福祉政策が景気浮揚にも格差の縮小にも成功していない現状を鑑みるに、
著者がフリードマンを時代遅れと難じたのがそのまま著者自身に当てはまるという皮肉な現実になりつつある。
2012年2月6日に日本でレビュー済み
本書出版当時のデフレ経済を分析し論じている。2012年の目で見ると、言い古された感じがするが、2010年出版当時なら真新しい議論だったのかもしれない。
タイトルの国家破産については、何が起こるのか、なぜそうなるのか、どうすればいいのか、本書を読んでもよくわからない。
分析については、なかなかいいものがあるのだが、対策については、論理性がなく、数字の裏付けもなく、感情的すぎる。
タイトルの国家破産については、何が起こるのか、なぜそうなるのか、どうすればいいのか、本書を読んでもよくわからない。
分析については、なかなかいいものがあるのだが、対策については、論理性がなく、数字の裏付けもなく、感情的すぎる。
2010年7月5日に日本でレビュー済み
トンデモ本扱いされそうなタイトルですが、この本のよく読むと、ユニクロを批判する記述はどこにもありません。私の理解では、著者は、「ユニクロが売り出した安価な衣料品が人気化→小売業(衣料品)で安売り競争が起きた→他の業界にも安売り競争が波及→デフレの一因に→リストラや失業者の増加」という、いわば負の連鎖を問題視しているのであって、ユニクロを悪者扱いなどしていないし、デフレの元凶などともいっていません。
ユニクロ型デフレに関しての記述は、この本全体の1割程度で、多くは、第2次大戦後、アメリカ主導で進んだグローバル経済の変遷やそれがリーマン・ショックを経て、地球規模で失墜に到った理由などに労力を割いています。その中で、ギリシャの国債問題をはじめとする財政赤字問題にも言及し、20世紀型のグローバル経済は終わりを告げ、21世紀型の新たな地球規模の仕組みを構築する時期に来ているのではないかと説いています。
女性の視点で語られた21世紀型の経済の仕組みや考え方は、男性の経済学者の本では味わえない面白さでなかなか新鮮でした。
文章もしっかりしていて読みやすかったのですが、全体としては冗長な印象があり、読み飛ばしたページも多かったのがちょっと残念です。
ユニクロ型デフレに関しての記述は、この本全体の1割程度で、多くは、第2次大戦後、アメリカ主導で進んだグローバル経済の変遷やそれがリーマン・ショックを経て、地球規模で失墜に到った理由などに労力を割いています。その中で、ギリシャの国債問題をはじめとする財政赤字問題にも言及し、20世紀型のグローバル経済は終わりを告げ、21世紀型の新たな地球規模の仕組みを構築する時期に来ているのではないかと説いています。
女性の視点で語られた21世紀型の経済の仕組みや考え方は、男性の経済学者の本では味わえない面白さでなかなか新鮮でした。
文章もしっかりしていて読みやすかったのですが、全体としては冗長な印象があり、読み飛ばしたページも多かったのがちょっと残念です。
2010年8月31日に日本でレビュー済み
状況の説明は分かりやすく面白い。
しかし経済を道徳で語っていて、乱暴な議論にも感じた。
純粋な経済的視点を期待していたが、「自分さえ良ければ病」という倫理的な糾弾が強すぎないだろうか。
地域通貨やワーカーズコープなどの細部にも注目しているが、これでどうにかなるとは思えない。
しかし金融商品の危険を時系列的に記述している部分などは読みやすく参考になった。
著者の人生観が反映された本だと感じた。
しかし経済を道徳で語っていて、乱暴な議論にも感じた。
純粋な経済的視点を期待していたが、「自分さえ良ければ病」という倫理的な糾弾が強すぎないだろうか。
地域通貨やワーカーズコープなどの細部にも注目しているが、これでどうにかなるとは思えない。
しかし金融商品の危険を時系列的に記述している部分などは読みやすく参考になった。
著者の人生観が反映された本だと感じた。
2010年6月22日に日本でレビュー済み
タイトルは面白いけど、中身は著者の最近の作品に比べていまいちです。というのは政策論を最後に出してくるのですが、それが政策論にはなっていないからです。というよりも学校の道徳の時間の標語になってしまっています。全ての議論はドル安の長期的な不可避性が前提となっています。それを前提としての政策論が展開されますが、国民国家を前提とした上で政策が展開される現実の中で、著者のようなアプローチは結果としてナイーヴな虻蜂取らずになってしまいます。現状認識も
「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)
を読んだものにとっては余りにも一面的で図式的な現状理解の構造です。グローバリゼーションを否定することなく、グローバリゼーションへの選択的かつ戦略的な対応というのはその通りなのですが、それができたら日本は日本ではなくなってしまうわけです。政治ができることは経済が作り出した現実への対応だけというのもそうなのでしょうか?
2011年5月3日に日本でレビュー済み
前半のデフレの問題点、ニクソン・ショックからリーマン・ショックまでの流れに関する説明は分かりやすいが、後半部分は冗長で失速気味。「保護主義ウォーズで全滅する前に、我々はグローバル時代の新たな均衡点を探り当てる必要がある」(122頁)はその通りだと思うが、日本が向かうべき方向として、人口48万人のルクセンブルクや江戸時代の藩札を例に出して、地域共同体に「地域通貨」を作らせたり、外交を任せたりとする提言は理解困難。また、ユニクロを着ると独自の発想や斬新な意見が生まれるのは困難(25頁)というのは本当かな?