リヒテンベルガー著『ブンデスリーガ ドイツサッカーの軌跡』でも触れられていたけど、決勝を担当したアナウンサーのツィンマーマンの実況は、当時のドイツ人すべてが空で暗記できるぐらいだったという。2-0でリードされた後、2-2に追いつき、さらにラーンが勝ち越しのゴールをあげると思わず絶叫する。
"Rahn schiesst....Tor! Tor! Tor! Tor! "(ラーンがシュート…ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!)
8秒の沈黙
"Tor fuer Deutschland!"(ドイツのゴールです)
日本でいえば「前畑ガンバレ」か。この勝利と実況によって、敗戦にうちひしがれていたドイツ国民は自信を取り戻したといわれるが、もちろん、映画でも忠実に再現されている。
スポーツが人々の心を解き放つということは、本当にある。実はそれこそが『ベルンの奇跡』なのかもしれない。