野地さんの名前をこれまで知らなかったことが
わたしの不幸だと思います。
わたしはこのあと、サービスの達人たち、サービスの裏方たち、日本一の秘書…と
立て続けて買い求め、読み上げました。
原稿によっては出来不出来の差違はありますが、
野地さんの暖かな目配りがどこからもにじみ出ています。
こういう優しさはノンフィクションにはときとして欠点箇所となりかねないのですが
わたしは読み物としての瑕瑾よりも書き手の心根のほうに重きを置いて読みたいと
かねてから思っておりましたから、
わたしはしばらく野地さんの本を追いかけることでしょう。
自分の興味ある世界にしろ興味のない世界にしろ、
短い文章なのでとりあえず読んでみるといい。
考え方が変わることだってあり得るし、
目から大きなウロコが落ちることだってあるはずですよ。

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サービスの天才たち (新潮新書 42) 新書 – 2003/11/1
野地 秩嘉
(著)
平凡なれど「非凡」。
人のこころを虜にする、名もなき達人たちの極意とは!?
高倉健を魅了してやまないバーバーショップの心技。お客の心まで揉みほぐすゴッドハンドをもつマッサージ師。絶妙な間合いで宿泊客を安心させる温泉カメラマン。北海道を訪れる有名人御用達のタクシー運転手の接客の極意──。
平凡なれど非凡。名もなき達人たちのプロフェッショナルなサービス、お客の心を虜にするサービスの真髄とは!?
人のこころを虜にする、名もなき達人たちの極意とは!?
高倉健を魅了してやまないバーバーショップの心技。お客の心まで揉みほぐすゴッドハンドをもつマッサージ師。絶妙な間合いで宿泊客を安心させる温泉カメラマン。北海道を訪れる有名人御用達のタクシー運転手の接客の極意──。
平凡なれど非凡。名もなき達人たちのプロフェッショナルなサービス、お客の心を虜にするサービスの真髄とは!?
- ISBN-104106100428
- ISBN-13978-4106100420
- 出版社新潮社
- 発売日2003/11/1
- 言語日本語
- 本の長さ189ページ
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商品の説明
抜粋
「札幌?」
「ええ、一泊だけですが」
「たとえ一泊でも、そりゃあ下川原さんだ。下川原さんしかいない。他のには乗れない。他は全部ダメ。ダメ、ダメ」
一○年以上も前、そう断言したのは永田さんだ。永田さんの仕事は昔で言えば興行師、今はコンサートイベンターという。ユーミン、ドリカムを始め、J‐POPミュージシャンのコンサートを企画制作する会社の社長で、社団法人全国コンサートツアー事業者協会という業界団体の会長もやっている。永田さんは仕事柄、全国のコンサート会場に出かけるので、各地のホテル、レストラン、バーといった場所にすごく詳しい。スターに対する気配りと町の情報のふたつを持っていなければやっていけない仕事なのだ。なかでも彼が気を遣うのがスターを駅や空港からホテルまで送迎する車、そして運転手である。
「運転がうまくて誠実。しかもミュージシャンをリラックスさせる人じゃないと頼めない。気のきかない運転手だとミュージシャンを怒らせたりする。すると、その日のコンサートはぶち壊し」
「なるほど、で」
「そうそう、北海道は安心なんです。下川原さんがいるから。あの人がいれば、僕が迎えに行かなくても安心。ユーミンは札幌のコンサートはいつも下川原さんですよ。ミュージシャンだけじゃない。運輸大臣(当時)だって道庁の車じゃなく、下川原さんに頼むくらいなんだから……」
永田さんは、野地さんも絶対、乗ってみたらいいと勧めてくれた。そして、ふふと笑いながらつけ加えた。
「何しろ、あの横山やすしさんを乗せても大丈夫だったんだから」
最後の言葉に説得力を感じたので、私は永田さんから下川原さんの電話番号を教えてもらい、千歳空港(当時)まで迎えに来てもらうことにした。
雪の降る日、下川原さんとは到着出口のゲートで会った。眼鏡をかけて痩せた下川原さんは、私の名前を書いたボードを持ち、無表情に立っていた。印象の薄い人に見えた。しかし、私があいさつすると笑った。笑うと歯ぐきが見えた。歯ぐきを見て、あらためて思ったのはどちらかといえば頼りない感じのキャラクターだということだ。車に乗り込むと、あったかいおしぼりを渡してくれたが、特別に愛想があるわけではない。
「おつかれさまでした。札幌市内でしたね」というと、下川原さんは車をスタートさせた。それきり、何もしゃべろうとしない。運転もべつに普通だった。私は尋ねてみた。
「横山やすし、乗せたんですか」
「いえー、私は横山先生は乗せたことはありません。でも永田さんに頼まれて吉本興業の方をご案内したことはあります。はい、ユーミンさんは何度か……」
彼はあくまで取材だということを前提に、それまで乗せたことのある客について話を始めた。なかには有名なスターが何人もいた。国会議員もいた、大臣もいた。運輸大臣は三塚博だった。そして、北海道に来る度に彼を指名した最大の顧客は亡くなった小佐野賢治だとわかった。何千台とタクシー、ハイヤー、バスを抱える国際興業のオーナーで帝国ホテルの個人筆頭株主だった小佐野賢治は、札幌では自社系列や関係会社の車を使わず、必ず下川原さんを指名していたという。
「あの方が泊まっているホテルの人に頼まれたんです。他の運転手がやりにくいというので……。ホテルからあの方が出てくると、従業員が全員、最敬礼なんですよ。あの方は乗られてすぐに、運転手さん、悪いけど、どこかめし屋へ連れて行ってくれないかな、って。ホテルに何日も泊まっていてまずい飯ばっかり食ってるから、あんたが行くめし屋へ連れていってくれないか……。それで私はご案内しました。私が食べる味噌汁と焼き魚、ホッケだったかな、カジカかな、そんな定食をご一緒しました。えらい喜びましたねえ。うまいうまい、おれ生まれて初めてこんなうまい飯を食ったと言ってました。それから、あの方が見える度に私はご一緒しました」
それが下川原さんとの初めての出会いだ。以来、私は札幌に行くと、懐に余裕のある時に限り下川原さんに空港まで迎えに来てもらうことにした。有名人が彼の顧客だという点に魅かれたのではない。千歳から札幌市内までの間、妙に心地よかったからだ。なぜか彼の車に乗ると安心してしまうのだが、いったいそれは何が理由なのだろうか。
「ええ、一泊だけですが」
「たとえ一泊でも、そりゃあ下川原さんだ。下川原さんしかいない。他のには乗れない。他は全部ダメ。ダメ、ダメ」
一○年以上も前、そう断言したのは永田さんだ。永田さんの仕事は昔で言えば興行師、今はコンサートイベンターという。ユーミン、ドリカムを始め、J‐POPミュージシャンのコンサートを企画制作する会社の社長で、社団法人全国コンサートツアー事業者協会という業界団体の会長もやっている。永田さんは仕事柄、全国のコンサート会場に出かけるので、各地のホテル、レストラン、バーといった場所にすごく詳しい。スターに対する気配りと町の情報のふたつを持っていなければやっていけない仕事なのだ。なかでも彼が気を遣うのがスターを駅や空港からホテルまで送迎する車、そして運転手である。
「運転がうまくて誠実。しかもミュージシャンをリラックスさせる人じゃないと頼めない。気のきかない運転手だとミュージシャンを怒らせたりする。すると、その日のコンサートはぶち壊し」
「なるほど、で」
「そうそう、北海道は安心なんです。下川原さんがいるから。あの人がいれば、僕が迎えに行かなくても安心。ユーミンは札幌のコンサートはいつも下川原さんですよ。ミュージシャンだけじゃない。運輸大臣(当時)だって道庁の車じゃなく、下川原さんに頼むくらいなんだから……」
永田さんは、野地さんも絶対、乗ってみたらいいと勧めてくれた。そして、ふふと笑いながらつけ加えた。
「何しろ、あの横山やすしさんを乗せても大丈夫だったんだから」
最後の言葉に説得力を感じたので、私は永田さんから下川原さんの電話番号を教えてもらい、千歳空港(当時)まで迎えに来てもらうことにした。
雪の降る日、下川原さんとは到着出口のゲートで会った。眼鏡をかけて痩せた下川原さんは、私の名前を書いたボードを持ち、無表情に立っていた。印象の薄い人に見えた。しかし、私があいさつすると笑った。笑うと歯ぐきが見えた。歯ぐきを見て、あらためて思ったのはどちらかといえば頼りない感じのキャラクターだということだ。車に乗り込むと、あったかいおしぼりを渡してくれたが、特別に愛想があるわけではない。
「おつかれさまでした。札幌市内でしたね」というと、下川原さんは車をスタートさせた。それきり、何もしゃべろうとしない。運転もべつに普通だった。私は尋ねてみた。
「横山やすし、乗せたんですか」
「いえー、私は横山先生は乗せたことはありません。でも永田さんに頼まれて吉本興業の方をご案内したことはあります。はい、ユーミンさんは何度か……」
彼はあくまで取材だということを前提に、それまで乗せたことのある客について話を始めた。なかには有名なスターが何人もいた。国会議員もいた、大臣もいた。運輸大臣は三塚博だった。そして、北海道に来る度に彼を指名した最大の顧客は亡くなった小佐野賢治だとわかった。何千台とタクシー、ハイヤー、バスを抱える国際興業のオーナーで帝国ホテルの個人筆頭株主だった小佐野賢治は、札幌では自社系列や関係会社の車を使わず、必ず下川原さんを指名していたという。
「あの方が泊まっているホテルの人に頼まれたんです。他の運転手がやりにくいというので……。ホテルからあの方が出てくると、従業員が全員、最敬礼なんですよ。あの方は乗られてすぐに、運転手さん、悪いけど、どこかめし屋へ連れて行ってくれないかな、って。ホテルに何日も泊まっていてまずい飯ばっかり食ってるから、あんたが行くめし屋へ連れていってくれないか……。それで私はご案内しました。私が食べる味噌汁と焼き魚、ホッケだったかな、カジカかな、そんな定食をご一緒しました。えらい喜びましたねえ。うまいうまい、おれ生まれて初めてこんなうまい飯を食ったと言ってました。それから、あの方が見える度に私はご一緒しました」
それが下川原さんとの初めての出会いだ。以来、私は札幌に行くと、懐に余裕のある時に限り下川原さんに空港まで迎えに来てもらうことにした。有名人が彼の顧客だという点に魅かれたのではない。千歳から札幌市内までの間、妙に心地よかったからだ。なぜか彼の車に乗ると安心してしまうのだが、いったいそれは何が理由なのだろうか。
(「有名人御用達タクシー、接客の極意」より)
著者について
野地秩嘉 (のじ・つねよし)
1957(昭和32)年生まれ。美術展のプロデューサーを経て、ルポライターに。主な著書に『サービスの達人たち』(新潮OH!文庫)『キャンティ物語』『ビートルズを呼んだ男』(共に幻冬舎文庫)『食物語フードストーリー』(光文社)『スイス銀行体験記』(ダイヤモンド社)がある。
1957(昭和32)年生まれ。美術展のプロデューサーを経て、ルポライターに。主な著書に『サービスの達人たち』(新潮OH!文庫)『キャンティ物語』『ビートルズを呼んだ男』(共に幻冬舎文庫)『食物語フードストーリー』(光文社)『スイス銀行体験記』(ダイヤモンド社)がある。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/11/1)
- 発売日 : 2003/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 189ページ
- ISBN-10 : 4106100428
- ISBN-13 : 978-4106100420
- Amazon 売れ筋ランキング: - 275,358位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 361位セールス・営業 (本)
- - 624位新潮新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「おもてなし」は、考えるのでなく、感じるものだとは思いつつ…
「おもてなし」について読んでみた。
『 サービスの達人たち (新潮文庫) 』の続編です。
本書にも、サービスの達人たちの技術・逸話が書かれています。
一流を知ることで、自らのサービスを振り返るきっかけにしては
いかがでしょうか。
高倉健を魅了するバーバーショップ、観光タクシー運転手等、
「平凡なれど非凡」と呼ぶにふさわしいサービスの達人に
共通している内容を探してみた。
・商品・サービスに詳しい(自己研鑽する)
・大きくゆっくり動く(ムリ・ムダ・ムラがない)
また、サービスを受ける側にも助言がありました。
「従業員だけが際立っていても、いい店とは呼べない。
従業員たちに協力し、成長を見守る客がいなければならない。」
日々利用するお店とは、こんな関係が築けると良いですね。
「おもてなし」について読んでみた。
『 サービスの達人たち (新潮文庫) 』の続編です。
本書にも、サービスの達人たちの技術・逸話が書かれています。
一流を知ることで、自らのサービスを振り返るきっかけにしては
いかがでしょうか。
高倉健を魅了するバーバーショップ、観光タクシー運転手等、
「平凡なれど非凡」と呼ぶにふさわしいサービスの達人に
共通している内容を探してみた。
・商品・サービスに詳しい(自己研鑽する)
・大きくゆっくり動く(ムリ・ムダ・ムラがない)
また、サービスを受ける側にも助言がありました。
「従業員だけが際立っていても、いい店とは呼べない。
従業員たちに協力し、成長を見守る客がいなければならない。」
日々利用するお店とは、こんな関係が築けると良いですね。
2006年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「サービスとは、顧客のニーズを・・・こうして、あーして」そんなビジネス書
のような解説は一切ない。街で評判のプロフェショナルのルポ、よって
この本を読んでサービスのノウハウを速修できるものでもない。
特段、これはすごい!!
と思わせるような大袈裟なる書き方でもないので、それほどインパクトを感じる
わけでもない。しかし、自分がサービスを受けたらきっと心地良いだろうと確信
できる・・・とても不思議な感じがする読み物・・そんな印象。
天職と出会ったのではなく、自ら天職にしてしまった。
コミュニケーションは会話だけではない。
初めにサービスありき・・ではなさそうだ‥などなど。
読み手が「この天才のサービスの本質はなんだろう?はっきりしないぁ」
といつの間にか考えさせられてしまうこと、読み手に自由度があるのが
この本の良さなのかも。
のような解説は一切ない。街で評判のプロフェショナルのルポ、よって
この本を読んでサービスのノウハウを速修できるものでもない。
特段、これはすごい!!
と思わせるような大袈裟なる書き方でもないので、それほどインパクトを感じる
わけでもない。しかし、自分がサービスを受けたらきっと心地良いだろうと確信
できる・・・とても不思議な感じがする読み物・・そんな印象。
天職と出会ったのではなく、自ら天職にしてしまった。
コミュニケーションは会話だけではない。
初めにサービスありき・・ではなさそうだ‥などなど。
読み手が「この天才のサービスの本質はなんだろう?はっきりしないぁ」
といつの間にか考えさせられてしまうこと、読み手に自由度があるのが
この本の良さなのかも。
2013年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ビジネス書を真剣に読んだことが今まで一度もなかったが、
今回せっかくKindle PWを買ったので評価が高く、興味があるジャンルを読んでみることにした。
しかし、あまりにも当たり前のこと、普段考えながら行動していたら出来ていることが書かれてあってびっくりした。
ためにならなかったとは言わないが95%は無駄な時間だったと思う。
それにこの本はどことなく(創業者がどういった背景でそのサービスを始めたかや取材が結構細かく書かれているのにも関わらず、
筆者自身が感じた事・得たものが少なすぎるという点などから)筆者が予めサービスに対する自論を用意しており、
そのこじつけの為にその分野で活躍する人に取材を行っているような感じがして読み物的にも面白くない。
ビジネス書はみんなこういうものだったらすみません。
でも自分にはあいませんでした。
今回せっかくKindle PWを買ったので評価が高く、興味があるジャンルを読んでみることにした。
しかし、あまりにも当たり前のこと、普段考えながら行動していたら出来ていることが書かれてあってびっくりした。
ためにならなかったとは言わないが95%は無駄な時間だったと思う。
それにこの本はどことなく(創業者がどういった背景でそのサービスを始めたかや取材が結構細かく書かれているのにも関わらず、
筆者自身が感じた事・得たものが少なすぎるという点などから)筆者が予めサービスに対する自論を用意しており、
そのこじつけの為にその分野で活躍する人に取材を行っているような感じがして読み物的にも面白くない。
ビジネス書はみんなこういうものだったらすみません。
でも自分にはあいませんでした。
2011年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以下気になった点です。
●サービスの達人たちは大きくゆっくり動く。日本一のロースロイスのセールスマンはやたら電話をかけるわけでも、靴が磨り減るまで、街を歩くわけでもない。ひとりひとりのニーズを聞くことに時間をかける。
●サービスの達人たちは神経的な動きを客に伝えることはせず、それが客をリラックスさせることに結びつく。
●最もだいじなことは食べる人と話したこと。レストランのシェフは基本的には客前にでてこない。しかし、家庭のお母さんは毎日の家族の顔を見ながら、話し合いながら献立をきめる。
●しっかりと熱いお茶を出せばいいんだ。やけどするぐらい、熱いお茶を。最初から暑くないお茶を提供するなんてお客さんに失礼だ。年をとったひとの気持ちが分かってない。年をとっている人は無用な気遣いに傷つく。若い人と同じサービスを提供し、なおかつお茶の温度を下げる手段も提供する。これが本当のサービスってもんだ。
●長生きに必要なのは体力でも知力でもない。もっと大切なことは変化に順応に対応する心構え。
●カメラマン。やっぱり相手に笑ってもらうことが肝心。お客さんに笑ってもらうには照明がどうとかっていうのは関係ない。スマイルしてもらうにはこっちが安全な男だよってことを伝えなければいけない。
●味の質は仕入れた肉の質で決まる。肉質が良ければ素人が料理しても美味しい。
●始めてのお客さんを緊張させないこと。客に対して威張らないこと、客の気分をほぐすこと
●サービスの達人たちは大きくゆっくり動く。日本一のロースロイスのセールスマンはやたら電話をかけるわけでも、靴が磨り減るまで、街を歩くわけでもない。ひとりひとりのニーズを聞くことに時間をかける。
●サービスの達人たちは神経的な動きを客に伝えることはせず、それが客をリラックスさせることに結びつく。
●最もだいじなことは食べる人と話したこと。レストランのシェフは基本的には客前にでてこない。しかし、家庭のお母さんは毎日の家族の顔を見ながら、話し合いながら献立をきめる。
●しっかりと熱いお茶を出せばいいんだ。やけどするぐらい、熱いお茶を。最初から暑くないお茶を提供するなんてお客さんに失礼だ。年をとったひとの気持ちが分かってない。年をとっている人は無用な気遣いに傷つく。若い人と同じサービスを提供し、なおかつお茶の温度を下げる手段も提供する。これが本当のサービスってもんだ。
●長生きに必要なのは体力でも知力でもない。もっと大切なことは変化に順応に対応する心構え。
●カメラマン。やっぱり相手に笑ってもらうことが肝心。お客さんに笑ってもらうには照明がどうとかっていうのは関係ない。スマイルしてもらうにはこっちが安全な男だよってことを伝えなければいけない。
●味の質は仕入れた肉の質で決まる。肉質が良ければ素人が料理しても美味しい。
●始めてのお客さんを緊張させないこと。客に対して威張らないこと、客の気分をほぐすこと
2011年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず文章がとてもよみやすかったです。さらさら読めました。
この本ではうわべだけのサービスではなく本当のサービスを知ることができます。私自身気づかされる事が数多くありました。
サービスとは何ぞやと改めて考えさせられる本でした。
この本ではうわべだけのサービスではなく本当のサービスを知ることができます。私自身気づかされる事が数多くありました。
サービスとは何ぞやと改めて考えさせられる本でした。
2019年10月15日に日本でレビュー済み
サービスのノウハウ本ではなく、古き良き時代のエッセイの様な内容である、サービスの達人たちの第2段です。前作が今の時代と少し異なった、過去の良さを感じさせる内容でしたが今回は現代らしい内容になっています。7つの逸話全てが実生活に近いもので自分がそのサービスを受けている様な感触を感じさせる内容になっています。サービスとは何かを考えさせられる内容で普通のビジネス本とは一風違った学びを得られると思います。
2013年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもてなしの心をあらためて勉強でき自分の仕事に役立てることができそう!