この本の初期版は有名で10年ほど前に人から薦められて読んだことがあります。
中身を読むとどうも「投資をするな」と言ってるように思えて、結局投資信託をチョロチョロ買ったことはあったものの、まだ自分は若いという意識があったのでほとんど投資はしませんでした。
年齢を重ねてきたせいか一昨年あたりから「日本はもう本格的にダメになってきてるな。これは本業だけでは絶対に資産形成が間に合わない」とはっきり自覚したため、再び10万円ほどから投資を再開。
最初は売買を繰り返していましたが、半年ほどやっても利益は配当含めて損益トントン。
とてもトレードでは利益は出せないだろうし、性格的にも向かないと判断。
投資方法を長期投資、米国株中心にシフトしながら再び最新版である本書を手に。
有名な「生活防衛資金」は貯めてから投資を開始するよりも投資をチョロチョロ低額で始めながら貯めていくのがベストだと思います。私の場合はかなりたくさん働いて1年くらいで生活防衛資金の2年分の現預金が貯まりました。
それと流行りの投資信託よりも個別株中心に投資すべきです。面白みと投資先に関心が無いと投資は続きません。
米国株投資やミニ株で十分分散できます。
最初から木村剛氏のやり方をなぞるより、ある程度低額でトレードもやってみて、失敗して「やっぱり木村剛氏が言ってることは正しいのだ」と身を持って実感することも大切だと思いました。
一番のキモは、「30年間、個別株に分散投資し続けると年あたり平均利回りは12%(配当と値上がり合わせると)」になるというところでしょうか。複利についてはどの本にも書いてありますが、このことはこの本で初めて知ったので、私はこの1頁だけでも読んでよかったと心底思っています。
この2年、本業でたくさん働き、生活費は大学生並みの節制、節約故にたまには知人から屈辱的な言葉をかけられながらも堪えて資産を作り、少しずつ投資してきました。だからこそこの本が腑に落ちます。
これからさらに資産を増やしていきたいと思います。

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投資戦略の発想法 2010 単行本 – 2009/6/1
木村 剛
(著)
- 本の長さ530ページ
- 言語日本語
- 出版社ナレッジフォア
- 発売日2009/6/1
- ISBN-104903441121
- ISBN-13978-4903441122
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登録情報
- 出版社 : ナレッジフォア (2009/6/1)
- 発売日 : 2009/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 530ページ
- ISBN-10 : 4903441121
- ISBN-13 : 978-4903441122
- Amazon 売れ筋ランキング: - 452,271位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2013年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的には良い著書です。但し、一部内容には疑問もあります。しかし、著者の考えの多くにはなるほどよいう思いもあります。
2018年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、「はじめに」で長い(麻生)政権批判が始まる。
貸金法改正が資金の流れを止めてしまった。
今日の経済不況は、アメリカのサブプライムローン問題の影響ではなく資本主義経済に無知な政府による人災である。
初めは愚痴っぽい本だなと思っていたが、読み進めるほどまともな内容であることに気づく。
【準備編】*投資結果よりも投資戦略が大事!
・自分の財産状況(資産・負債)を把握する
・生命保険の見直し
・家は借金してまで買うべきでない
・バランスシートを作成し、定期的にモニタリングする
・最低2年分の生活防衛金を貯めよ
仕事を通して自分を高めて給料だけで金持ちになれる人が「一流の個人投資家」と言うのはごもっとも。
株式売買で財産形成をしようなんていうのは、個人投資家としてしょせん二流(156ページ)とは耳が痛い。
投資戦略そのものの基盤は、自分の能力以外にない(157ページ)。
投資本を買い込んで勉強をする暇があるなら、自分の得意分野を伸ばすべきです(160ページ)。
マネー誌なんか読んでる暇があったら、せっせと自分を磨け!と怒られてしまった。
現代資本主義社会の大前提、そのシステムをちゃんと理解すべきである。
資本主義は長い目で見て、拡大再生産を繰り返してきた。そして、それは今後も続く。
だから、投資には意味があるのだ。
さて、そんな前置きがあって、本題へ入る。
まずは、「5分割ポートフォリオ」のマスターだ。
投資のパフォーマンスを決定する要因はアセット・アロケーション(資産配分)に尽きる。
著者はリスク分散のために、外貨資産を持つことを勧めている。
国債への投資は控えめな点が印象的だ。
1.銀行預金、2.日本株式、3.外貨MMF、 4.外国ETF、5.日本国債
一方で、株式投信は勧めないが、インデックス・ファンドは評価している。
株式銘柄は20に分散し、ドルコスト平均法で買いコストを限りなく平均化する。
そして、辛抱強くホールドするのが要点だ。
で、3段階の財産形成を説く。
すなはち、1.生活防衛金の確保、2.「5分割ポートフォリオ」、3.「株式20銘柄ポートフォリオ」である。
それでも、完全なヘッジにはならない。
来るべきインフレに負けないだけの自分の価値をあげておくことが重要。
「資金運用などはしょせん副業なのです」(381ページ)。
たいがいの投資本は、将来の不安を煽って読者を投資の世界に誘おうとするが、本書は違う。
著名人の言葉や実例をたくさん用いて、個人投資家の限界を何度も説明している。
政府なんか当てにならないし、頼ってらんないから自分で何とかするしかないんだ!
こういう強烈なメッセージを感じた。
しばらく噂を聞かないが、木村氏は今何をやっているのだろう。
本書はもう古くなっているから、改訂版を出してもらいたい。
貸金法改正が資金の流れを止めてしまった。
今日の経済不況は、アメリカのサブプライムローン問題の影響ではなく資本主義経済に無知な政府による人災である。
初めは愚痴っぽい本だなと思っていたが、読み進めるほどまともな内容であることに気づく。
【準備編】*投資結果よりも投資戦略が大事!
・自分の財産状況(資産・負債)を把握する
・生命保険の見直し
・家は借金してまで買うべきでない
・バランスシートを作成し、定期的にモニタリングする
・最低2年分の生活防衛金を貯めよ
仕事を通して自分を高めて給料だけで金持ちになれる人が「一流の個人投資家」と言うのはごもっとも。
株式売買で財産形成をしようなんていうのは、個人投資家としてしょせん二流(156ページ)とは耳が痛い。
投資戦略そのものの基盤は、自分の能力以外にない(157ページ)。
投資本を買い込んで勉強をする暇があるなら、自分の得意分野を伸ばすべきです(160ページ)。
マネー誌なんか読んでる暇があったら、せっせと自分を磨け!と怒られてしまった。
現代資本主義社会の大前提、そのシステムをちゃんと理解すべきである。
資本主義は長い目で見て、拡大再生産を繰り返してきた。そして、それは今後も続く。
だから、投資には意味があるのだ。
さて、そんな前置きがあって、本題へ入る。
まずは、「5分割ポートフォリオ」のマスターだ。
投資のパフォーマンスを決定する要因はアセット・アロケーション(資産配分)に尽きる。
著者はリスク分散のために、外貨資産を持つことを勧めている。
国債への投資は控えめな点が印象的だ。
1.銀行預金、2.日本株式、3.外貨MMF、 4.外国ETF、5.日本国債
一方で、株式投信は勧めないが、インデックス・ファンドは評価している。
株式銘柄は20に分散し、ドルコスト平均法で買いコストを限りなく平均化する。
そして、辛抱強くホールドするのが要点だ。
で、3段階の財産形成を説く。
すなはち、1.生活防衛金の確保、2.「5分割ポートフォリオ」、3.「株式20銘柄ポートフォリオ」である。
それでも、完全なヘッジにはならない。
来るべきインフレに負けないだけの自分の価値をあげておくことが重要。
「資金運用などはしょせん副業なのです」(381ページ)。
たいがいの投資本は、将来の不安を煽って読者を投資の世界に誘おうとするが、本書は違う。
著名人の言葉や実例をたくさん用いて、個人投資家の限界を何度も説明している。
政府なんか当てにならないし、頼ってらんないから自分で何とかするしかないんだ!
こういう強烈なメッセージを感じた。
しばらく噂を聞かないが、木村氏は今何をやっているのだろう。
本書はもう古くなっているから、改訂版を出してもらいたい。
2013年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は2010年に読む本。
2013年では古過ぎて市場が変わり過ぎている。
2013年では古過ぎて市場が変わり過ぎている。
2010年11月7日に日本でレビュー済み
著者がタイーホされた後に読むと、投資本とは思えぬほどやけに多い時事ネタに関する雑感部分が読み応えがある。「お前が言うなよ!」と突っ込むも良し、「そもそもの問題意識は悪くなくても、結果がついて来なかった経営者の末路は悲惨だなぁ」と感慨にふけるも良し、である。
とは言え、単なるお笑い本ではないことも強調しておこう。どんな人間が書いていようと、書いてあることに価値があればそれでいい。割とコンサバ、かつまっとうな投資指南書であることは間違いなく、投資について一番最初に読む本がコレであれば、その人は恵まれていると言えるんじゃないでしょうか。おススメです。でも、2年分の生活費、ってそこまでいるかなぁ?という点だけはちょっとひっかかる。もちろん、貯金が足りないより多すぎるほうが全然よいんでしょうが。
以下余談。個人的にはあの「メール削除を指示」って、金融検査マニュアルを作った人間がそんな指示を出すとはとても思えないので、タイーホについては検察の捜査の進め方に問題ありそうな気が大いにする。かと言って完全シロってこともないんでしょうけどね。
とは言え、単なるお笑い本ではないことも強調しておこう。どんな人間が書いていようと、書いてあることに価値があればそれでいい。割とコンサバ、かつまっとうな投資指南書であることは間違いなく、投資について一番最初に読む本がコレであれば、その人は恵まれていると言えるんじゃないでしょうか。おススメです。でも、2年分の生活費、ってそこまでいるかなぁ?という点だけはちょっとひっかかる。もちろん、貯金が足りないより多すぎるほうが全然よいんでしょうが。
以下余談。個人的にはあの「メール削除を指示」って、金融検査マニュアルを作った人間がそんな指示を出すとはとても思えないので、タイーホについては検察の捜査の進め方に問題ありそうな気が大いにする。かと言って完全シロってこともないんでしょうけどね。
2012年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「投資戦略の発想」の(現行では)最終版ということで購入しました。
大学の基本書並みの量で細切れ時間に読むのも苦労しました。
「投資戦略の発想法」が上梓されて10年弱。
ナンチャッテ投資家ではダメだ、
生活防衛資金でがっちり足元を固めたうえで
シンプルで低コストなものに分散し超長期に保有
という「戦略」は非常に明確で
チャートを眺めるタイミング売買が
いかに非効率かつ高コストか思い知らされたものです。
振興銀経営者という立場に変わったからなのか、
メディアに取り上げられるようになったことから
世界観が何か変わってしまったからなのか、
それだけ日本経済が深刻だからなのか、
日本は資本主義を取る以上拡大再生産がその根源にある、
という主張をしつつも、
内容は将来の日本経済に対する悲壮感すら漂い、
手数料負けさえしなければ低コストだけど、
ちょっとシンプルとは言えないかもね、
という海外ETF,
ドル、ユーロ、ポンド以外の外為も投資対象に組み込む、
(BRICsを外してきたのはそれだけ「投機的」という考えの表れなのでしょう)
中級者向けになっていました。
証取税制が複雑だ、という主張は
「ポートフォリオの中心はあくまで仕事、
投資はあくまで副業で、
投資で利益を上げるのは2流の投資家である証拠。」
と「投資戦略の発想法」から発想軸が一寸のブレもなく、
安心しました。
大学の基本書並みの量で細切れ時間に読むのも苦労しました。
「投資戦略の発想法」が上梓されて10年弱。
ナンチャッテ投資家ではダメだ、
生活防衛資金でがっちり足元を固めたうえで
シンプルで低コストなものに分散し超長期に保有
という「戦略」は非常に明確で
チャートを眺めるタイミング売買が
いかに非効率かつ高コストか思い知らされたものです。
振興銀経営者という立場に変わったからなのか、
メディアに取り上げられるようになったことから
世界観が何か変わってしまったからなのか、
それだけ日本経済が深刻だからなのか、
日本は資本主義を取る以上拡大再生産がその根源にある、
という主張をしつつも、
内容は将来の日本経済に対する悲壮感すら漂い、
手数料負けさえしなければ低コストだけど、
ちょっとシンプルとは言えないかもね、
という海外ETF,
ドル、ユーロ、ポンド以外の外為も投資対象に組み込む、
(BRICsを外してきたのはそれだけ「投機的」という考えの表れなのでしょう)
中級者向けになっていました。
証取税制が複雑だ、という主張は
「ポートフォリオの中心はあくまで仕事、
投資はあくまで副業で、
投資で利益を上げるのは2流の投資家である証拠。」
と「投資戦略の発想法」から発想軸が一寸のブレもなく、
安心しました。
2018年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ途中までだけど、素晴らしい本だね。
家は買うなには異論はあるけど、生命保険は単純なの選べとか、月次報告書はしっかりまとめておけとか、節約に勝てるファンドマネジャーはいないよとか。
私は「どうやって儲ける?」ばかりで、この本に書いてあるような基礎がなかった。
少しずつだけど自分を変えていきたい。
この本の旧版で頭よさそうな人が五つ星つけてる。それと木村剛が新版を書くことはないだろうからレア本。そこがまたよし。
家は買うなには異論はあるけど、生命保険は単純なの選べとか、月次報告書はしっかりまとめておけとか、節約に勝てるファンドマネジャーはいないよとか。
私は「どうやって儲ける?」ばかりで、この本に書いてあるような基礎がなかった。
少しずつだけど自分を変えていきたい。
この本の旧版で頭よさそうな人が五つ星つけてる。それと木村剛が新版を書くことはないだろうからレア本。そこがまたよし。
2018年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チャートの見方とか、銘柄羅列しただけとか下らん投資本が多い中で、お金や投資の考え方を基礎から学べる素晴らしい本。
木村剛は法律を犯してしまったけど、頭の使い方を誤っただけで、頭はいい人なんやったんやろう。
木村剛は法律を犯してしまったけど、頭の使い方を誤っただけで、頭はいい人なんやったんやろう。