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晴子情歌 下 単行本 – 2002/5/30
高村 薫
(著)
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- 本の長さ356ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2002/5/30
- ISBN-104103784032
- ISBN-13978-4103784036
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
戦前から戦後へ続く母・晴子の回顧と独白は、彰之自身の記憶の呼び声となって波のごとく重なり、うねり合う。母はなぜこうも遠いのか。母とはいったい何者か。薄れゆく近代日本の記憶と、或る母子の肖像。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2002/5/30)
- 発売日 : 2002/5/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 356ページ
- ISBN-10 : 4103784032
- ISBN-13 : 978-4103784036
- Amazon 売れ筋ランキング: - 506,922位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,026位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1953(昭和28)年、大阪市生れ。
1990(平成2)年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞を受賞。1993年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。同年『マークスの山』で直木賞を受賞する。1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。2006年『新リア王』で親鸞賞を受賞。2010年『太陽を曳く馬』で読売文学賞を受賞する。他の著作に『神の火』『照柿』『晴子情歌』などがある。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
無事に届いております。ありがとうございました。
2011年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高村薫さんはあまり女性を書きたがらない、とは
私の感覚でした。しかし、今回の晴子は見事に
描かれています。
高村氏は《女性の行動は男性ほど分かりやすくない。
女性の行動は複雑だ。》と言っています。
ここに登場する晴子も単純ではない。
こちらが望んだわけでもない男に好意を持っていた
とは思えぬのに、その人の子供を産んだり、
自分の子ではない子供を引き取ったり、かといって
周りを恨んだりもせず、卑屈にもならない。
淡々と生きる大正生まれの女がいる。
この晴子が息子彰之に自分の人生を綿々と綴って手紙を書く。
辛かったでもない。
周りが、時代が憎いというのもない。
後悔などは微塵もない。
だからといって、キリスト教的な神の思し召しだから
甘んじて受け入れるというのでもない。
そこに自分がいきているから、望んだ訳でもないが、
激しく拒むほどの抵抗もない。
ただ、そのままの流れがある意味生きていくことなんだと思う、
という仏教的な生き方が滲みでている。
高村氏は常日頃から、《職業によって、人間が確立する。
人というものはそういうものだ。》とおっしゃっている。
この下巻も鰊漁の様子が生き生きとえがかれていますが、
特に、一緒に働く足立という男の戦争体験や、そのことによって、
病んで崩壊していく人間模様の描写は凄まじいです。
そのことによって、あの戦争の悲惨を、忘れ勝ちな戦争を
慄然として、思い出します。
高村氏は晴子の生きる大正、昭和の時代を、晴子が預けられて
生きた福沢家という大所帯の中で暮らしている人間模様の中に
その時代を語らせています。
福沢家の当主勝一郎に焦点をあてて、戦後の日本の政界を活写
しています。
息子彰之の生きた大学紛争の時代は叔母の公子や従兄弟たちを通して、
時代を語っています。
私はこの彰之とほぼ同時代の昭和を生きて来て、大学紛争も
ちょうど終息するかの時代に生きていました。この近代史
を総まとめするように、自分の生きてきた時代を回想する。
そんな感傷も持ちつつ読んでいるうちに、ここに描かれる
彰之本人、父親の康夫、叔母の公子などが、この時代の空気
の中であがいている姿はそのままこの時代の世相を表して
いて興味深いです。
高村氏の描く人間は実に興味深い。
読んでみることをお勧めします。
私の感覚でした。しかし、今回の晴子は見事に
描かれています。
高村氏は《女性の行動は男性ほど分かりやすくない。
女性の行動は複雑だ。》と言っています。
ここに登場する晴子も単純ではない。
こちらが望んだわけでもない男に好意を持っていた
とは思えぬのに、その人の子供を産んだり、
自分の子ではない子供を引き取ったり、かといって
周りを恨んだりもせず、卑屈にもならない。
淡々と生きる大正生まれの女がいる。
この晴子が息子彰之に自分の人生を綿々と綴って手紙を書く。
辛かったでもない。
周りが、時代が憎いというのもない。
後悔などは微塵もない。
だからといって、キリスト教的な神の思し召しだから
甘んじて受け入れるというのでもない。
そこに自分がいきているから、望んだ訳でもないが、
激しく拒むほどの抵抗もない。
ただ、そのままの流れがある意味生きていくことなんだと思う、
という仏教的な生き方が滲みでている。
高村氏は常日頃から、《職業によって、人間が確立する。
人というものはそういうものだ。》とおっしゃっている。
この下巻も鰊漁の様子が生き生きとえがかれていますが、
特に、一緒に働く足立という男の戦争体験や、そのことによって、
病んで崩壊していく人間模様の描写は凄まじいです。
そのことによって、あの戦争の悲惨を、忘れ勝ちな戦争を
慄然として、思い出します。
高村氏は晴子の生きる大正、昭和の時代を、晴子が預けられて
生きた福沢家という大所帯の中で暮らしている人間模様の中に
その時代を語らせています。
福沢家の当主勝一郎に焦点をあてて、戦後の日本の政界を活写
しています。
息子彰之の生きた大学紛争の時代は叔母の公子や従兄弟たちを通して、
時代を語っています。
私はこの彰之とほぼ同時代の昭和を生きて来て、大学紛争も
ちょうど終息するかの時代に生きていました。この近代史
を総まとめするように、自分の生きてきた時代を回想する。
そんな感傷も持ちつつ読んでいるうちに、ここに描かれる
彰之本人、父親の康夫、叔母の公子などが、この時代の空気
の中であがいている姿はそのままこの時代の世相を表して
いて興味深いです。
高村氏の描く人間は実に興味深い。
読んでみることをお勧めします。
2016年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本にこんなすばらしい作家がいることを多くの人はしらない。人の一生はこれで集約されている。自身の生涯のようでした:感激!!
2019年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高村作品は全部読みました。でも「晴子情歌」で最後です。最後まで読むのが苦痛でした。
2014年4月6日に日本でレビュー済み
前半は素晴らしいと思った。繊細な表現と緻密な描写が相まって、まさに文学作品としての豊穣さを味わうことができた。しかし、後半になると、重要な場面があまりに簡潔に描写されていたり、心理描写があまりに観念的に過ぎていたり(つまり語ろうとしすぎて文学的な表現に溺れてしまっているのだ)、さらには無理矢理に押し込んだような歴史的なエピソードがあったりで、文学作品として綻びが見えてきてしまった。これはそもそも構成に問題があったのだろうか? 特に、晴子と淳三の夫婦関係は結婚後、何も語るべきものがないほどに平凡だったということなのか? この作品が「新リア王」の序章であるということなら、この家族の背景がわかったということで納得できるが、この作品だけで完結しているとみなすなら、一体、この話は、だからなんなんだ、と言いたくなる。
結局、読後に残るのは、晴子という女性はなんだか浮世離れしすぎていて、こういう女が作者の理想なのかと冷ややかに思いたくなるし、彰之はあり得ないほどにあまりに文学的な思考力を発揮して、これもまた作者のなにかしら理想化がなされているのではないか、という冷めた思い。
ああ、文学って難しいんだなあ、高村薫ですら文学を自分の望み通りに扱えないということなのか。そういう意味では非常に勉強になった。
結局、読後に残るのは、晴子という女性はなんだか浮世離れしすぎていて、こういう女が作者の理想なのかと冷ややかに思いたくなるし、彰之はあり得ないほどにあまりに文学的な思考力を発揮して、これもまた作者のなにかしら理想化がなされているのではないか、という冷めた思い。
ああ、文学って難しいんだなあ、高村薫ですら文学を自分の望み通りに扱えないということなのか。そういう意味では非常に勉強になった。
2013年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
後半に入り、晴子も少女から大人になり、生の終わりを迎えるところで物語が閉じられます。
こう書くと、いかにも女の一代記のように見えますが、再読して一番心に残ったことは、
晴子という女性が日本文学に現れたまったく新しいヒロイン像だということ。
最近の日本の小説では、「女を描く」となると、やたらに毒々しく欲望まみれのものか、
母なり女なりの型にはまったものが多いのですが、「晴子情歌」には、上質なイギリス小説
(V・ウルフ、A・ブルックナーなど)を読んだあとと同じ余韻を味わいました。
一人ひとりの人物に命の息吹きがあり、それぞれにいろいろな人との関係がある。
特に、晴子と淳三の伴侶としての30年間には、「ああ、こういうつれあい方もあるのだ」と涙がにじみました。
読み終えてすぐに、もう一度単行本を読み返そうという気持ちになりました。
こう書くと、いかにも女の一代記のように見えますが、再読して一番心に残ったことは、
晴子という女性が日本文学に現れたまったく新しいヒロイン像だということ。
最近の日本の小説では、「女を描く」となると、やたらに毒々しく欲望まみれのものか、
母なり女なりの型にはまったものが多いのですが、「晴子情歌」には、上質なイギリス小説
(V・ウルフ、A・ブルックナーなど)を読んだあとと同じ余韻を味わいました。
一人ひとりの人物に命の息吹きがあり、それぞれにいろいろな人との関係がある。
特に、晴子と淳三の伴侶としての30年間には、「ああ、こういうつれあい方もあるのだ」と涙がにじみました。
読み終えてすぐに、もう一度単行本を読み返そうという気持ちになりました。
2021年12月24日に日本でレビュー済み
後編も、晴子と息子との手紙のやり取りで物語が進んでいきます。
晴子の生きた戦前と、息子の生きた、戦後。
描かれる時代が交錯するので、構成を意識しながら読む必要があります。
全編中盤以降から息子の従事する漁業についての描写が多くなりますが、
何よりその漁業についての正確な描写に驚かされます。
単にイメージで記述されたものではなく、実際に現場に足を運んで多くの漁業関係者にリサーチしたのでしょう。
戦前戦後を通して生きた、晴子という一人の人物の生きざまがメインなのですが、
平凡寄りな晴子の人生が、ここまでの文学小説に昇華されたことが何より高村さんのすごいところかと思います。
圧倒的な情報に裏打ちされた描写+人物の描写で、とてつもない濃厚な作品で体力を消耗するほどですが、生きているうちに一度はこういう作品に触れられて良かった、そして、読み終えられて良かったと思います。
晴子の生きた戦前と、息子の生きた、戦後。
描かれる時代が交錯するので、構成を意識しながら読む必要があります。
全編中盤以降から息子の従事する漁業についての描写が多くなりますが、
何よりその漁業についての正確な描写に驚かされます。
単にイメージで記述されたものではなく、実際に現場に足を運んで多くの漁業関係者にリサーチしたのでしょう。
戦前戦後を通して生きた、晴子という一人の人物の生きざまがメインなのですが、
平凡寄りな晴子の人生が、ここまでの文学小説に昇華されたことが何より高村さんのすごいところかと思います。
圧倒的な情報に裏打ちされた描写+人物の描写で、とてつもない濃厚な作品で体力を消耗するほどですが、生きているうちに一度はこういう作品に触れられて良かった、そして、読み終えられて良かったと思います。