「N°5」と「春の祭典」―
情熱と官能の愛に燃えるふたつの才能
『シャネル&ストラヴィンスキー』
◆狂おしい恋が音楽に、行き場のない情熱が香りになった。
アナ・ムグラリス演じるシャネルは、「新しい」デザインと素材の服を次々と発表し、オートクチュールの世界で認められ、富も名声も自分の手で掴みとった、自信に溢れた女性として描かれます。またマッツ・ミケルセンが演じた作曲家・ストラヴィンスキーは、祖国ロシアの地を離れることを余儀なくされながらも、革新性溢れる楽曲を発表し続け、時代に先んじてしまう苦悩の中に生きています。
同時代を生き、共に至高を求めた2人の芸術家の間に、その孤独を理解できるがゆえの秘められた恋愛があったとしたら――そして背徳的であるがために、緊張と官能をもたらしたこの恋愛こそが革新的な香り「N°5」と革新的な音楽「春の祭典」を生み出したのだとしたら――映画『ドーベルマン』の眼を見張る映像テクニックで話題となったヤン・クーネン監督が描くこの愛の物語は、シャネルとストラヴィンスキーという20世紀を代表する革新者の苦悩を描き出す物語でもあると言えるでしょう。
◆“本物”が作り出す、“本物”のシャネルの世界
「モードは移り変わっても、スタイルは永遠」
こう語っていたココ・シャネルの“スタイル”を忠実に再現するため、『シャネル&ストラヴィンスキー』は、シャネルのメゾンと、シャネルの遺志を継ぐデザイナー、カール・ラガーフェルドの全面的な協力を得て製作されました。
2002年からシャネルのミューズとして活躍するアナ・ムグラリスは、シャネルの姿を真似るのではなく、精神を感じ取って表現するために、生前そのままに残された彼女の部屋で過ごし、シャネルの存在を実感することができたと語っています。
◆万華鏡のように溢れ出る音楽――「春の祭典」初演を完全に再現
実際に「春の祭典」初演の再現を試みたことがあるドミニク・ブランによる振り付け、実際に指揮者であるジェローム・ピルマンによる指揮、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏の音源を使用しての「春の祭典」初演の冒頭約10分間の再現は、クラシックファンも唸る完璧なものとなっています。
<キャスト&スタッフ>
イゴール・ストラヴィンスキー: マッツ・ミケルセン / 木下浩之
ココ・シャネル: アナ・ムグラリス / 夏樹陽子
カトリーヌ・ストラヴィンスキー: エレーナ・モロゾヴァ / 高橋理恵子
監督: ヤン・クーネン
<ボーナス・コンテンツ>
●アナ・ムグラリス来日独占インタビュー
●メイキング
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